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投稿者:たっ君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『東京貧困女子。』の地方貧困女子バージョン。自作『新型コロナと貧困女子』の前説。
表紙に「衰退途上にあるこの国のリアル」とサブタイトルがある。裏表紙の解説に「「日本はもはや後進国である」最底辺に生きる女性たちの現状とは」とあるが、本文でそのような記述は一切ない。あえて言うならば、「はじめに」に「おそらく、日本はこのまま衰退途上を超えて後進国になってしまう」とあるだけである。後進国とはなにかも説明がない。豊かではない国、といった意味だろうが、最底辺の現状をルポするだけで、国全体を語るのはおかしいと思う。最底辺を救済する社会制度が整っていない国、という意味だろうか。それだったら、以前からそうだったのだろうから、先進国であったわけではない、ということになってしまう。よくわからない。
「貧困は、おカネが足りない経済的貧困を筆頭に、人間関係がない関係性の貧困、制度などを知らない情報の貧困と、それらが重なるほど事態が深刻になってくる。」
「貧しい経験をして苦労を知り、成長して這い上がるというロマンは過去の産物化フィクションであり、現在の貧困は固定された階層であり、一度組み込まれてしまうと抜けだすことができない」
「そして貧困層に落ちてしまった者はただただ苦しいままその日を乗り切るだけの日々が続き、その親元で育った子どもたちにも貧困が遺伝してしまう。」
「そんな、東京の貧困女子の苦境を聞くと、原因はほぼほぼ労働系の法律改正と国の制度変更であり、現在の政府が積極的に推進する新自由主義(民営化・規制緩和・市場原理・労働の自由化など)路線によって生まれた貧困と断定できる。人々の労働が人間のセーフティネットではなく、安くコキ使われる商品として流通させて起こってしまった。現在は悲しいくらいに人間の価値が暴落している。それに男たちの暴力が加わって、女性は人間性を喪失させるような苦境に陥っている。」
「たまたま優遇された層が、何も与えられない層に責任を押し付ける。それが現在の自己責任論の招待であり、非常にいびつな分断と憎悪を生んでいる。」
「おそらく、日本はこのまま衰退途上を超えて後進国になってしまう。それは豊かだった昭和時代に比べれば厳しい現実だが、諦め、受け入れてしまえば、そこまで最悪でない一面もある」(「はじめに」3~9頁)
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「東京貧困女子」に続き、地方の貧困の現実と、大都市圏の極めて近い未来の現実をまとめたという一冊。
貧困に悩む女性のエピソードがひたすら綴られており、さらに文章が読みづらく、難儀する本でした。
オススメしません。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
都心と地方とでは同じ貧困でも、また違っていて、なかなか興味深い。地方のほうが、深刻なのかなと思いました。
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期待はずれ
私の期待が間違った方向なのかもしれないけど
内容的には東京貧困女子を読んでれば
そっから発展するような内容は感じられなかった気がする
レポとして違う場所が追加された
っていう意味なのかな
こちらを読むなら東京貧困女子を読んだ方が
いや、一冊目に読むならこっちでもいいのかな?
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東京貧困女子とまとめて、、
今までの親からに提供してもらっていた自分の生活や環境が、世の中で当たり前、平均と思ってました。社会人になるタイミングで、周囲の大学で当たり前と思っていたことってすごい限定されたことだな感じていました。それは、就職した先と今後やりたいこととか。
でも、それよりもずっと大きい違いというか、よくいう【貧困】というものに対する認知のズレが大きかった。新しい価値観をこの本が与えてくれました。
正直辛くて読み飛ばしたり、目を塞ぎたくなるような内容も多くありました。でも、これが自分が住んでいる日本で起こっている現実であるということを認識するために、少しずつ読み進めました。
全員の格差を埋めることをできないけど、自分の周囲は助けられるようになれたらいいなぁと思ったり。
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北関東といえば北関東工業地域。この本を読むと、都会に行ってもダメ、地方でもダメ、という暗澹たる気分に…DVダメゼッタイ。小学生までは同じスタートラインに立っていたのに中学でカーストトップの不良に憧れてしまう痛恨のミス。そして性風俗が金持ちから貧困層にお金を回す再分配装置として作動している現実…
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この本の前作に当たる「東京貧困女子」は読んでいないけれど、今回は沖縄の貧困のことが書かれていたので図書館で借りて読んだ。
証言を元に書かれているので興味深い箇所もあるが、筆者の考察が少なく、最終的に物足りない印象だった。
でも、こういう風に生きている人たちがいる、と想像しやすくなった。
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働く単身女性の3人に1人が貧困状態と言われる日本。
親の貧困による子の貧困スパイラル
地域的な男尊女卑
学が無いので正規雇用にありつけない
モラハラ・DV男との交際による搾取
様々な原因で本当に簡単に
「貧困」から「最貧困」へ落ちてしまう現状
学があっても知識がなければ
知識があっても運がなければ
それは自分にも決して関係の無い話ではなく
あのとき勉強を諦めてしまっていたら
あのときあの男と別れていなかったら
あのときこの仕事を選んでいなかったら
あのとき違和感を飲み込んで結婚してしまっていたら…
たぶん自分もこの貧困の中にいたのではないか
女性ならば誰もがこの貧困と隣合わせで生きているのではないか
