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猫の模様から遺伝子の仕組みが分かるサイエンス図鑑
たくさんの可愛い猫写真と丁寧な説明で楽しく学べます。
学べ、、、るはずなんですが、なにしろ私、遺伝子配列を見るだけで軽い眠気と吐き気に襲われる超文系、というかポンコツ脳。
細かいことは読んでもよくわかりませんでした。力不足で無念。
とりあえず家の猫の模様の遺伝子配列は、
wwooA-C-D-SsT-L-
だろう、という事が分かりました。
あと、キジ猫の毛の一本の毛が濃い茶と黒のシマシマになっているのをアグチ毛というのを初めて知りました。
理系アレルギーが無く、猫が好きな方なら興味深い本だと思います。
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中学生になったとたん、理科が苦手になった生徒にも(かつてそうだった私にも)、ちょっとは興味が持てるような一冊。
白・黒・茶・アグチ(キジ)の毛色の遺伝がどのように組み合わせっているか、可愛いネコの写真とともに説明されている。
巻末にはアメショやヒマラヤンなどの外国種のネコについてや、遺伝当てクイズなどもある。
正直、なるほど!となる前にネコ様の写真にメロメロ。
2019.11.20
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表紙からは想像出来ないくらい、結構本格的な内容。
ネコが可愛いだけの図鑑のつもりで借りたけど、とんでもない。
遺伝に関する入門書的な位置づけと言っても良いと思います。
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8/29 日経新聞
夕刊 竹内薫さん書評で大反響!
ロシアンブルーの灰色の毛並みは、実際は薄い黒!?
遺伝の仕組みをわかりやすく説く一冊です。
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ネコの模様の仕組みは、学校で習った遺伝のとおりで、目新しくはなかったけど、色んな柄のにゃんこを見られて良かった。
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日本の猫の伝統的な毛並みを多くの写真とともに紹介。そのために、シャム猫やロシアンブルーなどの外国の猫の紹介はささやかである。
それだけではなく、それぞれの模様になるためには優性・劣性(今は顕性・潜性と言うのだっけ?)遺伝子がどのように関わってくるのかも紹介している。
それぞれの遺伝子がどういう効果を持つのか、例えば毛を白くする遺伝子は文字の色も白く、縞を作る遺伝子は文字の色もシマシマに変えているため、視覚的に分かりやすくしている。
この本があれば猫の柄の種類を判別したり、性別を判定したり(わかるのは一部の雌猫だけだが)、遺伝型を推測したり、親の遺伝型を推測したりすることができる。
メンデルの法則を習ったことがある人なら理解しやすいだろうし、この本を元にして遺伝学を学ぶのも良いと思う。
遺伝学に興味がなくても猫の写真は多く載っているので、写真を楽しむこともできる。
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昔から,1匹のお母さん猫から,色々な柄の子猫が生まれるのを不思議だと思っていました。
個人的には茶トラ柄が一番好きで,一体,猫ちゃんの毛色はどのように決まるのだろうと思い,本書を手に取ってみました。
野良猫で一番よく見るキジトラが,アグチ毛というのは初めて知りました。
具体的な遺伝の話はなかなか複雑ですが,それはさておき,かわいい猫ちゃんの写真を眺めているだけでも,癒されました。
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ニャンコである。
図鑑である。
かわいいネコ写真満載である。
でもそれだけではないのがこの本のミソ。
ネコの色や柄がどうして生まれるのか、不思議に思ったことはないだろうか。
このお父さんとこのお母さんからどんな模様の子が生まれるのか。
この子のお父さんは不明なんだけど、いったいどんな色柄だったのか。
この本を読めばだいたいわかるという仕組み。
ネコの毛は、主に、白・黒・茶からなる。黒には1本の毛が全部黒のものと、根本と先端が黒で中間が茶色(アグチ)のものがある。
そしてネコの主な模様はといえば、キジ(縞)、単色、ブチ、二毛、三毛である。
細かく分ければもっと分けることはできるが、基本はこうなる。
で、それぞれを支配するのは、遺伝子である。
ネコの毛色とその配置を決める遺伝子が、そのネコの模様を決めていく。
W遺伝子は毛を白にする。
O遺伝子は毛を茶色にする。
A遺伝子は毛をアグチにする。
C遺伝子は体全体に毛の色素を作る。
D遺伝子は毛の色全体を濃くする。
S遺伝子はブチを作る。
といった具合。
これらにはそれぞれ優性遺伝子(大文字)と劣性遺伝子(小文字)があり、個体はこれらをペアで持つ。例えばWの場合はWWとWwとwwを持つものがいるが、Wが1つでもあれば白い個体になる。wwの場合のみ、白い毛の発現が抑えられて、別の色の個体となるわけである。
これらの遺伝子の働きが組み合わされてネコの色柄が生まれるのだが、1つおもしろいのは、Wである。この遺伝子は、働きが強く、Wが1つあれば、ほかの色は抑えられて、その個体は白ネコになる。
でもあれあれ? 白ネコってそんなに多いかなぁ・・・?
そう、白の遺伝子Wは遺伝的には優性だけど、それは生存力の強さとは一致しない。
白い個体は自然界では目立ち、また、Wは聴細胞の発育不全とも関連すると考えられている。白ネコは実は生き残るには不利なのだ。
その他、二毛や三毛はどうしてメスだけなのか、など、ネコの毛色のあれこれがいっぱい。
巻末には遺伝子当てクイズ付き。
かわいいネコの写真でちょっぴりお勉強、の図鑑です。
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アグチ毛って初めて知った!!
