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星と星とをつないで夜空に絵を描いたような作品。連作短編のように登場人物たちにつながりがある。同じ文春文庫から出ている作品『京洛の森のアリス』の登場人物であるナツメ(棗)が物語の要になっていることには驚いた!そして泣かされた(ノ_・、)(p214)『京洛の森のアリス』を知らなくても猫好きさんならハンカチ必須!ナツメについて疑問を持ったけど『京洛の森のアリス』4巻が出るような感じなので大人しく待ちたいと思う。
琴線にふれたのは満月珈琲店のマスターの言葉。
p89「『自分を理解する』というのは、『自分を大切にする』ことにつながります。そうすると、あなたという星が輝き出すんですよ」
「私という『星』?」
「人も一人一人が、星なんですよ」
マスターの人柄に(猫だけど)魅了された瞬間でもある。マスターと店員たちが占星術トークと美味しい食べ物と飲み物で、登場人物たちの心の中に満月のような優しい光りを灯してくれる。私が気になったのは「月光と金星のシャンパンフロート」アイスが黄桃の味と知って食べてみたくなった♪
口絵の桜田千尋先生のイラストも美しいです!
参考文献の占星術の本も気になったので読んでみたい(*^^*)
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いつもの望月さん作品より少し大人な感じかな?
桜田さんのイラストがとても優しくて癒されました。コラボもマッチしてて続編希望です。
背中をそっと押してくれる「満月珈琲店」。こんな素敵なカフェあったら絶対通っちゃいますね。
星詠みも深くて、もっと知りたくなりました。
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場所は決まっておらず、悩んでいる人の前に現れる不思議な珈琲店。そして、そこのマスターやスタッフはみんな猫。美味しいドリンクやデザートと星詠みで少しずつ前を向くことができるほっこりする連作短編集。
絵がきれい。流れに逆らわずに上手く乗ると楽に目標に近づけることができるのは真実の一つだと思う。流れを意識したい。
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私は小説のタイトルに喫茶店やカフェ、珈琲店とつく本が好きです。
珈琲店に訪れる様々な人の人生を見ることができるからです。
本書もタイトルに惹かれて購入しました。
占星術には全く知識がありませんが、後書きを読むとほんの入り口に過ぎないと望月先生が語っている通り、知らなくても読めます。
猫が開くお店というファンタジー要素は強いものの、読むと気持ちがほっこりします。
毎日忙しい日々だけど、少し立ち止まってゆっくり自分を見つめ直そうと思えるような本です。
短編ですが、繋がりはあり、一気に読んでしまいました。
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ゆったりした雰囲気で、占星術を通し、前向きな考え方を問いただしてくれるような作品
ストレス社会に、ほっと一息
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なんて素敵なメニューたち。美味しそうなイラストがキラキラと目を楽しませてくれる。少し疲れた人の心を和ませ気持ちを明るくする。星を詠んで生き方を工夫してみることが嬉しくなる。
満月珈琲店に出会えたら、美味しいものを戴いて幸せな気分に浸りたいなぁ
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スランプ中のシナリオライター、芹川瑞希は導かれるようにして、満月の夜にだけ開店するトレーラーカフェに入った。そこには猫のマスターとウェイターがいて、自身の星を詠んで人生のアドバイスをしてくれるが、気づいたときにはもう店はない。
芹川が昔非常勤で教師をしていた頃の教え子で悩みを抱えている者たちも、満月珈琲店にたどり着き、星詠みから得られたアドバイスを元に、自分らしい生き方を見つけ、新たな一歩を踏み出していく。
ぱっとしない現状にのまれて、生活がいい加減になるとどんどん負の方向に進んでいくが、今苦しくても、理想をしっかりもってそこに向かって努力することで、よい方向に近づいていけるはず、というのも頷ける。
と同時に、我が身を振り替えってみて、最近はコロナを言い訳にやりたいこともできず、ともすると1人の世界に籠りがちな日々だったと反省。
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占星術に少し興味を持ってしまいました。物語としては、少女漫画風なイメージではありましたが、ほんわかしながら、読み進められました。
星占いでしょ!?と思ってたけど、実はかなり奥深くて、自分の地図が分かるのならば、自分の傾向が分かるならば、知っておくに越したことは無いのかもしれないなぁ…。
占いというよりは、客観視に見た自分の取り扱い説明書のよう。当たる、当たらないではなく、「そんなもの」という感じなのかな。
「こんな星のもとに生まれてる」的なことは言ったり聞いたりするけど、そういう事ってあるのかもなぁと思いました。
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絵がとても可愛くて惹かれて読み始めました。
小説としてはありがちなゆるふわ系かと思いきや、ベースにある星占い?占星術の話が興味深く、一味違う読後感でした。雑誌などでも星占いのページは読み飛ばす私ですが、ちょっと興味が湧きました。
同時期に絵本も発売になっているのですね。見ているだけでも癒されそうなので購入して子供たちとも一緒に眺めたいです。
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ブクログランキングで気になって読んでみました。
表紙と冒頭のイラストで幻想的な世界観にがっつり引き込まれました。月や星をモチーフにしたスイーツやドリンクはとても美しく、実際にカフェで食べられたら素敵だなぁーと思いました。
物語としては、連作短編のように進み、最後のエピローグで綺麗に収束するものでした。
何故満月珈琲店のマスターや店員が猫なのか、なぜこのお店に導かれたのか…そういったことが最後にすっきりと分かります。
「星詠み」という占星術のお話も興味深く、自分のこともぜひ「星詠み」して欲しいと思いました!
