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大岡信『折々のうた』選 俳句1 みんなのレビュー
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紙の本
『折々のうた』で俳句の勉強
2020/01/30 16:32
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
詩人の大岡信さんがたった一人で「朝日新聞」朝刊一面にわずか180文字の詩歌のコラム「折々のうた」を執筆し続けたのは1979年から2007年に及ぶ。
途中で休載した時期もあるが、連載は6762回に及ぶ。
当時新聞の一面に詩歌の紹介をすることは画期的なことだったといえる。
新聞連載のあとまとめられて岩波新書として刊行されるのも恒例となって、新書も全19冊になる。
その新書を読めばわかるが、大岡さんの連載には何かの関連付けでこの日は俳句であったものが次の日は短歌、あるいは芭蕉の俳句の次の日には子規の俳句と、俳句だけを愛読するという趣向にはなっていない。
今回俳人の長谷川櫂さんが挑んだのは、そんな「折々のうた」から俳句を抜き出し、俳句の年代史を作ろうという試みである。
この「俳句(一)」には江戸時代前半の松尾芭蕉と与謝蕪村を中心に編まれている。
小林一茶以降明治期の俳句隆盛の頃は「俳句(二)」になるようだ。
紹介句の並びは元々の「折々のうた」の掲載順になっているから、例えば有名な芭蕉最後の句「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」は芭蕉の句が並ぶ最後にはなっていない。
さらに、大岡さんは作者ごとに紹介したのではないので、こうして作者ごとに並べると解説の内容が重なることも多い。
さらにこういう配列にすると、大岡さんの作者の好みのようなものを感じる。
そして、あらためて思うのは、これだけの短い文章に詩作の心得みたいなものもうまくはいっている凄さである。
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