紙の本
驚愕の着地点
2020/05/27 08:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人が所有する土地を悪用した、詐欺師たちの計画がスリリングです。実際にあった事件をモチーフにしつつ、驚きの結末も用意されています。
電子書籍
面白かった
2020/01/30 17:49
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投稿者:頭良くなりたい高校生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝読むと、頭が冴えてきそうなお話でした。高校生でも理解できたので、難しくはないです。ぜひ読んでみてほしいです
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実際に地面師の餌食になった品川区の老舗旅館「海喜館」を舞台に地面師の事件を小説化。
悪が栄える展開はいかにも新庄作品らしくてよいが、もっと狂気に踏み込んでほしかったので★4つ。
次はレオパレスとかかぼちゃの馬車ネタでもやって欲しいですね。
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自分の中のピカレスクを刺激される。なんだ、私も結構ワルじゃん。
不動産詐欺を働く地面師たち。彼らのせいで奪われる金額の大きさたるや。なんでこんな大きな詐欺にみんなひっかかるのかね、と。
いやぁ、でもやっぱりひっかかるわね、一癖も二癖もある詐欺師たちの口八丁手八丁でもって騙されたらひとたまりもないのだろう、大きな会社の偉い人ってのは特に。
退職を挟んで大々的な不動産詐欺の容疑者を追う老刑事。
家族との団欒はまだまだ先のようで(苦笑
本筋とは関係ないけど、老刑事の妻、えらいなぁ、としみじみ。
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某大手ハウスメーカーが被害に遭った事件を題材とし、地面師の活動を追うフィクション。臨場感があって面白い。
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騙されるって、騙される人が悪いというが、
確かに、騙される人は、どこかに隙があるのだろう。
社長になるために、手柄をあげようとした焦り。
ライバルからの追求での焦り。
なんとか、事業を成り立たせるために、焦っていた。
常務の青柳の状況は、騙される準備ができていた。
騙す方は、チームで、用意周到。
なりすますためのあらゆる手を打って、ディールを組み立てる。
ハリソン山中の肝の座った仕掛けと人脈と使いかた。
狙ったものを確実に進めながら、仲間さえも信じない。
拓海の不幸な事件。父親による放火事件で
母親と嫁と子供を失う。
それは、父親の会社の詐欺事件から始まった。
因果は巡るのだが。真相は、残酷だった。
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スリル感のあるエンターテインメント。
地面師の一味として不動産詐欺を働く辻本拓海、功をあせる大手ハウスメーカー役員、定年間近の刑事、それぞれの目線から巨大な不動産詐欺が動いていく。
映画にするなら、この役は誰が⁇
このスリルあふれる場面をどう撮る⁇
映画化間違いなし❗️
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最近なにかと話題の不動産詐欺を題材にした小説。昨年読んだ『地面師』(森功著)が参考文献に挙げられているが、小説とノンフィクションでは同じ素材の扱い方が異なっている。本書は小説なので、地面師たちの詐欺の手口を詳述するのではなく、その詐欺を働く人間にスポットライトが当てられている。実際にあった犯罪をおもしろいと捉えるのは不謹慎かもしれないが、個人をターゲットにしたせこい特殊詐欺より、企業をターゲットに巨額の金を奪うこうした犯罪のほうが、小説としておもしろいのは確かだ。
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実在の事件をモチーフに描かれているが、単にそれだけ。金額が極端に大きいというインパクトはあるが、話自体に目新しいものなし。フィクションとした形態にするのであれば、人間関係などもっと緻密なものにしてほしかった。
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+++
ある事件で母と妻子を亡くした辻本拓海は、大物地面師・ハリソン山中の下で不動産詐欺を行っていた。ハリソン山中を首謀者とし、拓海を含む五人のメンバーが次に狙ったのは、市場評価額百億円という前代未聞の物件だった。一方、ハリソン山中を追う定年を間近に控えた刑事の辰は、独自の捜査を続けるうち、ハリソンが拓海の過去に深く関わっていたことを知る。一か八かの最大級の詐欺取引、難航する辰の捜査、そして、地面師の世界の深奥に足を踏み入れた拓海が知る事実とは―。
