内親王の降嫁 みんなのレビュー

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

平安風恋愛絵巻シリーズの3
レーベルも変わって、
しかも10年を寝かせてたという作品らしいです。
前作を読んでなくても読めますが、
どういう流れでここまで来たかを知るには読んでおいたほうが良いなぁと。
１の「姫君の輿入れ」だけで良いとは思いますが。
光則の弟に対する経緯とか罰だと思う心情がこれでわかるし
狭霧と楓の対比的な部分がわかるので。
（ちなみに２の「貴公子の求婚」のお二人（将久と朝家）はチラ見せ程度ですし、
特に本筋には絡んでこないので読んでなくてもOKですね）

最初の一言
こんなに女装した男子がいて良いのかーーって感じです。
しかもこんな近場で！！！
狭霧は姫として育てられただけあるだけのたおやかで健やかな感じだったけれど
今作の姫である楓は気が強くて捻ていている。
もともとの性格も含めて、
育てられ方というか・・・環境（お金や身内・後ろ盾）問題が大きく影響していると思う。
実親は・・・気が付いてなかったのかーって思ってしまいました。
どちらも親の都合と保身のせいなので、気の毒すぎますけれど。

光則にも色々と苛立ちと怒りはあったでしょうが、
最初の営みはもう無理矢理っていうか強姦でしたので楓が気の毒でした。
かなりのご無体だったので
なんか光則はそういう性格だと思ってなかったのでちょっと驚いた。

十六夜という盗賊の討伐
楓・光則双方の色々
それらを乗り越えての・・・。
狭霧が事情を知ってから楓と会ったところは
なんとなくあっさりとはしてましたが、まああれはあれでなのかと。

五条帝のだめさ加減と正光（光則と狭霧の父）のだめだめさ加減は
相変わらずだなぁっと・・・。
（帝もいきなり思い出しての降嫁なのか・・・）
実親は楓の秘密を知らないままでも、きちんとツボを押さえた活躍でしｔあ。
ちなみに光則と実親は妹の夫同士というわけだ。

意に沿わない夜這いに対して周囲に助けてもらえないのは大変だなぁ
そして邸に入れずにうろうろする光則が・・・笑える

狭霧の選択とちがう楓の選択もなかなか感慨深いものがありました。
最後には年下幼な妻を溺愛ですね。

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投稿者：みっちー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

レビューと葛西先生のイラストから購入しました。初めての作家様で不安がありましたが、読んでみて私にはあまり響かなかったなという感想です。設定は好きだったのですが、仕方なく受け入れた結婚で初夜を拒まれ続けて府に落ちない光則がとうとう嫁の家に乗り込んで男だと分かり、憎まれ口を叩かれて強姦するっていうのがどうも頂けない…。その時の2人の感情が細かく書かれていなかったので最後までスッキリしませんでした。後半は優しい光則とツンデレの十六夜のジレジレがあり楽しめました。自分の嫁こそが捕縛しないといけない強盗と分かってからの苦悩や解決方法の持っていき方がサラッとして肩透かしでした。設定や背景に裂く分が大きいので恋愛要素を多く求めない方はいいのかな思います。私は恋愛、心情推移、イラストに重きをおくので今一つの評価になりました。