紙の本
新天地開拓と都市の暗黒からうまれた妖しい魅力にあふれたアメリカ文学のエッセンスが詰まった怪談集です!
2020/05/19 09:16
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、表題にもありますように、アメリカにおける怪奇物語を収集・収録した興味深い一冊です。著者である荒俣宏氏によれば、「新天地である北米にはヨーロッパやアジアにはない怪異と恐怖が渦巻いていた」ということです。そこで、この新天地で語られてきた怪異の本質を解き明かすべく、多くの伝奇を収集し、その中から13篇を収録したのが同書です。同書には、ホーソーン、ラヴクラフト、ルイス、ポオ、ブラッドベリ、など、開拓と都市の暗黒からうまれた妖しい魅力にあふれたアメリカ文学のエッセンスが詰まっています。非常に楽しめる一冊となっています。
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アメリカという事であまりゴシック小説っぽい作品はなかったですね。
ホーソンやラブクラフト、ブラッドベリ、ポウは安定。
新訳は読みやすかったかな。
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復刊。
ロシア怪談集と共に復刊されるとは思っていなかった『アメリカ怪談集』。編者は荒俣宏。
所謂、『怪談』のメインストリームからは外れている印象が強いが、逆に、『何が怖いか』というのは、かなりの割合で、文化的な要素が強いのだと思わせる。
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ブラッドベリの作品は、不気味な中にユーモアも混じり、題材は眉を顰めるものだけれど、読ませてしまうのは流石。
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アメリカの怪談を集めた短編集。荒俣宏編。
個人的に好きだったのはブラッドベリの「微笑む人々」。
オチは想定しやすいが、狂気的な雰囲気に惹かれる作品。
その他、ポーやラヴクラフトなどの全十三編の作品が収録されている。
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牧師の黒いヴェール N・ホーソン
古衣装のロマンス H・ジェームス
忌まれた家 H・P・ラブクラフト
大鴉の死んだ話 A・H・ルイス
木の妻 M・E・カウンセルマン
黒い恐怖 H・S・ホワイトヘッド
寝室の怪 M・W・フリーマン
邪眼 E・ウォートン
ハルピン・フレーザーの死 A・ビアス
悪魔に首を賭けるな E・A・ポオ
死の半途に B・ヘクト
ほほえむ人びと R・ブラッドベリ
月を描く人 D・H・ケラー
編者あとがき 西の果ての怪異談史 荒俣宏
初出一覧
著者名、原題、制作発表年一覧
訳者紹介
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牧師の黒いヴェール N・ホーソン
古衣装のロマンス H・ジェームス
忌まれた家 H・P・ラブクラフト
大鴉の死んだ話 A・H・ルイス
木の妻 M・E・カウンセルマン
黒い恐怖 H・S・ホワイトヘッド
寝室の怪 M・W・フリーマン
邪眼 E・ウォートン
ハルピン・フレーザーの死 A・ビアス
悪魔に首を賭けるな E・A・ポオ
死の半途に B・ヘクト
ほほえむ人びと R・ブラッドベリ
月を描く人 D・H・ケラー
邪眼のラストの意味が不明。
気に入ったのは「寝室の怪」、ラブクラフトとポオは別格、ブラッドベリの小説は、肌に合わない。
あとは、どうでもいい作品。
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古きアメリカの怪談短編集。ほとんどが第二次大戦前の作。訳も古いものがあり、少々読みにくい。個人的には好きでないタイプの作品が多い。
あと、細かいことだが編者でもある荒俣宏訳の「黒い恐怖」中で同一人物に牧師と神父の呼称が混在しているのはなぜなのだろう。「イギリス国教会」(この呼び方も正確ではないらしい)では神父と呼ばれることがあるのだろうか。原文の表記がわからないので何とも言えないが。アラマタ、世間では博学と言われているけど、大丈夫か?