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ちょっと堅めの小説な合間に、箸休めとして「ヒロイン病死系」の小説が読みたくなる。
ちなみに「ヒロイン病死系」とは自分の造語で、言葉の通りヒロイン(だいたい女子高生)が何万人に一人とかのやっかいな病気になって死ぬ小説のことだ。
メディアワークス出版のやたらとキラキラした表紙をみた瞬間「これはヒロイン病死系にちがいない」と思い立ち、購入。
いったいどんな病気でヒロインが死んでくれるんだろうとわくわくしながらページをめくっていたら、なんと、「ヒロイン記憶障害系」の小説だった。
ヒロインが記憶を失うという手垢がつきまくったありきたりのストーリー展開だけど、割りと楽しんで読むことができた。
ページをめくりながら「あれ?まさか誰も死なない展開?」と不安に思っていたら、ちゃんと登場人物が死んでくれたのでほっと胸をなでおろした。やっぱり登場人物は殺さないとね。
作者のあとがきに「死は身近にあるから、死を意識することで生を大切にしたい~」的なことが書かれていて、作品終了と同時に商品展開したことで大炎上した「100日後に死ぬワニ」の作者の泣き顔をなぜか思い出した。死を扱った物語をかく人って、だいたいこんなこと言うよね。
「死はエンタメです!とりあえず登場人物を殺しとけばバカな読者が買うと思ってかきました!わーい
」くらい開き直ってくれれば清々しいのに。
とりあえず可もなく不可もなくな作品、というわけで☆三つ。
あとどうでもいいことだけど、作者さんは芥川賞作家の「綿矢りさ」が好きとみた。
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予想以上のラストに驚きました。最初は恋愛系のよくある作品だと思って読んでみたんですが、このようなラストはあまりない展開でびっくりしました!また、この作品は大好きな人が主演で、映画も始まるということなので映画だとどうなるのか今からすごい楽しみです
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『暖かい好き』という気持ちを教えてくれる小説だった。最近読んだどの小説よりも泣いた。
ラノベ文芸の恋愛小説にたまにある軽い感じはなく、文芸のようなしっかりとスムーズに話が進んでいって、急に飛んだり終わったりすることがなかった。
いつか突然失ってしまうかもしれないものは、自分が思ってたよりたくさん、身近にあって、そんな人やものを大切にしようと思えた。
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『僕は明日、昨日の君とデートする』系のお話です。泣けるし描写が綺麗だけど、登場人物が芝居がかっていて、最後の終わらせ方も白けちゃう人はいるかも。
サクッと読める泣けるお話を読みたい気分の時にオススメです。
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本当にページをめくる手が止まるほど辛くて切ないお話だった。でも、同時に、主人公2人のお互いへの思いと、記憶、時間の経過、人の命の儚さ、2人が築き上げてきた思い出がどれだけ大切なことかがすごくわかった。
映画が楽しみです。
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人は失って初めて大切さに気づく。
今あるものを大切にしようと思った。
前向性健忘について知る事が出来たし、
透のお姉さんが言っていた、
傷は消えないけど痛みは続くわけではない。
という言葉が心に刺さった
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途中、本当に悲しくて虚しくて、ままならなかった。読むのも辛かった。けど、気になって読んでしまう。
勇気と強さを与えてくれる小説。
命の素晴らしさとあっけなさ、尊さと、大切さと、幸せと、想い出、記憶についてなど当たり前なことを改めて大事と、教えてくれている。
人に優しく、あろうと思える。
透のお姉さんの言葉にはいつも響く。
辛いことは消えない。だけど、それはたちまち自分を変える、自分を認めれる想い出になる。
本当に良い小説だ。
こういう泣ける系の小説を読んだのは久々だったから、余計に泣いたし、心に響いた。
再読は辛いかもしれないけど…
本当にいい作品だった!
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積み重ねられない人生、どれほどの絶望だろう。自分だったらって考えながら読んだ。ヨルシカの曲を思い浮かべる場面も多かった。映画がとても楽しみ。
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Amazonの紹介より
一日ごとに記憶を失う君と、二度と戻れない恋をした――。
僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。
そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかしそれは突然終わりを告げ……。
唐突にやってくる衝撃の瞬間。その先に待つ驚きの結末に、読む人すべてが感動に包まれる!
第26回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作。
映画化されるということで読んでみました。
楽しいけど切ない。嬉しいけど悲しいなど相反する言葉が、次々と出てきて、全体的に切なすぎでした。
でも、爽やかな青春の空気がふんだんに盛り込んでいました。
1日しか記憶が保持できないという特殊な難病は、他の作品で聞いたキーワードであり、そんなに驚きはありませんでしたが、その後の展開は意外でした。
特殊な難病を持つ人とすごすとなると、やがて死んじゃう展開や病気が治ることなく、一生をすごす展開といったどちらかというと悲しい方向へと考えてしまうのですが、この作品はまた新たなベクトルに向けているなと思いました。
その展開が衝撃的すぎて、しばらく口が開いたままでした。
「何でそうなるの?」と戸惑いはありましたが、二人の「恋」の先にある結末は、あらゆる「感動」があって、温かな気持ちになりました。
「偽り」から始まった恋。それが段々と「本物」へと変わっていく描写は、キュンキュンと思わせてくれるようなむず痒い気持ちにもなりましたし、青春だなとも思いました。
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泣いた泣いた。
透くんが綿矢さんに託したとこからずっと泣いてた。
映画も観たいな。
原作に忠実だといいのだが。
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例えば泣ける恋愛ものの小説を探している方へ
当たり前のものは失ってから大切だったと気づく。
本作では、そんな当たり前を失った少女が出てきます。
彼女は事故で記憶障害となり、記憶を次の日に持ち越せないのでした。
その日に見たもの、話したこと、全て忘れてしまうのです。
わたしたちにとって当たり前の昨日の記憶が、なくなってしまうのです。
そんな彼女に恋人ができました。
お互いに好きにならないという条件で。
記憶と闘う彼女、1日1日をとことん楽しもうとすること、そしてお互いを思い合うこと
何もかもが美しく、そして儚いものでした。
そして物語のラストは衝撃的で・・・。
切ない恋愛ものを探している方はぜひ手に取ってみてください。
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人間当たり前のように生きているがその当たり前がいつ終わるか分からない、大切な人が明日にはいないかもしれない。また次の人には記憶が無くなったとしてもその日を楽しませたいという言葉がすごく印象に残っている。
本当に大切にしたい人には見返りを求めず優しくなれる透くんをすごく尊敬する。
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泣けるぅぅぅ( இωஇ)
映画見に行きたい…
なにわ男子の…道枝駿佑さんだったかな?が主人公だった気がする。
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確かに、失ってから気づくことばかり。失ってから後悔して悲観しても戻ってはこない。だからこそ、普段から自分の周りの人や物を大切にして、小さなことにも感謝し素直に生きたいと感じた作品。
自分も神谷透くんみたいに、真っ直ぐに人を愛し尽くす素敵な人になりたい。大切な人とずっと傍にいて、その人からも傍にいたいと思われるような。
作中の5月病の言い回しや桜の表現は、品があってとても素敵である。
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映画になるとのことで読んでみた。
どうにもできない悲しい話。
辛くなってくるからこの手の話はずっと苦手。
外で読まなくてよかった。