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第1章 これってどうなの?素朴な疑問
第2章 セクシュアル・マイノリティについてもっと知りたい!
第3章 フェミニズムって怖いもの?
第4章 めざしているのは逆差別?
第5章 性暴力についてもっと考えたい!
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國學院大學「大学生にこそ読んで欲しい」おすすめ本アンケートより。
※國學院大學図書館
https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/BB01671547
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「専業主婦になりたい人もいるよね?」「女性も『女らしさ』を利用しているよね?」「どうしてフェミニストは萌えキャラを目の敵にするの?」といった疑問を考えながら、男女平等、セクシャル・マイノリティ、フェミニズム、性暴力について学んでいく。
ジェンダーを学ぶ大学生が、友人や知人からよく投げかけられる質問にいかに答えるべきかというところから始まったそうで、とてもわかりやすく、ジェンダー入門書として最適の一冊。
(上野千鶴子をはじめ、社会学って文体がそもそも読みにくい。)
個人的には最近知った「アセクシャル」という言葉についての回答がなかなか目から鱗でした。
私の世代は、少女マンガ、歌謡曲、テレビドラマ、ファッション雑誌など、どれをとっても恋愛至上主義。
「恋愛して結婚して子供をもって幸せな家庭を築く」という「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」がひとつの理想として語られてきたわけですが、もしかしたらそれは経済的、商業的に洗脳されていたのかもしれません。
「人を愛すること、愛されることはすばらしい」ということには今でも疑問をもちませんが、それがすべてじゃないし、そうじゃない人もいるよね、と考えてみることも必要なのだと思いました。
一橋大学では2015年にゲイであることを友人に公表された男子学生が自殺するという事件が起きており、この「アウティング」についてもページが設けられています。
どうするのが正しかったか、簡単に答えはでませんが、セクシャル・マイノリティへの理解が周囲にあれば、また違う結果があり得たかもしれません。
ジェンダーについて、一方的な論理の展開ではなく、一緒に考えてみるという姿勢が全体に貫かれているのもよいと思います。
以下、引用
人に性的感情を抱かない「アセクシャル」
恋愛感情を抱かない「アロマンティック」
「そうはいっても人を好きになったりセックスしたりするのが普通だ」と思うかもしれません。では、逆に、なぜ恋愛やセックスをするのが当たり前だと思うのでしょうか。そこには「恋愛やセックスをしなければいけない」という思いこみがあるのではないでしょうか。「パートナーがいないと将来が不安だし、そのためには恋愛が必要なのでは」という意見もあるでしょう。しかし、パートナーとの関係はセックスをともなう恋愛関係じゃないとダメなのでしょうか。そもそも特定のひとりと生涯一緒にいなければならないのでしょうか。
アウティング(他人の秘密を本人の許可なく別の人にいうこと)
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ジェンダー論は今どこで盛り上がっているか?
私は、それは前時代とは異なる新しい生き方を始めようとしている20-30代(男女問わず)だと思う。
では大学生はどうなのか?
ジェンダー論についてこれより上の世代よりは親しんでいるはずではないのか。
彼ら彼女らは時代の最先端を生きる新しい世代なのだから。
大学生の間でもこんなに理解度に差があるという事実、
ジェンダー学専攻の学生が日常生活で肩身の狭い思いをするという事実、
これらはまだ変わらない大学生の現状なのだなと思った。
これからの大学生はどう変わっていくのか。
それより下の世代はどうなのか。
ジェンダー論自体へのバックラッシュが来てしまうのか。
願わくば、教育の一環としてとりいれられ、よりありふれた学問になりますように。
本自体は、ジェンダー論への入門としてはフランクでとてもとっつきやすくていいと思う。この分野に親しみを持ってもらうこと、この点は達成しているだろう。
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新代田にある、フェミニズムに関わる本を扱う書店「エトセトラブックス」にて購入
監修以外全てが、ゼミ生によって執筆されているということに驚き、
「ジェンダー」について、質問と回答形式で学ぶことができる
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差別はだめだと分かってても、〇〇は逆差別じゃ?とか些細なことじゃ?とひっそり思ってる人の疑問に真摯に応える1冊。
偏見に基づいた疑問に対してその考えは違うよということはいいつつも、一つの問題の中でどんどん論点が提示されるので、全ての疑問が氷解なんてことはない。
考えて考えて議論し続けなきゃいけないことがよくわかる。
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https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00523136
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実際に自分が大学生なのですごいわかりやすいなと感じた、私の世代の人にとってもジェンダーについて一つのとっかかりを掴むことができる本だと思う
こういうテーマって周りの子興味なさそうだから話題に上がることも全然ないんだけど友達に読んでほしいな〜この本で何を感じとるのか、はたまた何も思わないのか気になる
恋愛至上主義や男女がそれぞれに男/女らしさを求められていることが少しずつほぐれて「そうじゃない側」が声を上げてもそういうのも当たり前に存在するよねって共通して認識できる世の中になってほしいし、そうやって変えていくのは私たちみたいな若い世代なんじゃないかと思う
