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図書館の相談コーナーに集まるのは
人間ばかりではないらしい。
ついてくる足音、突然あらわれる小鳥、
そのむかう先は?
「マダガスカルヘビ」「おつりはいらないよ」
「グレーテルの白い小鳥」「和田トシキくんの友だち」「おわかれ」の5編からなる、図書館を舞台にした斉藤洋の奇譚集、第3弾。
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アルバイトで図書館の「児童読書相談コーナー」で働くことになった主人公の青年。この場所を訪れるいろいろな人から、数々の不思議な話を聞くことになる。
この「ビブリオ・ファンタジア」はシリーズで本作は3作目だ。前2作も面白かったので、見つけたときはうれしかった。短編集で、温かい繋がりを感じる作品もあるが、題名にもなっている「グレーテルの白い小鳥」は少しゾクゾクした。一気に読みたくなる楽しい作品だ。
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シンデレラ〜に引き続いて2冊目読了。ちょっと不思議で、少し怖い話がのっています。30分ほどで読めるので息抜きにぴったり。
この本ではグリム童話が取り上げられていたけれど、日本の童話も負けないくらい残酷で後味の悪いものがある。
どっちもどっちな展開。
自力救済、過剰防衛。普通にあかんやろ。
銀行でたまたま「昔話法廷」見たから余計にそう思った。
今日やってたのは赤ずきんだったけど、確かにわざわざあんなまどろっこしいやり方でオオカミをやっつけなくてもよかったよな。
これがシリーズ最終巻(?) でしたが、図書館にもう一冊あるといいな。
せっかくだから全部読みたい!
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【感想】
・ちょっと不思議なお話集で、特に因縁も解決もないところがいい。
【内容】
・だいちくんふたたび。今度はヘビ。
・タクシーの運転手が乗せた不思議な客。
・ストーカー? に悩まされていた看護師を救ったのは。
・ワダトシキくんぎ来ていないかと聞く不思議な少年と行方不明の本。
・葬儀に行くとストレートには帰れない市会議員の話。
▼市立図書館児童読書相談コーナーについての簡単なメモ
【アヤノ】松島朱里の友人。背が高い。
【アルバイト】火曜が休館でアルバイトはもう一日休む決まり。主人公はアルバイトのようだ。
【池内達夫/いけうち・たつお】企業の経理を定年退職してタクシーの運転手を始め本でも読もうかとやってきた男性。
【大川浩一郎】借りた覚えがないのに本を返せと連絡があったと怒鳴り混んできた男性。自動車修理工場をやってる六十七歳。
【唐沢】エレベーターの保守点検をする会社の社長。図書館エレベーターと電気設備のメンテナンスに必ず一人で来る。
【鞍森杏/くらもり・あん】髪が長く大人っぽい雰囲気の小学四年生。ディズニーの「シンデレラ」を観たがグリムやペローでは魔法使いやねずみが出てこないのが不満。
【沢野】図書館員。若い女性のようだ。
【椎野/しいの】図書館員。児童心理に詳しい。
【児童読書相談コーナー】主人公が働くことになった部署。開店休業状態だったが主人公が常駐するようになってけっこう賑わうようになってきた。その代わり児童相談コーナーになった?
【春晃学院/しゅんこうがくいん】位置付けとしては星協学園(せいきょうがくえん)の滑り止め。とある中学生が好きな小説の作者の出身校。
【小学五年生男子】夢と現実が入れ代わる話をした。
【女性教師】読み聞かせ用の本を探しに来て、同僚の結婚式で謎の白い女を見た話をしていった。
【シンちゃん】鞍森杏さんちのハムスター。
【杉下】図書館長。
【杉山孝幸/すぎやま・たかゆき】市会議員。主人公の父とは知り合いらしい。
【すすめる】何かを他者にすすめるときには選択肢があるようにするよりもひとつだけに絞ってすすめた方が反応がよいものなのだとか。
【静観寺/せいかんじ】幽霊が出る?
【だいちくん】幼稚園児くらいの少年。オモチャのカエルのお話をつくった。
【鷹背山/たかせさん】ケーブルカーがありハイキング的に登れる山。
【中学生】水色の表紙の算数の問題集を探している中高一貫校の生徒。
【図書館】市立図書館。火曜休館。
【鳥井卓/とりい・すぐる】中学生。市の絵画コンクールに出した「Sの思い出」という作品で奨励賞を取った。名のみの登場。
【仁科紗香/にしな・さやか】たぶん中学生くらい。
【ぴょんた】だいちくんのオモチャのカエル。《ひとりでやると、けっこう跳ぶんだよね。》シンデレラのねずみp.26
【星協学園】中高一貫校で大学への進学率の高い進学校。
【松島朱里/まつしま・あかり】『不思議の国のアリス』が好きな小学五年生くらいの女の子。
【幽霊】��幽霊の紗香さんとの思い出は、ぼくがひとりじめします。》アリスのうさぎp.86
【ユズハ】松島朱里の友人。
【横田圭/よこた・けい】小学生。絵を描くのが好き。
【わたし】主人公。「すぐに命にかかわるようなことはなく、人にうつることもなく、それでも、一年間くらいは、きつい仕事はだめ」な妙に都合のよい病気にかかっていることがわかり「暑くも寒くもない屋内で、すわって、のんびり、一日五時間」くらいの仕事をということで図書館で働くことになった青年。司書の資格は持っている。とりあえず児童読書相談コーナーに配置された。う~ん、図書館の仕事って基本的に肉体労働やと思うけどたいじょうぶなんやろか?
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ビブリオファンタジア3作目で最終巻
相変わらず淡々とした雰囲気
ちょっと恐い話もあったり…
児童図書相談員としての任期が終わるラスト
その後の進路については書かれていない
それもまたこのシリーズらしいなと思う
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図書館を去ることが間近に迫った青年。そんな彼のもとに今日もちょっと不思議なお話が舞い込みます。こういうポジションの仕事もいいなと、進路の候補が増えた気持ちです。
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図書館でアルバイトをする「私」のもとには色々な不思議な話が集まってくる。
きっと話やすそうな感じなんだろうなあ。
もっと児童書に詳しくならなくっちやと反省。
アルバイト、続けてくれるといいなあ。
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児童図書相談コーナーに寄せられる不思議なお話。
タイトルにもなっている『グレーテルの白い小鳥』が一番印象に残りました。