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昭和から平成になるバブルの時代の小説。令和になる今だからこそ、レクイエム的な作品を作ってみたかったのかと思う。
ただ、それは自己満足の世界でしかない。古き良き時代の小説をどれだけ書こうと、30年前の懐古趣味にしかならないことを肝に命ずるべきである。
読者が読みたいのは、現代の深層をえぐり取る小説である。次作に期待したい。
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11月-5。3.5点。
警官だった父が、飲んだ後に殺害される。原因を調査する息子と、警官の親友。親友の父親は警官だった父と親友だったが、自殺。
重いストーリー。少しずつ明らかになる父と、自殺した親友の真実。読み応えあり、面白い。
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隅田川で上がっ元警官の水死体を発端に過去の犯罪が姿を現していく…。住み慣れた土地を離れざるを得ない状況に追い込んだ罪に罪で応じようとした者たちは等しく悲しみに取りつかれていく。元警官の息子と親友の警官との友情は救いだが…。
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先日著者の妻君である加納朋子の本を読んだところだが、今度は亭主の方である。そして最近読んだ本が奥田英朗の「罪の轍」だ、同じく誘拐を扱った小説で時代はオリンピックの1年前、本作はバブルの終焉頃である、作家というものは同時期に同じようなアイデアが浮かぶものだろうか、他の作家も同系統の作品を出しているのかもしれない。本作は著者の特徴でもある回りくどい展開であるが、綿密に計算された造りである、だが自殺で罪が消せるわけはないだろうとは思ってしまった。せめて相棒刑事に西條を登場させるサービスぐらいはして欲しかった。
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元警察官の父親が殺されたところから話が始まります。主人公には親友がいるのですが親友の父は主人公の父親の親友でした過去と未来、親友同士を行ったり来たりしながら話が続いていきます。登場人物全員に意味がある。最後まで常に予想を裏切られました。そして切ないラスト。名作です。
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元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、賢剛の父の自殺とのつながりを疑う。そして時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは?
貫井徳郎の筆力でどんどんページを捲らせるけれど、登場人物の名前が覚えにくく、やや混乱した。バブルの裏側で傷ついた人々も当然いたわけだが、それが本作の根幹をなす犯罪の動機になるとまでは思えず、リアリティが決定的に欠如していると感じた。
(Ⅽ)
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現代の息子達とバブル時代の父親達の時間軸で交互に話が進む展開が面白い…と思ったけれど、父親達が起こした誘拐事件の動機が弱すぎて何だか説得力がない。さほど親しくはない顔見知りの友人の死に怒り、地上屋の非道に怒り、その鉄槌を下すために起こした誘拐事件。子供を巻き込むことが正義になるのだろうか?成功したとしてもその身代金を自分たちで使おうとするのはどうなんだろうか?と色んな「?」が出てしまい何だか話が強引な気がして途中からどうも読む気力が萎えてしまった。特に警察官が妹のように大切にしている女性のために事件に荷担するのだが、その関係性の説明があまりないので短絡的にしか見えなかった。ラストの息子達二人の会話も何だか軽い気がするし。設定は面白いのに事件や動機に穴がありすぎて自分には残念だった。
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現代の元警官殺人と、約30年前の未解決誘拐事件が絡み合って進行していく。
序盤は面白いなと思っていたが、誘拐事件のところ、どうなんだろう。動機、実行性などかなり疑問で以降は気持ちが乗っていかなかった。
警官殺人の動機もちょっと。さくらの正体はミエミエだったけど。
最後もなんとなく消化不良で終わってしまった。
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この話の教訓は、手料理なんか家族以外に食わせるもんじゃないってこと・・・
という下らないことを言いたくなるくらい、つまらなかった。
普通の作家なら3点、貫井さんなら1.5点です。
貫井さん好きなので普通なら4.5点つけるのに。
二時代各2名、4人の男性が主役なのですが、書き分けられていなくて、誰が誰だかどうでもいい。それでも筋は終えるものの、ご都合主義的な理論で進んでいくので、ついていけませんでした。
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あの時代は、こんなことが普通に行われていたのか…と驚きと怒りが湧いてくる。
どんなふうに彼らが追い詰められていったのか、丁寧に描かれていたけど、それでもやっぱり、あの犯罪を起こした彼らに対して、同情はできなかった。
何より一人死んでいった彼のことが私は許せない。
悲しい。
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親の世代と子供の世代が交互に描かれ丁寧に書き込まれてもいるのだけれど,そもそもこんなことで誘拐事件を起こすだろうかとそもそもの発端からして違和感の残る物語で,そこがずれた感じだと最後までスッキリしなかった.どんな事情があるにしても子供の誘拐が正義であるはずがない.
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真実に辿り着けば着くほど、とにかく切なく哀しかった。でも、それと同時に登場人物全員がとても魅力的で愛おしい。誰の気持ちも分かってしまうから、誰も憎めないし否定できない。だからとにかく胸が締め付けられるよつな哀しさがあった。亮輔と健剛の未来が明るいことだけに、少しの期待と祈りをこめたい。
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元警察官の父が隠していたこと。父の死後に過去を調べる亮介と親友で刑事の賢剛。昔自殺した賢剛の父とのつながりは。次第に見えてくるもの、知らなかったお互いの父のことや過去に起こしたこととその動機。憎しみや悲しみがどんどん溢れてくる。父たちのことをどう受け止めたらいいのかと2人が語るシーンがとても印象に残る。
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元刑事、引退した父が殺された。幼馴染の刑事が担当する区域の隅田川で発見。動機不明。父のことをよく知らない。
失業中の自分が刑事の友人と情報をやりとりして調査。
幼馴染の父は自殺。それ以来、父は人が変わった。自殺理由がわからない。
父がスクラップしていた記事。誘拐事件。誘拐された子供は死んだ。金を奪われ犯人逮捕できず。
いきつけの飲み屋で名前を知った老人宅の本は誘拐事件関連
父が犯人だと気が付く。
当時の浅草はバブル。不動産屋の手先ヤクザの地上げ。
嫌がらせで老婆が孤独死。妊婦が死産。
手をだせない父は警察はヤクザのみかたか?と言われた
幼馴染の父は料理屋でシタズミ。慕ってくるのは翔。
浅草の住宅街で見かけるヤクザ風の男がゴミをまいたり、豚の首を置いていると確信。刑事の父と翔がなだめた。
翔の憧れ女性が結婚。その後マンション地上げで引越し
大金えお手にして亭主は浮気。自分は育児放棄。赤ん坊を栄養失調で死なす。起訴されなかったが警察から戻り自殺。
翔と刑事の父が復讐を計画。親友の警察官の協力が必要
メンバーの女性と元保険調査員の義理祖父
不動産会社の社員が浅草のタワーマンションに住む
その小学生を二人、身代金2億円
受け渡しは警察が手をかけられない大喪の礼の日
作成は成功。子供が牛乳アレルギー。それを知らずにクリームシチューを食べさせて死なせてしまった。
刑事の父はその死の責任で親友警官の目前で首つり
子供と妻を頼む。二人は兄弟のように育てられた。
父殺しの犯人がわかった。喫茶店で働く中年女性。
子供の頃、誘拐犯の女性を慕っていた。誘拐事件後
女性は妊娠して突然姿をくらまし死んでいた。
妊娠されたのが父だと聞いていた。
殴ったのは自分だが、父は自分から川に落ちていった。
相手は翔。女は間違えた相手に復讐した。
金は老人は管理。
使っていないので、寄付するしかない。
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ただの謎解き小説に終わっていないところは流石ですが、犯人の動機が短絡的すぎて現実的でないように感じてしまいました。