正解はないのかもしれないけど、知らず知らずのうちに誰かを傷つけているかもしれないことを自覚していたいし、こういうことを考えることをやめてはいけないと思っている
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大学生向けということで、私には少し物足りなかったかな。でも必要な本だと思う。特に普通の男子学生にも読んで欲しい本。少しだけ前に進めるかも。ミソジニーの強い男の子はそもそも読まないだろうし、読んでもたくさん自分なりのツッコミを入れそう。
全員にわかってもらおうと思わずに、少しずつ多数派になっていけばいいのだと思う。そうすると、集団の雰囲気は変わる。特に日本人は(笑)←苦笑です
「インセル」という言葉、山上容疑者のTwitterから最近話題の言葉。「非モテ」という言葉も、男性学から言われ始めている。分断せずに共に生きる道、諦めずに探したいよね。
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https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00024424/
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インスタで #フェミニズム をフォローしている中で時々目にしていたこの本をやっと読み終えた
ジェンダーに関してこれまで興味のある人も興味を持ち始めたばかりの人にも読みやすいように、と全ての質問がポップ・ステップ・ジャンプに分けて書かれているのが面白かった
フェミニズムやジェンダーに興味があったものの、専攻は全く別のことだったので、こうした問答を当時学生だった頃に出来ていたらまた違う私になっていたんだろうな、と端々で想像した(当時の専攻は役には立っていないとはいえ後悔はないけれど)
そして「フェミニストです」「ジェンダーを学んでいます」という人に対する(わざとか単なる無知かは置いておいて)本当にさまざまな質問にげんなりすると共に、(せめて気が向いた時には)こうした問いに答えられる自分でもいたいな、と思った
その(失礼な)質問にあなた個人が誠心誠意回答して、相手にわかって「もらおう」なんて思わなくていい、という感じの本を読むことが多く、(それはそれでとっても大好きで勇気付けられる)新鮮だったけれど、いろんな考え方、答え方を自分の中に持っておくことこそが大切だな、と改めて感じた
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ジェンダー論初心者でも包括的に分かりやすく理解できた!この本をスタートにもっともっと深く勉強し続けたい。
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●●男子とか●●女子、イクメン、リケジョなどの、言葉の背景にはジェンダーがあり、使うことがジェンダーの再生産につながることを認知。これら言葉の違和感の原因に気づいた。別の表現にできないか、よく考えて安易に使うべき言葉じゃないなと感じた。
「〜べき」というイデオロギーに知らずしらずに支配されている中で、これはどうなんだろう、と問うことが大事なんだろう。
女性管理職3割が目標化されたのは「逆差別でないか」の思いはあったが、「実質的平等(equity)」の観点から納得できた。そもそも社会構造が、男性優位社会になってるので同じ条件野男女が横並びになったら男性が選ばれやすい状況・・これを是正する政策装置なんだと理解できた。しかしながらこれが憲法と照らして「形式的平等」を阻害しているかも、という問題があることが複雑だなあと感じるところ。
【メモ】
ジェンダー・・ある性別を特定の役割に結びつけたりある行動の原因を、その人の性別に求めたりする考え方を指す言葉概念
ジェンダートラック・・・進路選択の際、女子は地理的制約、家族の意向、性役割の配慮という成績以外の要素が影響を与えること
性のあり方についての4つの位相
①性自認②身体の性③性的嗜好④性表現
フェミニズム・・・性別を理由とした差別の是正、差別からの開放を目指す考え方
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ジェンダーの入門にぴったり。
自分の発した言葉や行動が誰かを傷つけてたかもしれない、と言動を省みるきっかけにもなった。もっと学んで、知識を深めたいと思えました。
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最近ジェンダー論について学んでいるのだけど、ジェンダーの考え方を身につけると、政治経済、文化や伝統のあり方まで、さまざまな分野の見方が変わるなと思う。
この本では、Q&A方式で、ポップステップジャンプの3つの段階でジェンダーについての疑問に答えている。
ジェンダー論というと女性優遇というイメージをもたれやすいのか、私自身もフェミニズムと結びつけて考えがちだった。
そもそもフェミニストに対して主張が強い人たちという偏った見方があったのだけど、インターネット上の短絡的でネガティブなイメージで物事を判断していた自分が恥ずかしくなった。
とくに学びが深まったのは、男性が向けられているジェンダーイメージで、男性に対する性犯罪はほとんどないものと私自身も決めつけていた。
今問題となっているジャニーズの件も含めて、男性が受ける被害を軽いものと見做しがちというのは、自分にも当てはまると感じた。
それが被害男性自身に、声を上げることを躊躇わせている要因になっていると知った。
また、性犯罪が性欲を満たすためというより、相手を服従させ、支配する目的で行われているという指摘も納得できるものだった。
全体的に回答が毅然としていて、ジェンダーの問題につきまといがちな主張した側が不当に叩かれるという事象にも、理路整然と問題点を洗い出して問題点を指摘していて、自分の認識が誤っていたと反省させられることもあった。
自分は不利益を被っていないからとか、自分は気にしないからとか考えると、勿体無い。
どんな人もジェンダーの問題を考えることはとても有意義になると思う。
なぜなら、自分の考え方が強く社会や文化に根付いたものだと知ることにもなり、深く考えることもせず、自然と受け入れてしまっていたことを、改めて考える機会になるからだ。
誰しも自分の選択した生き方を選ぶ権利があるのだけど、そうした選択したことを選べる社会にするためには、根幹から考え方を見直していく必要があるのだろう。