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失敗からの学びというものを求めて読み始めた本。
各章で重複する内容があったため、少し読みづらさはあったが、社会人の基本となるホウレンソウは馬鹿にできないなーと感じた。笑
それと、とんでもないシステム抱えてたんだな。
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20年近くの壮大な話だと考えると心にくるものがある
自分が生きてるうちにここまで巨大なプロジェクトに関わる機会はないかもしれない
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「みずほ銀行のATMの下には数多のITエンジニアの死体が埋まってゐる!」と梶井基次郎がかつて書いたか書かなかったかは不明だが、本書はそうしたエンジニア達へのレクイエムとして、日経コンピュータが長年のみずほ銀行のシステム開発の取材をまとめた一冊である。
メインは2019年7月にようやく完了したみずほ銀行・みずほコーポレート銀行・みずほ信託銀行ら3行のシステム統合のプロジェクトマネジメントでの詳細である。4,000億円という開発費、そしてそれを稼働のタイミングで減損処理し、以降のPLへの減価償却費のヒットを避ける、というあまり例の見られない会計処理がなされた点でも異例と言える本プロジェクトについての実態が知れる点では、非常に面白い。
ただし、残念なのは統合プロジェクトがテーマなのは本書の1/3程度で、残りは過去2回(2002年のみずほ銀行統合直後、2011年の東日本大震災の義援金受付に端を発するシステム障害)の既出記事のエディットが残りを占める点。もう少し、統合プロジェクトに関する記事が多いと読み応えがあるのだけど。
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IT界隈では有名なみずほ銀行システム統合について書かれた本。経営層がITを理解する重要性や要件定義の大切さが実例を通して示されており、結果論ではあるもののシステム障害対応の考察もあるので、学べる点は多いです。一方で、上手く纏まりすぎているので、失敗事例から学びたい人にとっては物足りないかもしれません。多くの人が知りたいリアル感ある混沌とした状況までは書かれていませんでした。
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自分もこのプロジェクトに関わっていたので、たしかにそんなことやってたな〜、とか、この人いたな〜、とか懐かしい気持ちになった。このプロジェクトが終わったら本ができそうだ、とかその頃お昼に話していたんだけど、本当に本ができたのおもしろい。
ついに成功!みたいに言ってるけど、本当に成功なのか?現場でだけ感じられるようなことはこの本には書かれていないから、自分の経験は自分の胸にしまっておく。
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話題になっていたのもあり手にとった。
圧倒的な規模のプロジェクト。こんだけ大規模のマネジメントを複雑な組織の中でやるのは本当に大変だっただろうなぁと頭が下がるになった。
トップコミットメントと方式設計や仕組みの標準化、漏れをなくすためのコミュニケーション設計が重要だったんだと理解した。
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現場目線での話ではなく、経営・組織目線からソフトウェアを活かすためには何が必要なのかを、みずほ銀行システム統合の失敗を分析することで、説いている本。
世の経営者、課長以上の方々には是非読んで欲しいなぁ。
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日経コンピュータ記者の視点でしかないので、各社経営層、各社現場の視点でも知りたいがまずは赤裸々な内容が
基幹システムに携わったことがないので腹落ちはないのだけれどITに関わる者にとって読んでおきたいかなと思う
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エンジニアリングをする際の、そしてレガシーと向き合う際の組織アンチパターン。
2011年、2002年の障害に関しては組織構造や社内政治の混沌が生み出す不協和音について掘り下げられており、小規模ながらそこかしこでも見られるような課題が山盛りだ。
対岸の火事ではなく、明日のみずほになるかもしれないという危機感を持つことができる。
一方で2019年に完成した新システムについては、工程の膨らみや開発途上で発生した課題に対しての掘り下げが浅いのではないか。
なぜ大規模リプレイスを経てもCOBOLが残存しているのか、ここでは肯定されているコード自動生成ツールに課題はないのか(入力する数式のメンテナンス性はどうなのか、など)、ソフトウェアエンジニアが感じる疑問への回答はなく少し肩透かしを食らった気分だ。
