紙の本
インテリジェンス理論の入り口になった本
2020/02/16 19:19
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投稿者:obiwan0623 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国家機関に限定してしまいがちな「インテリジェンス」について、ビジネスにおいても重要であることを気付かせてくれた本。
私はこの本をきっかけに、インテリジェンス関連の書籍を芋づる式に読み始めました。
他のインテリジェンスの書籍は、理論的内容に多くのページを割いていますが、この本は情報分析のテクニックな側面にも触れられています。
インテリジェンス理論への入り口にお勧めです。
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P2 情報分析の実技口座
一般報道を鵜呑みにするのではなく、
自分自身で体系的・論理的に考えることの重要性や
国際情勢に関する知識が不十分であったとしても
しっかりとした手順を踏むことで相当程度の
分析ができることを認識できる。
P20 敵を知ることは「戦わずして勝つ」ための一つ
先知を得ることで、相手国に対する抑止戦略が可能となる。
P26 ★★戦略と戦術
・戦略とは、
「物事がいかにあるべきか(目的:What)を決定するもの」
・戦術とは、
「物事をいかになすべきか(手段:How to)を決定するもの」
目的がなければ手段は存在しない。
戦略は戦術に上位し、戦略という目的を達成するための手段が戦術。戦略がなければ戦術は効果を上げられない。
AIは、最善の選択肢を選ぶ戦術に対応できても、
「いかにあるべきか」を決定する戦略には対応できない。
P42 シナリオ・プランニングの活用
AもBもCも等しく起こりえるという前提で
対処すべき戦略を考える手法
P93 様々なバイアス
・サンプリングバイアス
・生存バイアス
・利用可能バイアス
・確証バイアス
・猜疑心バイアスと敵意帰属バイアス
・因果関係バイアス
・希望的観測
・ハロー(後光)効果
・フレーミング効果
・平均回帰バイアス
・集団同調バイアス
P125 逆から考える技術
1. プロダクトはいつ必要か
2. プロダクトは誰が使用するか
3. プロダクトの使用目的は何か
4. カスタマーは、どのような形式のプロダクトを
求めているか
5. 使用者が本当に知りたいことは何か
P138 三つの目の活用
・鳥の目:空から全体を見渡す、鳥観図
・虫の目:顕微鏡を覗くように焦点を絞って見る、虫瞰図
・魚の目:潮の流れをキャッチするようにトレンドを見る、魚の目
P142 ブレインストーミングの視点
・道
・天
・地
・将
・法
P158 インターネットでの検索要領
・「~とは検索」
・「AND(+)検索」
・「OR(-)検索」
・「NOT」検索
P159 ネット情報の利点・欠点を認識して活用
1. グーグルは効率が悪い
2. 有料辞書サイトを活用する
3. ウィキペディアは、見ても参考程度
4. 語学ができる人は、「外国語のウィキペディア」も
チェックする
5. 電子辞書で済まさせるものは、それを活用する
6. 情報の新しさは「冥王星」で確認する
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情報の分析力を身につけたい社会人におすすめ。
【概要】
●インテリジェンスの概要
●情報分析の手順
【感想】
●情報を分析してインテリジェンスに変える。インテリジェンスの究極目標は未来予測のとのこと。
●情報を収集・整理して分析するために必要な知識を理解した。
●創造力が必要とされている現在において、不確実性のある未来にどう対応すればよいか。情報の扱い方について勉強することができた。特に、情報分析力の高め方は、情報分析が日常の様々なことに役立つと思えた。