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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年3月に出版された「毎日新聞校閲グループのミスがなくなるすごい文章術」を、新書化にあたりリニューアルした一冊。
単純な誤字から、敬語の間違い、イラッとする言い方など、日本語の気になるポイントをまとめています。類書がかなりあり、あまり目新しい指摘はなく、また記述の構成も何だか読みにくいものでした。残念。
ちなみに、旧タイトル、「文章のミスがなくなる」が原意でしょうが、「毎日新聞校閲グループのミスが、なくなるすごい文章術」だと違う話ですね。
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うーん、自分の知識の間違いの多さに驚きました。特に、”ご利用いただく”が、OKなのにも驚きましたし、”貯金を切り崩して”生活しておりますが、間違いであったと。その他、失礼ワードも、多くが著者の指摘通りの間違いをしておりました。やはり、由来を知らず、言葉面だけ読んで意味を想像する所に間違いの由来がありそうです。慎んで哀悼の意を…え?あ、これも間違いでしたね。
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冒頭の、首相のお言葉チェックがとっても愉快でした。いや全然笑えないけどね。
誤用や無意識な差別表現の章は、自分もやってしまっているかも…と反省。
しかしあとがきに「これだけ失礼の意味を含む言葉が多いのですから、一度も失礼な言葉を使ったことがない日本人なんていないと思います。」とあり、日本語ってほんと忖度を体現したような言葉だよなぁ…と納得したりなど。
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日本語の難しさを再認識できる面白い本だ.第1章で安倍前首相の言葉が取り上げられていたが、話す内容からしてあまり思慮のない人なので当然のことだと感じた.第2章で出てきた敬語は確かに難しいが、敬語を使える人は親がきちんと教育したのだ という説を聞いたことがある.親自体が敬語を使えないと子供もそうなるのは当然かもしれないが、学校では教えてくれないので、自分で身につけるしかないのかな.難しいと思った事例を列挙.「お求めになりやすい←お求めやすい」「ご利用になれます←ご利用できます」「ご来店くださったかたには...←ご来店いただいたかたには...」
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なぜか時々このような日本語について考えさせられる本が読みたくなります。
読んだからには変な日本語を使わないように注意しようとも思います。
言葉は意思や感情・思考を表現し、理解し合う道具です。
正しく伝わることが一番大切だと思いますが、不快感や違和感もないことが理想です。
「安部普三」という人を知っていますか?
元総理大臣の話をしているのなら「安倍晋三」の間違いだとわかりますよね。
人の名前を間違えることは失礼であるにとどまらず、お役所業務などでは別人扱いとなり致命的なミスになります。
最近はテレビを見ていても漢字の間違いなどが多いと思っています。
注意力が足りないのか、能力がおちているのか?いずれにせよメディアの質の低下を感じる要因の一つです。
インタビューなどの字幕が実際の発言と違っているのもよく見かけます。
素人の誤りをさりげなく訂正するのはいいですが、政治家や評論家の発言を微妙に修正しているのは気になります。
本書は日本語のの誤字・誤用を指摘している本ですが、そこまで気にする?という記述が多いと感じます。
誤りにとどまらず違和感の有無にまで発展していたりします。
例えば「うれしい」の言い方だと、「うれしゅうございます」「うれしかったです」「うれしいです」「うれしいのです」「うれしく思いました」「うれしかったですよ」のどれがいいかまで言及しています(細かすぎる!)。
「美しい水車小屋の娘」、美しいのは「水車小屋」か「娘」か。あたりの話題は面白いし気を付けなくちゃと思います。
以下のような世間の多くが間違っており、自分も間違っていると気づかない言葉も結構出てきました(使わないから助かっている)。
×貯金を切り崩す、〇貯金を取り崩す
×喝を入れる、〇活を入れる
×更正施設、〇更生施設
最後の章には、誤解必至な失礼ワードが20選ばれています。
当たり年、いさめる、いやが上にも、汚名挽回、枯れ木も山のにぎわい、掉さす、さわり、進言、世間ずれ、壮絶、
他山の石、追撃、煮詰まる、抜け目がない、破天荒、はなむけ、ひそみに倣う、妙齢、役不足、やぶさかでない
どれもが誤った使い方がかなり浸透しているので正しく伝わらない可能性が高い言葉ですね。
誰かに言われたら受け取り方を注意する必要がありそうです。
益田ミリさんではないですが、自分では「言えないコトバ」にして別の表現に置き換えるのが良さそうです。
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本書では、首相が使う言葉や首相官邸が作成した文章を例に、言語感覚のおかしさが数多く指摘されていました。
岩佐さんの「日本語を粗末にするな!」という怒りに乗じて私も意見したいのは、誤字や誤用ではなく、首相官邸の発する言葉の背景にある国民をおちょくった態度です。
これこそ「失礼な日本語」の最たるものです。
以下の言葉、イラッとします。
「誤解を招いたとすれば…、誤解が生じているなら…」
「仮定の事には(考えていないから)答えられない」
「個別の案件にはコメ��トしない」
時代と共に言葉の意味が変わっていくことは、ある時点で認めなくてはなりませんが、以下の言葉も最近(誰が言ったかで)意味が変わりつつあります。
「真摯に受けとめる」→ そういう意見もあったことは取り敢えず覚えておく
「丁寧に説明する」→ 同じことを何度も何度も繰り返し話す
「議論を尽くす」→ 話し合いで、あらかじめ決めていた時間を使い切る
「責任を果たす」→ 責任は自分にあると言う
「アンダーコントロール」→ なるようにしかならない状態
そもそも言葉の意味が正しく伝わっていないのだから、「誤解を招く?」のも当たり前ですね。