紙の本
動物の睡眠がテーマ
2022/06/21 14:05
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投稿者:びんとろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
図鑑などの情報ではどんな動物がどんな食べ物を食べているかなどのデータはあっても、睡眠に関してはあまり記述が無い。
この本には美しい写真とともに、動物の睡眠に関するデータが豊富に書かれている。
特にビントロングのかわいい寝姿は必見。
紙の本
一言コラム付き
2020/04/13 22:38
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投稿者:あんず - この投稿者のレビュー一覧を見る
オヤスミナサイの写真集かと思いきや、それぞれの生態にまつわる「ちょっとしたお話」が記載されています。なので、動物たちの知られざる一面に触れながら楽める作品です。
1人で読むなら10才以上〜かな。
写真も美しく、可愛らしい姿が収められているのでオススメ。
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心地よさそうな寝顔の写真を見て、疲れたときに一息つけるかもしれないと購入。ネコやイヌの仲間はもちろん、陸生から海生に至るまで、実にさまざまな生き物の睡眠習慣が写真付きで紹介されています。読み進めると、ハードワークによる睡眠不足で短い時間にうたた寝するビジネスパーソンが想起され、お疲れ様ですと言いたい心境にかられました。写真を見るのと文章を読むのとで、だいぶん印象が変わった興味深い一冊です。
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一見すると癒しの眠れる動物たちの癒しの写真集。でも実は動物行動学の睡眠行動入門書になってます。
眠るっていうのは脳をコントロールしつつ、メンテナンスとリニューアルをしてるってことなのだそうです。だから生命維持に必要な歩くとかしゃべるとか、そーゆー行動が止まってしまうわけで。
そうだよなぁ、一日にこんなにたくさんの時間をかけてる、全ての動物に共通の行動なんだもんなぁ。
眠る姿を見て癒されるのは、もしかしたらその無防備にならざるをえない姿が「自分だけじゃない」って種をこえて思えるからかもしれないな。
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たくさんの動物たちの寝姿が堪能できる素晴らしい本。
しかもそれぞれの睡眠スタイルについての解説があり『なるほど』も詰まっている。
忙しすぎて寝落ちてしまう動物や、飛んでいる間も睡眠を取っている鳥などなど。
ラッコの睡眠あまりにも可愛すぎでは。
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動物の寝姿を集めた写真集。
哺乳類も鳥たちも爬虫類も…
猛々しいライオンやヒョウが木の枝からだらーんと四肢を垂らして眠っているのにほっこりする。
カエルの寝姿にも癒される。
生き物好きならきっと楽しめる写真集。
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タイトルの通り、眠っている動物たちの美しい写真がたくさん。それぞれの動物たちの眠りについての解説が面白かった。睡眠時間、睡眠の取り方、寝ている間の状態など、眠るって多様なんだなと感心。
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[1]眠っている動物たちの写真を愛でるための本でしょう。眠りについてのあっさりした科学読み物ではあるのですが、どちらかといえば。
[2]眠りは脳のメンテナンスのため必要な「仕事」で、食事関係の獲る、摂る、消化も必須な「仕事」にあたるわけで、パンダやコアラなど睡眠中も消化という仕事を並行しておこなったり眠っているように見えてもけっこう激務なのかもしれません。眠ったまま飛んでる居眠り運転状態の鳥とか、脳を半分ずつ眠らせる動物とか、苦労してはりますな。
[3]ヤマネかわいい。
■簡単なメモ
【眠りの機能】眠りの基本は休むというより脳のメンテナンスのためだとか。しかしクラゲとか脳のない動物にも眠り(に相当する行動)はあるらしい。カラダ全体が脳みたいなもんなのかもしれない?
