紙の本
本当に、いい人生を送られた方です。
2022/01/14 17:08
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
『FACTFULNESS』の著者の自伝。
平凡な家庭に育ち、良き父母に育てられた著者が、如何にして、『FACTFULNESS』を著わすに至ったのか。
本当に、いい人生を送られた方です。羨ましいぐらいにです。さらっと描かれていますが、大変だったろうなあと感じさせる。でも、それで終わりにしなかったことが素晴らしい。
早く、『FACTFULNESS』の世界に皆様が気が付きますように。世界は悪くなっていない。良くなってきているんだ。さらに良い世界にしていかないといけない。
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何がきっかけで人生が変わるか分からない。それが自身の身に起こった著者。正しいと思う事を突き詰めそれを伝える術を考え、実践する事で新たな出逢いと職を得、世界が彼を欲していく。小気味良い。もっと売れて欲しいなぁ。
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なぜロスリング教授が
バイアスのかかった見方を乗り越え
データーに基づいた正しいものの見方を
重要視したのか
その根本的な理由は はやり経験から
きていたということが分かります
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ファクトフルネスを『結果』とするなら、
この本は『背景』『過程』と言ったところでしょうか。
直接つながる何かは少ないかもしれませんが、学べる空気感があると思います。
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ファクトフルネスの著者の自伝。読み始めは退屈だけど、どんどん面白くなる。高校生くらいの子どもに勧めたい。
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職員を理不尽に酷使しない。どの施設でも同じ水準でサービスが提供できると思ってはいけない。知恵を絞り、あるものを正しく使わなければならない。自分がボロ雑巾のようになってもいけない。契約の範囲を逸脱してもいけない。資源は乏しい、なのにサービスのニーズは異常に高い、そんな状況で資源を賢く使うにはどうしたらいいか。
どこに力点を置けば大半の子供が救えるか、徹底的に調査すること。感情に任せて行動するのは論理的ではない。数字を見ること。気になることは研究して突き詰めること。自分の子供にするように
独裁者に仕える時、自分の役割をはっきりさせておくべき。ここでの自分の任務は何か?任務を果たす上で、指導者の機嫌を損ねてもいけないし、政権に利用されてもならなかった。会話には誰かが考えを共有したそうにしているサインを待たなければならない。相手の視点で何もかも捉えてみる。
途上国の工場で信頼できる良い所を選ぶのは簡単。従業員の指が何本残っているかをみること。安全や労働者の保護についてきちんとしていたら、指を切り落とすことなんて起きないから。
諦めることはいつだってできる。だったら何も今、諦めなくてもいいじゃないか。
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ファクトフルネスを読んでからこちらを読むことを強くすすめます。
ファクトフルネスを読まずにこちらを読むと、海外エッセイによくありがちな、
自信満々武勇伝と受け取ってしまいかねない。
ファクトフルネスを裏付ける経験談といったところでしょうか。
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『factfulness』を先に読むべきと、どなたかの書評にあったが、確かにそういう事かも知れない。私はこちらを先に読んだので、ただの日誌のように通読してしまった。ただ、ある意味では先入観を持たずに読めたという事でもある。
医療で人を救っても、貧困に対しては、数の限界があって、トリアージというよりも、医療レベルを全体的に下げる必要があるという事だ。貧困に対しては、医者よりも経済の方が衛生、栄養摂取レベルを引き上げ、健康的な生活を与えてくれる。だから、著者は経済にも傾いたのかと思ったが、そういう事ではなかった。また、命を助けられなくても、遺体の運び方や布に巻いてあげるなどの措置によって大変な感謝を得る。そこでもまた、医療と同じ位、大切な事を著者は発見する。
部分最適の技能を持ちながら、その軸があるからこそ、広い視野で大切な事、本質に作用する別の要素が見えてくる。著者は、自らの軸を相対化しながら日々の発見を通じ、世界を理解していったという事だろう。平凡にも見えるが、密かな学びのある本だ。