投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
+++
デビューしたばかりの青年作家・日高は、勝負の2冊目執筆のため、かつて親しかった3人の美女を訪ねようと思い立つ。その間にも、創作の素材となる出会いが次々に舞い込んできて…。小説はどのように発生し、形になるのか。めぐり逢いから生まれる創造の過程を愉しく描く。瑞々しい感性を持つ80歳の“永遠の青年”片岡義男、4年ぶりの最新長篇。
+++
いま自分は、小説を読んでいるのか、それとも作中の小説を読んでいるのか、はたまた、作中作の中の小説を読んでいるのか……。ふと判らなくなって、元来た道を引き返して、角から来し方をのぞいてみたくなるような物語である。どこまでが現実であり事実であるのか、どこからが物語であり虚構であるのか。裏の裏は表ではなく、めくればめくるほど別の地平に立っていることに気づくような。きわめて日常的であるにもかかわらず重層的で、なんとも不可思議な一冊である。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
アイデアのスケッチなのか、小説なのか。
最近の片岡の傾向が、よく出ている。
様式美の世界なので、嫌なら低評価せず、読まないようにした方が。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
小説家が小説のネタを探すため地方に帰った女性を訪ねることから,話は広がり小説は進む.小説の中に小説が存在して絡ましあっていくのが職人技の素晴らしさ.年齢はともかく出てくる女性達が皆美人で素敵なのは出来過ぎ?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
降ってきたならコンビニでヴィニールの傘を買えばいい、と彼は思った。
この一節がこの本のすべてを言い表している。片岡さんは今も変わらず健在ですね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「物語は、無理して探さなくても、ふと見たところにあるんだよ」
最初は古風な印象があったけど、物語が進むにつれ、80歳の方が書いたとは思えない感覚。まさに今を生きている若者の日常×非日常。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
久しぶりに著者の作品を読んだ。
本作も片岡ワールド。
作品の行間や時間を感じることの楽しさがある。
だから著者は「間」の作家だと思う。
ドラマチックとか感動とかではなく、作品から「間」を感じることが楽しい。