しかし、19年にも及んだ大規模な案件に踏み込み、これからのシステム開発でニの轍を踏まないようにと本書をまとめた意義は大きい。
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みずほ銀行のシステム統合の失敗とそれを受けての勘定系システムの更新は他山の石とするべきものだ。ITシステムに限らず、高度成長期に作られたシステム、建築が老朽化し、その刷新やメンテナンスが喫緊の課題になっている。
みずほ銀行の失敗は、この国で起きがちな失敗例であり、どこにでも存在する、現在進行形で起こっていることでもあり、先の大戦に負けた理由でもある。一方その様なダメなこの国の日常から抜け出すには何が必要なのかをみずほ銀行の勘定系システム刷新が一つの方法を示していると思う。
みずほ銀行の勘定系システム刷新からわかってくるのは、それに必要なのが強いリーダーシップとリーダーのプロジェクトへのコミットメントだと言う事がわかる。何を捨て、何を残し、何を作り直すのかの判断をするにはリーダーに高い知見と資質が求められる。一つ一つの決断に確固たる理由と理論があり、それを実現するだけの組織運営が必要になる。ITシステムに限らない、我々の社会が目指すべきもののヒントの一つがこの中にある。
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ブラック企業も裸足で逃げ出すような背筋も凍る凄まじいノンフィクションホラーではないかと前評判だった本。
実際には期待したようなホラーではなかったが、より高次元の絶望をもたらしてくれる斜め上のホラー。
ITシステムを「ズブの素人」がどのように捉えているかを端的に示す本。
このような考え方では、そりゃうん十万人月をドブに捨てるだろうなというダメなパターンが随所に出てくる。
また、上が無能だと何をやっても失敗するという単純な法則を見事に示している。
技術や学術的に妥当な見解は全くない。根拠も無い時代錯誤も甚しい妄想が沢山出てくる。
赤提灯でプロ野球中継を見て監督の采配に文句つける酔っ払いと同じようなレベル、とでも言おうか。
また、言外から経営者の無知蒙昧やモラルハザードが極めて深刻である事も窺い知れる。
日本のホワイトカラーは生産性が低いとよく揶揄されるが、そのエッセンスが凝縮されたような本だ。本に書かれている事をやれば確実に士気は下がり、生産性が下がり、プロジェクトは炎上し失敗するハズだ。
この本の内容は、正直出版して残す価値があるとは到底思えない。全てがバッドプラクティスの塊の様な本。
唯一価値があるとすると、21世紀初頭の日本の大企業 はこれほど杜撰なマネージメントや酷いモラルハザードの下で劣悪な運営がなされていた、そしてメディアはそれを見抜けない無能である、という歴史的な記録であろう。
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非エンジニアだが、非常に興味深い内容でした。
経営トップが、①システムでできること・できないことの分別と②実務オペレーションとシステムの相関関係を理解し、
顧客への最適解としての経営判断しかも割と独善的な判断を求められるなと感じた。
実務においては、大企業だけでなく、日本人の50歳以上は割と新しいシステムを嫌がる人多いから、そいつらをどう丸め込むかが大事。
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全体的に考察が浅い。
ITについて網羅的に書いた故の浅さ。
ITには詳しいが「経営者の役割」に詳しくない人が書いたっぽい内容。
そして、主張に対する根拠が弱い、妄想的な考察が多い。
特に2011年の障害が経営の責任ほぼ一辺倒で書かれているのには論理の飛躍を感じる。
もっと組織体質的なところに諸々の原因があるように感じる。
そして、「IT業界のサクラダファミリア」はたしかに完成したかもしれないが、ITという一課題をもぐらたたき的につぶしただけで根本の組織課題は解決していないもやもやを感じるがそこに対して触れられていない。
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前半は新システムや移行の話、Web業界とは世界が違うなって感じ。Javaがメイン言語として使われていて、Javaエンジニアの需要はまだまだ減らないと思った。
後半は2011年の障害のポストモーテム的な感じ。障害に備えること、定期的にシステムを刷新すること、経営陣がリーダーシップをとることなど、共感できることは多い。
著者が日経コンピュータなので、あくまで外部から見た内容で、細かい内部事情の記述はなし。
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銀行の統合もシステムの刷新も恐ろしい。
表面的には良さそうに見えても、エンドシステムである勘定系がボロボロなのが今のシステムの実態。他業種の介入で、収益が厳しいのに勘定系への投資に踏み切れないのも、分からなくはないが、大規模障害が起こってからだと遅い。他の銀行たちは大丈夫なのか心配になった。