コラボ企画でこの満月珈琲店が実現したら、絶対行きます笑
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満月の夜にだけ現れる「満月珈琲店」。その店主は猫。さらに美味しいスイーツと占星術で、迷える仔羊達を癒していくストーリーです。
比較的女性向きの内容でした。シミュレーションゲームを読んでいる感覚で、店員が今にもイケボで喋るのではと思わせてくれます。店員が喋る猫であり、時には人間に変身したりとファンタジー要素はありますが、現実的な話題や状況を絡めているため、程よい幻想的な雰囲気にさせてくれます。
この作品では、スイーツのイラストが載せられています。そのイラストが幻想的で、今にも目の前にそれがありそうで、想像を掻き立ててくれます。これがまた美味しそうで、ぜひどこかの店とコラボして欲しいです。
スイーツだけでなく、占星術も登場します。その辺はあまりよくわからなかったのですが、今までの人生が占星術に当てはめてみると、共通点が多くあり、これからどう進めればいいのかアドバイスをしてくれます。
色んな人達にスポットを当てていますが、その人達にはある共通点がありました。なぜ、珈琲店に導かれたのか?明らかになっていきます。明確に綴られていませんが、そうなのでは・・・と匂わす要素が盛り込まれていて、それが作品の良さを引き立ててくれるなと思いました。温かな幸せを運んできたようでほっこりしました。
ファンタジーなので、現実にこういった店はありませんが、スイーツは人を癒してくれます。ちょっと奮発して買ってみようかなと思わせてくれました。
落ち着いた所・プラネタリウムで映像として見てみたいなと思いました。
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満月の夜にだけ現れる満月珈琲店では、猫のマスターと店員が客をもてなす。訪問客の星の動きを「詠む」マスター。悩める人々を星はどう導くのか…。イラストレーター・桜田千尋の絵にインスパイアされた書き下ろし小説。
ネットかなんかで偶然出会った本。イラストのメニューがきれいで美味しそう。
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最近Twitterで桜田千尋さんの描く満月珈琲店のイラストを知ってその幻想的な美しさに感動してしまったのですが、小説が出るというのでさっそく手に取って読んでみました。満月の夜だけ出現するトレーラーカフェ『満月珈琲店』。マスターと店員はなんと全員猫。仕事や恋、生き方に悩む人の心を星詠み=西洋占星術で解き明かし、更に夢のようなスイーツやドリンクでもてなしてくれますが、見た目もお味もとてつもなく美味しそうで癒されてしまうのです。一章ごとに話の中心になる人が代わりますが、あとから振り返ると、そのみんなが星座のように繋がりを持っている所がいいなぁと思いました。占星術というのは時代や自分自身を知るためには素晴らしい手引きになるものなんですね。流れてくる『愛の挨拶』『悲愴』などのピアノ曲も印象的ですね。ぜひ映像化(アニメ化)もして欲しいです。
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占星術おもしろい!
占いと名のつく物はきな臭いイメージで敬遠してたけど、成る程なあ、と思わず納得しちゃったり。
アラフォーで青年、お嬢さんとはね。
30前半の自分としては身が引き締まります!まだまだこれからや!
物語に出てくるスイート、コラボ販売して欲しいなあ
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素敵なイラストと猫に引かれて手に取った。
夢の中で喋る猫が占いをして人生を導いてくれる、なんてファンタジーと思いつつも占星術に興味が湧く辺り、見事に作者の術中にハマってしまている。
何千年も前からある統計学に、人の祈りを含めた星々のパワーを重ねた「占い」を信じる信じないだけで考えなくても良いと思えた。
可能性を見たいとき、アプローチの一つと捉えれば良いことも悪いことも一人では思い付かなかった選択肢が増えるかもしれない。
素敵な夢を一緒に見ることができた一冊。