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日本橋の本屋で立ち読みし、気に入って購入した本。
海外の貧困について触れてある書物が多い中、個人的に興味・課題観のある「日本国内で生まれている貧困とその構造」に触れつつも、わかりやすい書き方でとても良い本だと思った。
日本国内の格差、教育格差などに関心のある人には勧めたい本
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わかりやすい、読みやすい。
海外の絶対的貧困から日本の相対的貧困まで、全ての貧困について考えさせられる一冊だった。
お金がなく貧困から抜け出せない、
お金があっても貧困に陥り犯罪などに手を染めていく。
お金があっても幸せになれないが、お金は持っているに越したことはない。
どの時代も貧困に悩まされ、教育が効果的であることがわかったが、やはり貧困を解決する、無くすというのはとても難しいことだと思った。
教育と貧困の諸問題を解決したい18歳の私にとって、貴重な1冊であった。これから自分がどうあるべきか、私がどんなに幸せに育って来たかを再確認した。
1人でも多くの人を助け、彼らの幸せを願えるよう毎日を過ごしたいと思う。
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図書館で借りて読んだが、わかりやすくて子どもにも読んでもらいたいので、購入検討中。
そもそも子どもに向けて書かれた本。
低収入が貧困ということではない。
貧困がいろいろな問題と繋がっていて、他人事ではない問題だということが、わかりやすく説明されている。格差、虐待、犯罪、薬物、売春、税金…
大人の自分だって本当にはわかっていない問題の構造的なものが捉えやすいので、多くの大人にも読んでもらいたい。
自分だって、いつ貧困の状況にならないとも言えない身近なことだと感じた。病気や、離婚やちょっとしたきっかけに不運が重なってそうなる可能性はゼロじゃないな。
困っている時に一歩外の世界へ踏み出したり、人との交流でこころのレベルアップができるかどうか。
そのために自分に出来ること、どうしたらよいかということもきちんと書いてある。
「自己肯定感」というキーワード。
貧困から脱する方法であると同時に心の豊かさを手に入れる方法。
示された貧困の方程式の引用。
『周りのサポート×本人の行動力=自己肯定感』
自分のことだけじゃない。社会は繋がっている。
自分に出来ることを心がけたいと思った。
目の前の子どもへの声掛け一つでも。
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貧困は確かに苦労は多いし大変だが、悪の絶対条件ではない。
家族や出会う大人、そして友達…
自分を大切に思ってくれる人をたくさん持つことが大事。出会いは、運命だな…。
読んでてあまりに辛い人生に、社会の在り方を考えさせられました。
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日本の貧困、海外の貧困、貧困はなぜいけないのか。今の若い世代に求められていることは何なのか。
貧困は自己否定感をもたらすからいけない。周囲からの愛情、支援、友情と本人の行動力があれば、収入が低いとしても自己否定感は芽生えない。心のステップアップを家庭と学校で。
「低収入=貧困」ではない。
特に印象に残っているのは「学校じゃ教えないセックスの話」家庭が裕福でも低収入でも、家・学校に居場所のない子供は外の世界へ居場所を求める。家で得られない愛情も大人の男性に求めてしまう。それがなぜいけないことなのか。本人たちは「誰にも迷惑をかけていない」と言う…。
家庭は子供が心から安心できる居場所でないと、と思った。狂った歯車を戻すのはとても大変。
高校生向けということもあり非常に読みやすい文章。
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貧困は自己否定感を生むは間違いないと思う。
第4講の性の話は特に心が痛くなってくる。
風が吹けば桶屋が儲かるでもないけどインドのオム少年のように天才でなくても世の中を変える力があるということを示してくれている良書。
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若者向けに語りかけるような言葉で読みやすいが、内容はとても多くて深い。
貧富の差自体もそうだが自己肯定感が大事というところはその通りだと思った。
だからただ支援すればいいという話じゃない。
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中高生向けにわかりやすい平易な文体で貧困が引き起こす様々な問題について取り上げている。
貧困から抜け出し成功した人の話、貧困から抜け出すにはどうすれば良いか、などの話もある。ただ、貧困当事者の子供がこの本を手にし、読むだろうか、ということが気になる。この本は図やマークアップが多用され、わかりやすく書かれてはいるが「本を読む」という行為にはある程度落ち着いた環境が必要だからだ。だからこそ、著者が最後に述べるようにこの本を読んだ人が、貧困の構造を理解し、少しでも行動することが大切なのだろうと思う。
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貧困から生まれる犯罪を「自分とは関係ない悪い奴らの所業」として放置してる私たちが、問題を作っていると自覚させてくれる本。貧困は社会全員で取り組まなければならない問題であり、「私は困窮してないから無関係」では決してない。現に今、見ないふり、いないものとして扱ってきたツケが犯罪や社会問題として跳ね返ってきている。
しかし、貧困家庭に生まれたから人生終わり、というわけではない。ここで重要なのが、心の豊かさ。腐らず立ち上がることができるかは、サポートがあるか、憧れる存在がいるかなど精神的成長ができる環境にたどり着くことがカギ。
自己肯定感を早くから育める社会を作ることを目指していきたい。同時に、自らも貧困に落ちることのないように!
