紙の本
ピンク色の小鳥(可愛いは正義)
2022/10/26 05:46
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
鳥萌えなので…手に取った作品です。
呪いをその身に引き受けた王ウオルシュと
鳥族の青年エナガの話
作品はエナガによって全体に可愛いピンク色に
染め上げられてしまってます。
呪いや
その呪いを身に引き受けながら政務を執り行われている国や
その呪いの引き金になった政変
そして鳥族がエナガを除いて鳥になれなくなった理由
等々重くシリアスな話が根底にあるのですが、
それら全てをエナガがその羽の色とともにピンクに染め上げているような話
とにかくエナガの行動が飛び抜けている。
ピュアとか無垢とか突抜けて、ある意味最強です。
抜けているところも多々あるのですが、まっすぐで純粋
心持ちだけでなく行動もです。
なので呪いを受け手昼は鷹・夜は人間として存在するウオルシュが
エナガに出会えたのは僥倖ではないかと。
ウオルシュは王としての自分にも他人にも厳しいのですが
エナガと出会って…人間的感情を得ていきます
時々ずれていたりするのですが、エナガにメロメロになっていくのです。
食べさせてもらえるのが当然のように雛のように口を開けるとか
(鳥族の中でも愛されていたのが歴然)
政務の時に肩に止まっていたり(爆睡したり、飽きると飛び回ったりするけれど。)
いや、お城に囲われた時に鳥族のこと考えようととはちょっと思ったけれど
「幸せに暮らしましょう」
と言い、「怖い顔しているからだめなの」と諭す
やっぱり徹頭徹尾愛すべき存在なのです。
最後の対決の結末が…「それ?」な感じもあるのですけれど
ウオルシュとの対話についてはなるほどな感じでした。
だからそうしたのねは…わかるというか。
鳥族の飛べなくなった原因とかもしっかり絡んできて
そうかそうかみたいな流れでした。
とにもかくにも、「かわいいは正義」みたいなピンク色のお話でした。
それが嫌味なく展開されているのは評価高いと思います
ちなみに今後も王は政務の時にはピンク色の鳥を肩にのせているのでしょうかねぇ
あと、ロニには一緒に殻に棲んでくれる番を希望(けなげすぎる)
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▼あらすじ
“太陽の恩寵を受けられず寒さに凍える”そんな呪いをかけられた平原の国。王のウオルシュは国を守るため我が身に呪いを移し替え、陽の光を受けられない昼は鷹の姿で別邸の水晶城に籠もり、ヒトの姿に戻る夜に本城で政務を執る生活を送っていた。
ある日の早朝、鷹のウオルシュは雪原で小鳥を見つける。昼中寒さに晒されるウオルシュはあたたかそうな冬毛の小鳥で暖を取ろうと捕まえるが、それはヒトの姿を持つ鳥族の青年・エナガだった。
ウオルシュはエナガを解放したが、なぜかエナガは翌日も城へやってきた。食料の少ない冬に手に入れたわずかな実を水晶城に届けにくるエナガのことがウオルシュは気になりはじめる。
だが、王としての威厳と覇気を備えたウオルシュが迫るとエナガはいつも怯えてしまい…?
***
ストーリーの完全度:普通
トーン:あまあま・ほのぼの・シリアス(低)
エロ度:少ない
萌え度:やや高い
総合評価:★4.0
初読みの作家さんでした。表紙とあらすじを見て購入を決めたのですが、良かったと思う部分もあればちょっと引っ掛かる部分もあって、面白くない訳じゃないけど一回読めばもう良いかな…って感じの内容でした。
CPは非常に好みでしたし、設定も面白いと思ったのですが、肝心な作り込みはイマイチ…。話のテンポも決して良いとは言えなかったし、何度か読み辛いなと感じてしまって読み切るのに少し時間がかかりました。
単純に、この作家さんの文章が私には合わなかったってだけなのかもしれませんが、読んでる時に想像が膨らまなかったんですよね…。ファンタジー小説って上手い作家さんだと読みながらワクワクするし、その作品の世界に没頭出来るのですが、この作品は「??」ってなる部分が結構多くて、それが読み難さの原因になってしまったのかなと。あくまで個人的な意見ですが…。
あと、物語の終盤で起こる事件が大仕掛けをした割にあっさり終わってしまったので少し拍子抜け…。残りのページ数が少なかったから薄々覚悟はしてましたが、それにしてもそんな呆気ない終わり方でいいのかと思ってしまいました。折角、炎の精が味方陣営にいるんだから彼の見せ場をもう少し作った方が良かったのではないでしょうかね…。何か物凄く地味〜な扱いだったような…?
ていうかこの炎の精、ハ◯ルのカル◯ファーに激似なんですが、あとがきを読むにどうやらモデルにしてるっぽいですね。ただ、ここまで似てると最早カル◯ファーそのものにしか見えないので、せめて喋り方くらいは変えてほしかったですね…(^^;)
肝心な攻めの呪いに関しては…まぁ、上手い事いったなって感じで、終わり良ければ全て良しって感じですかね。何はともあれ、無事解決出来て良かったです(笑)
読み応えのあるファンタジー小説が好きな自分としてはこちらの作品はちょっと実力不足感が否めなかったのですが、真面目で不器用な王様が可愛い小鳥のエナガに懐かれて次第に絆されていく様子はとても微笑ましかったですし、エナガの甘え方もあざと可愛くてツボだったので評価は少し甘めにつけて★4つです。
因みに��ロは少なめ&あっさりテイストでしたが、個人的に数ページに渡るくどいエロ描写があまり好きではないので、エロに関しては文句無しでした。挿絵も良かったです(^^)
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海外のファンタジーものみたいで、素敵なお話でした。
小さな小鳥が、呪いにかけられた攻のために少しずつ近づいていくのが、微笑ましくも可愛かった。
ただ期待していた分、最後まで引き伸ばした呪いの顛末がやけにあっさりで、途中イチャイチャしてるところが長かったのもあって、少し冗長だったような。そんな風に感じられました。
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可愛らしいファンタジーのお話でした。
昼間は鷹の姿で周囲を凍えさせる呪いをかけられた鷹の王様と鳥族の小鳥のお話。
ちょっとポヤポヤしているエナガが可愛いです。
綺麗な色の羽とピンクがかった容姿がイラストにも現れています。