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シリーズ5作目。冬の函館、大沼公園で発生した射殺事件、そしてそれから約半年後に東京でその関係者が同じように射殺される。函館中央署に転属になっていた凛と神谷がその連続射殺事件に関わって行くのだが、それはかなり大きな事件に展開する。前作から約2年振りに読んだが、永井氏を含めて、これまでのメンバーが出てくるのが嬉しい。これでシリーズ終わりかと思ったら、もう次が出てるんだ・・・
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凛と神谷がいつの間にかそんな関係になっていた、というある予想できたとはいえ驚きの状況から始まるのですが、最初は単なる犯罪組織の揉め事に見えた事件が想像を超える大きな展開になってゆく。
凛の一本気なところは身近にいたら扱いが難しいと思うけれど、小説で読む分にはとても好感が持てます。
次作は更にスケールの大きい内容みたいなので、久し振りに検証捜査のフルメンバーが集結してくれないな。
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『検証捜査』とは
シリーズ1作目の検証捜査では
見ていた方向が同じだったのに
今作では、誰が悪なのか、誰を守るのか
その方向がバラバラだった
凛と神谷は『キズ』を抱えている
失うものは無いかのように突き進む2人と、
警視庁と道警と、
警察庁と、
3方向にストーリーが描かれている
警察庁に飼われていた平田
ブランに飼われていた珠希
2人は大きな物を守る為に捨てられた命でだった
珠希は、珠希の祖父の代から継ぐ『スパイ』
祖父、父、珠希、3人ともが家族を守るために
自己を犠牲にして生きてきた
だがこの家族は、国から小さな犠牲としか思われていない
守る為が、守る為に捨てられた命
事件の中での犯人が悪である事には違いないが
それだけが悪なのだろうか
永井は、苛立たせるスパイスにはぴったり
事件の焦点が犯人ではなく
この先であること
永井らしい立ち振る舞いだった
凛と神谷
こんな関係になっていたのかと驚いた
どちらも強さと弱さが顕著なキャラクターでいい相棒
作中で近づいたり遠くなったりする距離感にリアルだなぁと感じた
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北海道大沼で雪の中から、平田の射殺体が発見された。函館中央署の保井凛は、平田に暴行されたと被害届が出ていたことを思い出す。早速、被害者の珠希を訪ねると、姿を晦ましていた。進展なく迎えた初夏、東京で女の射殺体が発見される。凛は、警視庁の神谷と捜査を進めていくが…。連続殺人の狙いは金か怨恨か?巧妙に計画された重大犯罪に熱き刑事魂の捜査チームが挑む。待望の「検証捜査」兄弟編。
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「検証捜査」から続くシリーズ。
多分、この「凍結捜査」で「検証捜査」のメンバー全員が主役となったので、これで完結するはず。
今作の主役は唯一の女性だった凛。札幌の本部から函館中央署に異動になり、その冬、大沼公園で後頭部を2発、拳銃で撃たれた遺体が見つかる。その被害者が札幌時代に凛が手掛けた暴行事件の加害者であったことから、凛は捜査本部とは別に捜査にのめり込んでいく。
思うように、捜査が進まないまま、約半年後。今度は神谷のいる都内で同じような射殺体が見つかる。
この被害者こそが、暴行事件の被害者であり、函館の事件後、行方不明になっていた女性であることから、事件が複雑に絡み合っていく。
北海道が舞台と言うことで、ありがちなロシア・マフィア絡み。そこに行きつくまでに、結構時間がかかるけど、「やはりそうなるか…」と思ってしまった。
そうなってくると、佐々木譲の重厚な小説のイメージがちらついてしまい、思わず比べてしまう。やはり、北海道の警察物は佐々木譲の方が面白いので、物足りなさも感じつつ、物語はシリーズ自体の締めくくりに…
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一年前に暴行事件を起こした男が北海道で
射殺される。
殺しの手口は後頭部に銃弾を2発撃ち込むという処刑に近い殺害方法だった。
被害者と暴行事件の時から面識のあった凛の調査を始めるが、謎の女性が接触してくる。
さらに暴行事件の被害者だった女性も半年後に同様の手口で東京で殺害されてしまう。
調査を進めるうちに見えてきた被害者と加害者の意外な関係、警察の表裏とは?
序盤はちょっとダラダラ気味に感じていたのですが、後半が面白かった。
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堂場瞬一はやはり面白い。先が気になって仕方ないが、今回は読むのに日にちがかかった。長篇で最初なかなか進まず、後半位から引き込まれるように読んだ。