- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
そうだったのか!コード理論 コードはパズルだ!! 2020 みんなのレビュー
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
コード入門
2020/04/13 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、コードに対する入門書である。基本的なコードをそれぞれ紹介しているものである。
まず、音程については『絶対わかる!コード理論 新装版 1 基本はドレミファソラシド』を参照して数えるようにするのが良いと思う。というのも本書ではドに平行移動して数えるとしている。しかし、それよりも2度や3度について、途中に半音のところがあるかを考えて長短を区別し、6度や7度は転回して、3度や2度から引き算の要領で考えるという方法で一発で考える方が単純だ。また、♯や♭については、一度それらがないものと考えて数え、後から♯や♭を考慮するというやり方で数えれば早いのではないか。ここは、人によるため、自分に合った方法で数えれば良いとは思う。
いずれにせよ、音程を数えるのはコードを考える際には必須であり、それができないとコードを理解することなどできないだろう。
マイナースケールのダイアトニックコードについては、ハーモニックマイナーで考えるのが本書の流儀のようだ。マイナースケールのダイアトニックコードに関して、Vについてはドミナントにするという考えもあるようなのだが、本書はVをドミナントにすることを絶対条件として、それが実現するスケールでナチュラルマイナーと近いのがハーモニックマイナーだからそれを採用しているのだろう。ナチュラルマイナーではiii、vi、viiに♭を付けるが、ハーモニックマイナーではiiiとviに♭が付くもののviiには付かないのである。すなわちナチュラルマイナーからはviiが♯ともいえる。a-mollではviiのソに♯が付くわけだ。
そこから、ハーモニックマイナーでのダイアトニックコードは、以下のようになる。
Im(T),IIm♭5(Sm),♭IIIaug,IVm(Sm),V(D),♭VI(Sm),VIIm♭5(D)
ImM7(T),IIm7♭5(Sm),♭IIIM7♯5,IVm7(Sm),V7(D),♭VIM7(Sm),VIIdim(D)
※ T:トニック、D:ドミナント、Sm:サブドミナントマイナー
やはり短調というものは難しいと感じる。
テンションについては、基本はドミナントセブンスには9,♭9,♯9,11,♯11,13,♭13の全てが使用でき、その他では9度と13度はそれぞれ9,13のみを、11度ではマイナー系は11だが、メジャー系では♯11を乗せるそうだ。そして、♭9や♯9、♭13と、メジャー系での11やマイナー系での♯11はアボイドノート(Avoid Note)として、避けられるべき存在だそうだ。このテンションの考えは基本的なところの紹介となっていてわかりやすかった。
最後に『きらきら星』にコードを付けて遊んだり、Official髭男dismの『宿命』を解説したりしている。この解説がわかるようになると面白いのだが、本書ではコードの機能などの説明が足りないからなのか、いきなり難しい話をされている感じとなってしまっている。ここから、実際の曲の解説に至るまでの橋渡しがさらに必要だと思う。私はそれを求めているのだが。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |