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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧困家庭から、世界では、子供兵がたくさん……というのは、悲惨すぎて読んでいて辛かったです。亦、川崎の事件にも触れられています。ちょっと、論理が飛躍してるかと思ったのですけど……。
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【人生と社会に“革命”をもたらす方程式を教えよう】想像を絶する貧困のリアルから、様々な支援の方策まで――国内外の最底辺を取材し続けてきた著者が十七歳に全力で伝えた感動の講義。
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世界の貧困についてとても分かりやすく読みやすく綴られた一冊。貧困は当事者だけの問題ではなく、その国だけの問題なのでもなく、地球全体が地続きで抱えているのだということ。
17歳に向けたお話だけど、是非全ての年代の方に読んでほしい。30歳の私は沢山の衝撃を受け、受け止めきれない現実に心が何度揺さぶられたかわかりません。けれど、そんな世界に対して自分の無力さではなくエネルギーが沸いてくる。その力こそ、周りの人や家族の支えがあって身につけることのできた自分自身の自己肯定感なのだと思う。地球にいる1人でも多くの人間が、この自己肯定感を得られるように、何をしていこうか、考え動いていきたい。
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お金は人を幸せにすれば不幸にもする。ただお金が「ない」ことは幸不幸を飛び越えて死が常に目前にある状態。それは想像を絶する恐ろしい状況だろう。そうなったのは自己責任もあるだろうが、そういう人と一緒になって考える機会がこの国のどこにもないのだとするとそれも恐ろしい状況だと思う。様々な支援が差し伸べられるような国ほど不幸な事件も減り結果として幸せな国になるのだろう。日本はまだまだ道半ば。
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自己否定感=心のがん
貧しい人はやせてなく、太っている
精神面で子どもたちを支え、自己否定感を生み出す要素を排除し、健全な心を育てていこうとする試み
明治時代 三大貧民窟 下谷万年町(上野)、芝新網町(浜松町)、四谷鮫ケ橋(四谷)
地雷除去 日本企業の努力あり コマツ、住友化学
君が学校で身につける教養は、現状を打破して社会をより良いものにしていくことができる最良の武器なんだ
反社会の子供から、非社会の子供が増えている
心理学の世界で指摘されているの大きな要因の一つが、家庭での親子関係だ。特に幼い頃に親とどのような関係を気づいてきたかによって、その子の性格が大きく変わるといわれる
泣いても無視され、寒い夜もシャツ一枚で放置される。親は携帯電話ばかり見て喋りかけてくれない。そんな環境では、子供は他人を信頼したり、誰かのために何かをするという意識を育むことが出来ない。社会に対する希望も失われてしまう
生活保護世帯の4人に1人がおとなになっても生活保護を受けている
これからの将来、僕はこの地域支援というものがもっとも大切なキーワードになってくると信じている
自己肯定感を得ようと言っているのは、それが貧困から脱する方法であるのと同時に、心の豊かさを手に入れる方法でもあるからだ
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1.
貧困とはなにか、自分の中で再定義する
貧困が与える影響について考える
自分なりの解決策を考える
2.貧困は「自己否定感に苛まれている状態」のことを前提にスタートします。
日本では社会保障が整っていてもなお貧困層がなくならないのは、他人からは見えなくなっているから。例えば、福祉制度を例にしてみると、生活保護を受けてる人達は最低限の生活は保障されるという、つまり生きてはいける状態にあるということです。その反面、金持ち層と一緒に生活・仕事をすることになるので、競争を強いられるということです。つまり、日本の貧困は精神面の影響が大きいということです。
一方、途上国では、そもそも社会保障が充実していないので、今日生きることで精一杯という問題があります。所得毎に生活水準がはっきりと分かれているため、日本と違って目に見える貧困ということです(ただし、解決しやすいというわけではない)。
著者の結論として、貧困から抜け出せない人と抜け出せる人は2つの方程式にまとめられてます。これを基に、本人の環境を把握し、サポートいていくことが重要と述べています。
上手くいく人の方程式
周りのサポート×本人の行動力=自己肯定感
上手くいかない人の方程式
環境の悪化×劣等感=自己否定感
3.所得が低いことが絶対的な理由ではないが人の判断を鈍らせるということが理解できました。途上国はおいとくとして、日本の貧困は精神面から生まれることが大半です。これを克服するというのは難しいです。例えば、学校でいじめ問題が止まりませんが、虐めてる側は悪いと思ってやってません。ただのストレス発散にすぎません。自我の形成が未熟な子ども達には酷な話だと思いました。一方、大人を見てみると、大半が家族内でも暴力です。これもまた本人はストレス発散にすぎません。大切なことは、社会保障を充実させることだけではなく、本当に救いを求めてる人を見つけ出すことなのでは?と思いました。