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石井光太さん。尊敬しています。
私は辛い現実にがっつり対面することから逃げている。
読むことで、知ることで、しんどくなってしまうから。
描かれている現実は辛いものばかりだけれど、嘆き悲しむだけでなく、その先の話も論理的に書かれているから、とても読みやすい。
子どもがもう少し大きくなったら読ませたいな。
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大企業五社でしか働いたことがナイ私の周辺には勿論いませんし、多くの人が一見、自分には関係のない話と思いがちであるものの間接的にどう関係することになるのか?貧困からの連鎖について分かり易く解説されています。
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星3.5をつけたい
貧困の構造やその因果関係が簡潔にまとまっていて良かった反面、筆者の少し偏ったジェンダーイデオロギーが浮き出ている文章に納得できない部分もあった。
中学生が貧困について考えるためのきっかけにはちょうど良い本だと思う
理想論的な話ではあるが
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2022年5冊目。
アジア等のスラム等を取材した石井光太さんの著作は何度か読んだことがありますが、この本は特に、高校生向けに書かれていてとても読みやすかったです。
争いや犯罪の背景に貧困があること。
自分にできる身近なことから始めることで、貧困(を背景とする諸問題)の解決に貢献できること。
これらは授業で何度も取り扱い、訴え続けてきました。やはり、わたしにできる社会貢献のひとつとして、しっかり伝えていきたいと思いました。
最貧困が抱える貧困問題は目に見えやすく、しかし、福祉が機能していないため改善が難しい。
一方で、日本社会が抱える貧困問題は、福祉がある程度充実しているため、最貧困のそれとは様相が異なる。
だけど、別物のようでいて繋がっている。ここはもう少ししっかり考えてみたいです。
日本の場合、自己肯定感が育ちにくくなってしまう点は腑に落ちました。
そうなると、金銭的には裕福でも心が満たされていなければ…わかりやすい事件は多々起きていますね。
ある程度物質的な豊かさを保障することはもちろん大切ですが、実はそれよりも、心の豊かさをサポートできる社会づくりこそ求められているのだと思います。
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貧困=自己肯定感の低さ、と言いたいんだろうけど、この自己肯定感の低さはなかなか高くはならない、と思うだな。日本人で自己肯定感の高い人は少ないし。。
貧困の子供たちを周りの人で助けてあげよう!と言うのは良い話だけど、なかなか簡単ではないね。
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ただ生活しているだけでは気づくことのない、国内そして世界の貧困の問題について優しい語り口で学ぶことができる良書。
10代の若者向けに書かれた著書と思われるが、大人が読んだ方が良いと思うくらい内容がストレートで充実している。
特に、日本国内の見えない貧困(子供の貧困、性犯罪、生活保護等)についての考察は、はっと気づかされる部分がいくつもあった。
ただ漫然と生きているだけでなく、今ある社会をより良くしているために行動を起こすことはできる、と最終的には前向きな気持にさせてくれた。