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臨床家(専門家)向けの対人関係療法の手引書。
図書館で借りたため、よく考えずに「対人関係療法」というキーワードだけで引っ張ってくるという愚かなことをしてしまったため、一般人が読むべき本ではないものを手に取ったことはわかっていましたが、折角借りたのだからと読み始めたら、結局一冊読んでしまいました。
専門知識がないながらに読んでみて、分かったことを書いておこうと思います(間違っているかもしれませんが、今後、別の対人関係療法の本を読んで補完するつもりでいます)。
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感情は大きくても害になることはない(と知ること)
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感情を見定めて名前を付ける、ラベリングする
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そこでその感情を抱くのは理にかなっているか?(と考える)
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相手との関係を終わらせる前に、何か他にできることはないか?(と選択肢をさぐる)
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こういったプロセスを踏むことで、正当なところで怒りを出せない人が、自分の意見を申し立てることに成功するということに驚きました。
また、
「怒りというのは、相手が自分を不当に扱っているということのサイン」
という(旨の)こともとても腑に落ちました。
これらについては、主に7章~9章の具体例を読んで感じたことです。
この対人関係療法というものが、トラウマから来る対人関係のみに焦点を絞っていて、トラウマの再体験に重点を置いていないところも、(患者側として考えたとき)魅力的だなと思いました。
以上、全く専門知識がないながらに読んでみた感想でした。素人の放言と思って見ていただければと思います。