【眠りの定義】神経生理学的には二つの睡眠様式、徐波睡眠とレム睡眠が真の眠りであり、哺乳類と鳥類だけができるとされてきた。が、最近の研究で爬虫類と魚類に正式な睡眠があることがわかってきたのだとか。また、行動睡眠(行動的には睡眠状態と思われるが「正式な睡眠」ではない)も真の眠りのであるかもしれないという研究も進んできているようだ。もう一つの基準が「覚醒閾値」。日中(起きているとき)なら反応するであろう刺激を睡眠かもしれない状態のとき与えてみると異なる反応になるかどうかなどを研究しているらしい。両生類・爬虫類には脳波の「徐波」は計測できないがそのかわり「高振幅鋭波」と呼ばれる鋭い波形が観測されるものがいる。これは徐波の祖先型と言われているらしい。
【イヌ】イヌにも睡眠時無呼吸症候群があるらしい。特に鼻がつぶれているブルドッグなどの短頭犬種に多いらしい。
【イルカ・クジラ】着底睡眠、浮上睡眠、遊泳睡眠のミッツノタイプの睡眠を併用するらしい。海の哺乳類にとっては敵の存在とともに呼吸の必要性もあるので。クジラの赤ちゃんはほとんどが遊泳睡眠で一度の睡眠時間は十秒から二十秒だとか。しんどそう。
【オオカミ】生態系のトップであり天敵がいないので堂々と眠るのだとか。
【海洋生物】魚などの睡眠時間は「不明」となっているものが多かった。何をもって眠りとするか、どうやって計測するかなどが難しいのだろう。
【ウシ】ウシは自分では草を消化できず、胃で暮らしている微生物が草を分解してできる栄養を摂取しているそうだ。そして微生物もそのままでは草を分解できないので反芻によって分解できるようなものにするということらしい。ゆえに食事にとても時間がかかるので食べながら反芻しながら眠ることができるようになった。パンダ同様これもなかなかハード。
【魚類】最近の研究で、ゼブラフィッシュに徐波睡眠とレム睡眠に相当する神経活動が見つかったのだとか。新聞で読んだことがあるような気がします。
【クチバシ】一部の鳥がクチバシを羽で包むように丸まって眠るのはクチバシご冷えやすい素材なのでそこから熱が逃げるのを防ぐ必要があるかららしい。
【行動睡眠】真の眠りのとは言えないが行動的には睡眠に相当すると思われるもの。脳のないクラゲなどにもあるかもしれない。
【姿勢】一本脚で眠る鳥やぶら下がって眠るコウモリやナマケモノ。しんどそうだがそれぞれにとってはその姿勢がラクだからそうしているようだ。
【徐波睡眠】深い眠り。ヒト成年男子で睡眠全体の中で徐波睡眠が占める割合は十八〜二十パーセント。アカゲザルは三十五・三パーセントとヒトを超える質の良い眠りをとっている。
【冬眠】クマの仲間(パンダ、ホッキョクグマ、スカンク、アライグマ、イタチ)は冬眠するものもしないものもいるし、状況や個体によって変化することもある。ホッキョクグマは「歩く冬眠」をする場合もある。
【ゾウ】意外に睡眠時間は少なくアジアゾウは一日五時間くらいなんだとか。それも数秒から十分くらいの短い睡眠も多いようだ。大きすぎて眠りにくいのかも。
【ながら眠り】鳥やクジラ・イルカなどは飛びながら泳ぎながら眠ることもあるらしい。半球睡眠によって居眠り運転が可能になるようだ。
【肉食動物】餌を獲るのがなかなか大変なのでその一瞬以外はなるべくエネルギーを消費しないようにだらだら眠っているらしい。ネコなどもその名残りでよく眠る。
【ねぐら】ねぐらを使うか使わないか、自分で作るか作らないか、作っても適当なものかしっかりしたものか、同じねぐらを継続して使うかそうではないか、などそれぞれのようだ。基本的にはねぐらを使う動物の方が睡眠時間は長い感じ(一概には言えない)。なかなか法則的なものが見いだせない。
【半球睡眠】右脳と左脳を交互に休ませる睡眠方法。鳥や海獣の一部に見られるらしい。ラッコは基本浮いているので必要ないらしい。なぜかアザラシもできないらしい。似ているアシカはできるのに。
【パンダ】のんびりしているように見えるが意外にハードな生活。主食の笹はおそらく本来の食物とは異なるのかもしれず、効率が悪くて二割くらいしか消化できないので量を食べねばならず時間を取られる。そして消化することにも多大なエネルギーと時間を消費するので無駄な動きを抑えるため眠りつつ消化しなければならない。
【哺乳類】全哺乳類の半数がげっ歯類で、四分の一がコウモリなんやとか。ということはヒトを含むその他の哺乳類が四分の一。どれもわりとよく寝てるようです。哺乳類にとって眠りは大切。
【ヤマネ】独特の眠り方をするらしく研究対象としては興味深いらしい。
【優先順位】まず繁殖と捕食回避(危険回避)が最優先で、その次が食事と睡眠らしい。
【両生類・爬虫類】似ていると思われているがまったく別系統の動物だと考えたほうがいいらしい。両生類には幼生期にエラがあり絶対に水中生活が必要。爬虫類は生活史全体において陸上生活に適応している。
【ロングスリーパー】アルマジロ、コアラ、コウモリは一日二十時間ほど眠るらしい。ナマケモノやジャイアントパンダは意外に短く十時間足らず。
【ワニ】鳥と同様、半球睡眠ができる。近い種ではあるので。