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まるでドキュメンタリーのような緊迫感を味わえる物語である。人間の欲望に巧みにつけいっているとは言え、こんなことをされたら騙されない方がおかしい、と思わずうなってしまうような巧妙さである。さまざまな証明書や書類の類の偽造技術の巧妙さも、ここまで来ているのかと、ため息が出るほどである。被害者側の思惑にも同情できない要素があることもあって、つい地面師たちに肩入れしそうになってしまうが、そんなころ合いに定年間近の刑事・辰の捜査状況が挿みこまれるので、一時我に返ることができる。一旦悪の片棒を担いだら、泥沼だということもよく判る。文句なく面白い一冊だった。
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積水ハウスが地面師に55億円以上を騙し取られるという詐欺事件を題材にした、リアルなクライムノベル。
以前「地面師」という本が面白いらしい、という噂を聞きつけて調べたとき、本書「地面師たち」も面白いという口コミが。
似たような署名の「地面師」と「紙面師たち」。
違いは何かというと、「地面師」はノンフィクションで「紙面師たち」はフィクション。
でもどっちも「積水ハウスの地面師による巨額詐欺事件」を扱っているのだ。
本書「地面師たち」を読むと、「地面師」に書かれていたことの後追い記事のようで、既読感満載。
まったく架空の人物を登場させることで、フィクションなりのひねりを利かせた展開や結末にしているものの、地面師というトリッキーな詐欺事件のもつインパクトは弱くなってしまった。
「ええっ!あの積水ハウスの事件は、そうなっていたんだ!!」という感想が、「そうなんだね」くらいにトーンダウン。
先にに本書「地面師たち」を読んで、つぎに「地面師」を読めばよかったかも。
そうすれば、「地面師たち」に書いてあったあの部分は、本当にあったことだったんだ!とびっくりすることができたかもしれない。
ちょっと残念な読み方をしてしまった。
本書の参考文献に「地面師」が記載されていて、そりゃそうだよね。
「羆撃ち」「サバイバル登山入門」も参考文献になっていて、著者の読書傾向に親近感を感じる。
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積水ハウスが地面師に騙されて50億円を上回る大金を搾取された事件は記憶に新しいが、その事件からヒントを得ている一冊。
読む前には積水の事件をドキュメントタッチで描いた本なのかな?と思っていたがそうではなくて、完全なフィクション小説として仕立て上げられている。
一度成功すると止められないのだろう。騙しの規模は次から次へと大きくなっていく。
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地面師による巨額の詐欺事件。本当にあった事件をベースに描いていて、百億円という巨額な詐欺がどうやって行われるのか興味があった。読んでいると証明する書類と偽の土地所有者でこんなにも簡単に騙されるものなのかと思ってしまった。ただ小説として読むと巨額詐欺の割に出てくる人物がありがちな人物ばかりに思えた。特にボスであるハリソン山中にすごみとか重厚感が感じられない。単なる嫌な金持ち詐欺師という感じにしか見えない。主人公も心に傷を抱えているとは言えさほど特徴がない。結局ストーリーもひねりなく終わってしまった感がある。地面師については少しわかった気がするけど、物語としては平凡だったかな。
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昨年ニュースを賑わせた事件が頭をよぎるが、これはフィクション。現実とは違って完全な極悪人ではないのが感情移入させる。これは誰でも騙されるよ。続編も期待させるような終わり方だったのは楽しみ。
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運転免許証ほか証明書の類の偽装はそれなりの技術を要するとして、東京一等地の土地売買においてかくも容易に詐欺が成立するってのはいかがなもんでしょう。欺く方も欺かれる方も、キャラがそろって軽いわ。後藤なんていかにも胡散臭い司法書士が強引に話を進めて、一応宅建士であるらしい拓海は重要事項説明をするわけでもなし。そこらでスカウトしてきた付け焼刃のニセ売主なんて使ってたらすぐに足がつく。なにが「圧倒的なリアリティー」だよと突っ込みながらも、取引中にはばれるなよと応援したりしてた。でも、最後の幕もなんだかなぁ。