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日本も貧困に陥っている人が増えました。貧困に関する書籍も沢山出版され、若年層、シングルマザー、老人、外国人など色々な人々が困窮している事が盛んに取りざたされています。そんな中で、貧困を産みだすプロセスの中でどんな力が働いて、どういう仕組みに取り込まれてその渦に巻き込まれていくのか。
この本で繰り返し繰り返し言われるのが「自己肯定感」です。
自己肯定感とは、自分を好きでいられる、自分の事を認める事が出来る事です。前向きに挑戦して日々を明るく送る為に絶対に必要なものです。
他者と引き比べて自分が貧しいと感じる(相対貧困)、信頼出来るはずの人からの罵倒、DVなどによって、自分を無価値だと思い込む。これによって前向きになれず、自暴自棄になり、職に定着出来ず貧困のスパイラルにのみ込まれる。
これは生まれたシチュエーションはかなり大きいと思います。親からのDVやネグレクトで死んでいく子供たち。仮に生き残って成長したとしても縮こまった心と、無知の中では真っ当に働いて必要なだけの金銭を得る事はとても難しいでしょう。
悲しいかな貧困は連鎖するというのは真理だと思います。
絶対的な貧困の中では他者と引き比べて自分が特別貧しいとは感じず、プライドを痛めつけられる事は有りませんが、自分だけが貧しい相対的な貧困の中では自己否定の心が湧いて前向きになれません。だから発展途上国の貧困と、日本のような先進国と言われる国の貧困者を比べる事は出来ないと言います。
僕自身シングルマザーの家庭で育ちました。幸い餓える事もなくいつもお腹いっぱい食べていましたし、妹と母の三人で笑いの絶えない楽しい子供時代を送りました。
残念ながら勉強も運動も苦手だったのでこれと言って自己肯定出来る材料はありませんでしたが、愛されていないという事を感じたことがないのが、何よりも幸せな事だったんだなと今振り返ると思います。今は自分の家庭を築いた事によって、家族の自己肯定感の材料になれていたらうれしいし、今自分は自己肯定出来ています。みんな本当に有難う。
そしてそういう事が全て失われて、虐げられて生きていかなければいけない幼少時代を送ったとしたらと想像すると、犯罪に走ってしまうことが不思議では全くないと感じます。本書でも貧困を放っておいたツケが今世界を覆っていると言っています。
小学生に向けて書いた「君が世界を変えるなら」もまた感動的な名著でしたが、本書は中高生に向けて書いた名作です。が、そういう所にいる子は本を読む余裕も慣習も無いんだろうなと思うととても悲しい。必要としている子たちの元にこの書の中の言葉が届きますように。
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国内から国外まで貧困についての様々な内容が書かれている、今年は結構貧困についての本を読んだけど、この本は非常に網羅的で良かった。
また、日本では貧困層の子供と、そうでない子供が同じ学校に通っていることにより、貧困層の子供は自己否定感が重なり、自分に自信がなくなり幸福度が下がる。
しかし、絶対的に貧困であるはずの、途上国の貧困層の子供は、そうでない子供と住む場所がはっきり分かれているため、自己否定感を感じることがなく、自分に自信がなくなることはなく、幸福度も日本の貧困層の子供よりは高い。などのように、自己肯定感や自己否定感という切り口で貧困について見ているのも面白かった。
もう一点、格差社会の歪みが、ドメスティックな視点でも、グローバルな視点でも自分たちの生活に影響を及ぼしていることについて言及されているのが良かった。
惜しむらくは高校生向けに書いた本だからか、作者がオッサン臭く、頭が固く、多々説教くさい。
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本当の貧困の話をしよう未来を変える方程式
著作者:石井光太
日本の7人に1人が貧困層。君たちが幸せをつかむため今知るべき最低クリアアルから始まる人生の向き合い方が180°c変わる感動の講座。
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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高校生向けに書かれた、様々な国の貧困層の様子や貧困に陥ってしまう仕組みなどの話。日本でもひとたび貧困状態に陥ると容易には抜けられなくなってしまい、貧困ビジネスの餌食になってしまうというくだりは、若い人たち、特に女性にはよく知っておいてもらいたい。
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もしあなたが100人の人に食料を与えることができないのなら、ただ1人の人に与えなさい。
新しい発見はないけど、あらためて読むべき本。
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日本での貧困と途上国の貧困はどう違うか、あるいは同じなのかという問いに答えられずにいた。
大抵の情報は別々に書いてあるし、自分の中できちんと結びついていなかった。それがこの本で、はっきり理解できた。
この本にも書いてあるが、年寄りの「自分たちの若い頃(終戦直後)はもっと貧しかった。それでも必死で頑張って、日本を経済大国にしたのだ。今は貧しいといっても物乞いも餓死者もないじゃないか。ゲームしたりスマホ持ったりしてるじゃないか。甘えとる。」というような発言を何度も聞いていて、そのたびに反論できないが不快な思いをしてきた。
