明日咲く言葉の種をまこう みんなのレビュー

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投稿者：佐々木　なおこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルに心打たれた。

明日咲く言葉の種をまこう

じわじわと心にしみてくる。
希望が満ちてくる。
やはり言葉の力は大きい。
伝えたい気持ち、切なる思いは、受け手に必ず届く。
たとえ時間がかかっても。
だからこそ、種をまくこと、種をまく続けることの大切さもひしと感じる。

サブタイトルにもあるように、この一冊には心を耕す名言が１００もつまっている。

「この本はいわば　『読む薬』です。
いずれも脳と心のためになることを心掛けて、
名言や名セリフを本から抜き出して紹介しています」と著者の岡崎武志さん。

いろんな名言や名セリフが心に響きます。

その中の一つだけ取り出してみるとすれば…。

詩人の谷川俊太郎さんは、いくつかの学校の校歌を歌詞を書いているのだそうだ。
なんて、すてき！
ある小学校の校歌の歌詞が紹介されていました。

「わたしがたねをまかなければ
はなはひらかない
ぼくがあしを
ふみだすとき
みちは　かぎりない
じぶんで　かんがえ
じぶんで　はじめる
(後略）」

言葉が簡素で、心にすっと入ってくる。
校歌はしっかり歌い込むものだから、子どもたちずっと寄り添って、大人になってからも口ずさみそうな感じです。

巻末に引用作品一覧があり、
ここで出合った名言により深く親しむことができますよ。

この時期だからこそ、言葉の力を感じます。
この本で名言、名セリフに出合おう。

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投稿者：夏の雨　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

映画の名セリフをあつめた本といえば、
　イラストレーターの和田誠さんの『お楽しみはこれからだ』シリーズだ。
　この本の魅力は和田さんのイラストがあるのもそうだし、
　何よりも和田さんが選んだ名セリフの自由闊達さがいい。
　名言とか名セリフというと、どちらかというと
　人生訓のような趣きがあるし、読者もそういう面を期待することも多い。
　書評家でエッセイストでもある岡崎武志さんの
　『明日咲く言葉の種をまこう』という本は、副題に「心を耕す名言100」とあるから、
　やはり人生訓のような名言が多いといっていい。
　「脳と心のためになることを心掛けて」という、
　岡崎さんなりの真面目さでできた「名言100」といえる。

　そういう側面でこの本を読むのもいいし、
　実際元気づけられる言葉にも出会えることは間違いない。
　しかし、この本はそれ以上に「ブックガイド」（この本には本以外に映画とかドラマの名言もあるが）という側面も
　見逃せない。
　何しろ岡崎さんの読書量と読書範囲はただごとではない。
　この本を読みながら、この本面白そうとか、この本まだ読んでいないといった
　作品がバンバンでてくる。

　岡崎さんは大学を卒業したあと、しばらく高校の国語の教師をしていたことがある。
　それでも東京に出たいという夢が諦められず、上京し文を書く職業につく。
　それゆえに、本に対する愛情が半端ではない。
　そんな岡崎さんだから読み得た本から見つけ出した「名言」なら、
　その「名言」をもっと味わうために、もとの本を読むのもいいはずだ。

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投稿者：なつめ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本や映画など、いろいろな分野の名言が集められていて、興味深く読めました。著者の博識ぶりにも、驚きました。