確かにきっかけは自己責任と言われる
自身の選択によるものかもしれないけど
自己責任によるささやかな躓きによって
一度貧困に落ちたらもう二度と這い上がれない
そういう社会になってしまっているのが今の日本
興味深かったのは
体を売る女性の割合が多いかどうかが
その国、地域が貧困社会にあるかどうかの
バロメーターになるということ
コロナ初期のナイナイ岡村の問題発言もあったけど
このコロナによって本当にそういう流れが増えてしまったら
(この本曰く既にパパ活市場は飽和状態らしいけど)
それは他に稼ぐ術の無い人生選択をしてきた
個人の自己責任問題だけではなく
そこから抜け出す事のできない構造になってしまっている
日本という国の貧困として
そのうち他人事ではなくなるかもしれないと思って
世間を見ていないといけないのかもね
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北関東、沖縄を中心に見た女性の貧困問題に関しての本です。
北関東、あまり縁のない地域なのですがなんとなく出身地の中学校の時の友達を思い出させた本でした。地元から出ない、車社会、地元の友達のネットワークが強い、地元を出るときには地元を捨てる気で出ていく。
私は中学校までは学区の中学に通ってましたが、高校からは学区の異なる私立の学校に学校に通っていました。そこで地元の縁からは抜け出し、そして大学に行く際に北海道に行ったのでさらに地元から遠ざかりました。ですが、中学の時の友達でやり取りしている人はいますし、年賀状だけではなく実際に会ったりもします。友達個人とはつながりがありますが、学校の縁とかはさらっさらありません。中学の時の友達と会って話を聞くと、地元で出会った人と結婚したり、結婚後も安い(と友人が言っていた)パートで働かないと生活していけなかったりとこの本に出てくる女性たちと近しい事をしています。ただ、そこに夜の仕事が介在するかどうかの違いであって。そこは友人たちが本当に昼職だけで何とかしているのか、それとも私に話さないのかどうか分かりません。
あと、不倫売春の話を読んだ時に思い浮かんだのがこちら在住の不倫をしている友達でした。パート先の上司と不倫関係にあり、デートを繰り返している話を何度も聞いていたうえでこの本を読んだので、その友達と上司の関係がもしかしたら「不倫売春」なのではないかと思ったのです。そんなことは友人には聞けませんし、あくまで憶測ではありますが、そうでないことを祈ります。
この方の貧困女性のノンフィクションを読むと友人たちが脳内をチラチラします。あの子は大丈夫だろうか。元気だろうか。貧困に陥って苦しい思いをしているのではないだろうか。と心配になって思わずLINEを飛ばしたくなります。まぁ、私も週に丹生的には貧困にあたるのですが、一人暮らしのためなんとか生活していているので友人の心配をすることができるのですが。
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地方都市の困窮状況は先日某北関東に行って感じたこと。ここに書かれていることは決して大げさではないのだと。
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・北関東では長男信仰が根強く残っており、長男だけをもてはやしそれ以外の次男や女兄弟をないがしろにする、時には虐待に発展することも
・北関東では不倫関係にある男女間で男性が女性にお金を渡す習慣が(援助交際を目的とした場合でなくても)あり、それを家計の足しにしている主婦もいる
あまり信じられないけど、書いてあることが本当だとしたら、北関東はこんなにも時代錯誤な社会だとは。私が住んだことのある北海道や東京と同じ日本だとは思えない。
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つらすぎる、、、読んでいて鬱々としたけれど、これもまた日本の姿なのかと。格差じゃなくて、階層社会なんだ。お金もない。人間関係も希薄。情報もないから貧困から抜け出せない。負のスパイラルとはこのことなのか。
お金が全てじゃないけれど、、、お金ってなんですかね。最近、お金は信用だとか、貯めずに使えーみたいな本読んだけど、そういう次元の話じゃないんだよね。
ホリエモンが手取り14万しかもらえない日本終わってるーとか言った人にお前が終わってるって言ってたけど、貧困層にいる人とか情報弱者はその14万でどうやったら幸せに暮らせるかとか考えてるレベルじゃないんだよなーとか余計なことに思いをはせた一冊でした。
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沖縄の実態も、今まで読んできたものより遥かにひどくて言葉も出ない、、、
中卒、中学生のうちからキャバはよくあると思っていたけれど、ピンサロまで働くなんてもう本当にヘルオキナワとしか言いようがない。
自分が貧困家庭に生まれて苦労した、という自負があったけれども、大学まで通えているわけだし全然自分よりひどい家庭状況がたくさんある。だからもう悲観してばかりいるだけでなくて、何かしらに携わらなければという使命感しかないよな。大学始まったら教授にアポ取りに行きたい、、、
中村氏だからこそここまで介入して話聞けたと思うし、今まで色々読んできたけれど、様々な現状をわかりやすく伝えているので今後も読んで勉強していきたいと思います。あと中年童貞もまだ積読中。
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ノンフィクションライター、中村淳彦氏の「東京貧困女子」(2019.4)に続く「日本の貧困女子」(2019.11)を読みました。都会以上に貧困化が進む地方。東京50km圏内までが「郊外」、そのエリアを越えると「地方」。その地方の一例として茨城、栃木、群馬の北関東3県を取り上げています。貧困の原因は土地。工場、介護、風俗くらいしか仕事の選択肢がない。風俗以外は低賃金、親にパラサイト。看護師と風俗嬢のダブルワーク、お金を介在した不倫など。著者は、日本はもはや後進国、衰退途上にあると。景気の回復、どうすれば!
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