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アダムの運命の息子たち 遺伝子が語る人類の盛衰 みんなのレビュー
- ブライアン・サイクス (著), 大野晶子 (訳)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発売日:2020/02/06
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文庫
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紙の本
『イブの七人の娘たち』の続編で、Y染色体を中心に話が展開されます。驚異の結論が待っています!
2020/05/14 10:28
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ブライアン・サイクスによって著された『イブの七人の娘たち』の続編に相当する作品です。今回は、前作とは反対に男性にしか受け継がれないY染色体を中心に話が進められます。同書によれば、本来「メス」しかいない生物に「オス」が誕生したことで両性の遺伝子が交わり、多様性が生まれたのだそうです。そこで、ヒトY染色体拡散の歴史を辿り、Y染色体の危うい将来を予言していきます。突然変異が蓄積され、劣化する受け皿であるY染色体から「オス」を決定する遺伝子を他の染色体に乗り換える方法が検討されます。さらに、卵子同士で人間の「メス」だけを誕生させる方法などについても検討される驚愕の一冊です!
紙の本
父親の父親へとどんどん遡って人類学的な親戚を探していく話。母系も面白かったが父系も面白い。
2021/04/25 16:24
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イブの七人の娘たち」のミトコンドリアDNAによる母系の形質伝播に対して、本作はY染色体の父系伝播に着目した作品である。著者と同姓の男性との共通祖先探しから始まり、やがてスコットランド人、ヴァイキング、ゲール人の系譜や入植経路、少し話は飛んで ヴァイキングと並び欧州人にとっての恐怖の侵略者であったジンギスカンの領土拡大の痕跡などを解き明かしていく。
スコッチウイスキーの誕生地の歴史に迫った著作はあまり多くないので、紀行文としても楽しめたし この部分は文句なしに面白い。また全部メスである ある種の動物は、(当然ながら)クローンにより子孫を残していくが、両性生殖との違いや進化論的功罪もわかりやすく説明されている。
前作が人類学的アプローチだったのに対して、本作は分子生物学的遺伝学的アプローチで人間に迫る。しかし著者の言うように、Y染色体と染色体は本来生き残りをかけて生存競争を繰り広げているのだろうか、SF小説のように遺伝子が知能を支配して男性と女性の行動を決定するようなことまでやっているのだろうか。興味をかきたてられながら、これから分子生物学の本を読んでみようと考えている。
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