我が家のキジ三毛の毛をプチっっ
確かにアグチ毛だ!!
遺伝子の仕組み(メンデルや分離など)は知っていたけど、こうやって猫の模様は遺伝子で規定されるんだー、と楽しく読めた。
なにより写真がかわいい!!めっちゃかわいい!!
写真だけ繰り返し眺めてしまった・・・
チャトラのシマはアグチ毛ではなく、こい茶色とうすい茶色の毛なのは意外!!
キジはアグチなのに。
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写真を載せているだけでなく
猫の毛に、白・黒・茶のほかにアグチ毛という中間が茶で根本と先端が黒という毛があることと、遺伝子に毛の色に加え、毛の色の配分(全体かブチか縞かなど)と毛の長さを規定するものがあることが解説されていて、その組み合わせで発現する模様の猫の写真を載せている。
巻末に、この雄雌の毛色の組み合わせでどういう子猫が生まれるかを考える問題がある。
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猫の模様を決定している遺伝子について解説する。
一言で模様と言っても、例えば毛の色(白、黒、茶、黒茶)を決める遺伝子だけで3つもあってそれぞれ強弱が違い、いくつかの条件の組み合わせにより if then else の条件分岐の下に決まると。
これは高校時代にメンデルから聞いた話とはだいぶ違うわ~。
でも考えてみたら生物のある形質が2種類しかないことなんてむしろ少ないし、そりゃそうだよな。今までなんでこんなことも知らなかったのか不思議なくらいだ。
思ったよりは複雑だけどとんでもなく複雑ってほどでもないので、論理的に現象を理解、推測でき、知的好奇心を刺激してくれる感じがとてもいいと思う。
猫もかわいいしね。
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猫の模様の種類を遺伝子の配列で知ることができます。遺伝子の配列ということで、若干学術的です。一番多い模様としてはキジブチなどの情報もあるので、これから飼う方も今飼ってる方も、猫の豆知識が増えて、より一層ネコを好きになると思います。
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猫の毛色は遺伝子によって模様や色味が決まり、その仕組みの解説本。毛自体は3種類しかなく、その組み合わせでサバトラ・茶トラ・三毛・黒猫・白猫等分かれるという。後半は遺伝子の話が少し専門的だが、写真やイラストで何とか理解できた。
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「色や柄がちがうのはニャンで?」 という問いにきっちり答えてもらって納得。
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タイトル、ゆるいよね。
だから気楽に眺めて愛でるネコ図鑑だと思った…んだけど、化学同人の本だから、そうは行かなかった。
日本の屋外で見られるネコ(ようするに野良とか、放し飼いしちゃうようなネコのみなさん)の模様で、外来遺伝子(ネコ外来だと思うけど)が入っていない主なものを遺伝的に分類すると11通りになるのだそうだ。当然ネコの子分である僕は、親分がどのような模様かを分類してみる。
この辺までは、まあ想像通りだ。模様の説明と写真でネコを愛でる。しかし、写真が終わると次に遺伝子の話である。遺伝子といっても、昨今の書物に多い「運命≒遺伝子」みたいなポエム的遺伝子の話ではない。
優性遺伝子と劣性遺伝子のそれぞれが、どのような場合に毛の色がどう変化するか、長さが変わるかが記されている。
毛を白毛にする。一部にブチを生じさせる。シマ模様をつくる。アグチ毛(根本・先端と中間で色が交互のヤツ)にする。毛を茶色にする(O遺伝子。オスメスで遺伝子の数が違う、それ故ミケのオスは原則としては存在しない)。
もう一回写真集が出てくる。それらにはすべて遺伝子の組み合わせ情報が掲載されている。不可解な模様も遺伝子の働きでだいたい説明がついちゃうのだ。
メンデルがエンドウ豆で説明したものは、ふ〜ん、という感じで覚えていたけど、ネコ様になると途端に(僕にとっては)わかりやすくなる。わかりやすくはなるが、なんと本書は「ネコの遺伝子当てクイズ」までついていて、こういう子どもが生まれた場合、親の遺伝子型を当てよ、などというのだ。
今更このような知識が役に立つかって?
近所で見かけるネコ様の遺伝子型がわかるようになったら、ああ親はアイツなのかもしれん、なんて想像が出来るじゃない。
というわけで、タイトルに騙されるとショックを受けるかもしれないが、写真もそれなりにたくさん出ているし、ネコ好きは普通に手に入れるがよい。でも、これでも専門的な内容には立ち入らず基本的なことだけ、ということなので、ネコの模様の真理は、まだまだ奥深いみたい。
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一見するとただのネコの写真集かと思いきや、猫の模様に関する遺伝子の本(!)。
猫の模様は比較的少数の遺伝子で決められているということで、実際の猫の写真とともに、推定される遺伝子を紹介している。基本的なメンデル遺伝のほかに、不完全優性(いまは不完全顕性?)とか伴性遺伝の様式に従うものもあって面白い。受験勉強を思い出すなあ。
もはや高校生物の遺伝の授業はネコを題材にすればいいんじゃないの?とか思う。
元高校の先生が執筆しているというのも面白い。