この本を読んで、このもやもやはおかしいものではなかったのだ、とわかった。みんなが貧しければ卑屈になることはない。自分を貶める必要もない。そもそも戦争を起こしたのはそういうことを言っている老人の親の世代であって、戦争中子供であった彼らには何の非もないことが明らかなのも堂々とできる理由の一つだと思う。途上国の子供たちが貧しくても生き生きとしているのも、自分が惨めだとか、劣っているとは思っていないからだ。みんなが貧しく、だれも学校に行かず、豊かな暮らしを見たこともないなら、卑屈になりようがない。
しかし、現代の貧困は違う。ほかの子供は塾に行ったり習い事をしたりする。家族で旅行にも行く。学校では同じ制服を着て、同じ給食を食べていても、貧困家庭の子供は自分は劣っていると感じる。家庭が不安定で勉強できないのに、できないのは自分がバカだからだと思う。自己肯定感の反対の自己否定感にとらわれ、自分なんて何の価値もないと感じる。そういう子供が成長すると、一瞬の幸せを感じたいからドラッグをやったり、愛情を感じたくて売春をしたりする。
そして、途上国でスラムからもはみ出したストリートチルドレンや、親を殺されて少年兵になった子供たちにも自己肯定感はない。考えてもいいことは何もないから考えない。刹那の楽しみに逃げる。
「人は一度考えることをあきらめてしまうと、泳ぎをやめた魚のようにどんどん沈んでいくことになる。この先何年も自分が売春の世界に留まればどうなるのか、これ以上自分が傷つけられればどうなるのか。そういうことが想像できないので、自分が光の届かない恐ろしい海底へと沈んでいっていることさえ自覚できない。そして気が付いた時には、もい二度と浮き上がれないところまできてしまう。」(p126)
日本の貧困それが引き起こす社会問題、途上国の貧困とそれが引き起こす国際問題は、つながっている。
それをどうやって変えていくのか。
貧困の当事者の若者がどう考え、行動するかはもちろん、私たち大人が何をすればいいのかもちゃんと書いてあるのが素晴らしい。
貧困をテーマに多数の著作がある著者だからこそ、貧困が引き起こす様々な実例を挙げていて説得力がある。
世界にいる1億人のストリートチルドレンが幸せを感じることなく死んでいっているなら、それは核ミサイル以上の殺戮であり、彼らの死因は社会の(私の、私たちの)無関心である、という指摘は強烈だった。今まで何もしてこなかったことを本当に申し訳なく思う。
この本は17歳(高校生)に向けて書かれているので、もちろん責めてはいないのだが。
学校教育の意義について書かれているところも、深く肯首した。
学力はもちろん大切だが、主張の仕方や助けを求める方法を学んだり、いろいろな家庭や社会があることを知り、「自発的に自分や社会の問題を解決していく力を手に入れること」(p133)が大切なのだ。
「君が学校で身につける教養は、それ(人々の無関心)を打破して社会をより良いものにしていくことのできる最良の武器なんだ」(p133)
こういう視点で教育している教育者がどれほどいるだろうか。東大の入学式での上野千鶴子の言葉を思い出した。アインシュタインやガンジーの言葉も紹介されていたけれど、皆同じことを言っている。あなたの力を、ほかの人のために使いなさい、と。
高校生が関心の高い(けれど学校では教えてくれない)ドラッグとセックスの関係について、また性風俗に従事する女性の背景についてもきちんと書かれている。偏差値が高い生徒でも間違った解釈をしていることが多いので、ここは本当に良かった。
社会に出る前に、ぜひ読んでおいてほしい。
実際に取材した情報だけでなく、数々のデータ(もちろんすべて出典あり)をグラフで提示しているので説得力もある。
本当に読んでよかった。
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貧困のなんとも重い話の本である。しかし本書の提示するデータは公表されている事実である事はわかる。「見たくはない真実」だが目を背けてはいけないのだろう。
本書に登場する多くの有名人の貧困からの脱出には希望を見い出すが、その影には膨大な数の脱出できない人々の群れが存在することは容易に想像できる。
「FACT FLNESS」という本を前に読んだが、マクロな数字をポジティブに解釈した本だった。人類の現状の全体像をそれなりに把握できた読後感をもった。
本書は足下の現実的具体的なミクロな話である。今貧困に苦しんでいる人々に「貧困は100年より大幅に減っている」と説いても救いにはならない。
貧困は読むだけでもつらいが、本書の視点と知識は皆が必要なものであると思った。
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図書館にて。
大変わかりやすいし、衝撃的だし。素晴らしい。
娘が16歳だったらぜひ読ませたいと思った。
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「日本人の7人に1人が貧困にある」と言われ
ています。しかし多くの人にとって自分とは関
係ない、そうならないように毎日頑張っている
と思うでしょう。
しかし貧困は見えないだけで、非常に身近な問
題なのです。
毎日新聞を騒がせている特殊詐欺の犯罪も、貧
困が原因であると言います。
日本の国内だけではない、世界の貧困問題につ
いて私達は身近なテーマとして捉えるべきなの
です。
「なぜそんなに身近な問題として考えるべきな
のか?」
その答えが10歳代の学生も理解できるように
易しく書かれている一冊です。