紙の本
ビートは鳴りやまない
2020/07/05 21:42
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年ではプロデューサーのイメージが強い著者が、ドラマーとしての熱い思いを語っています。沼澤尚とのプロジェクト立ち上げなど、チャレンジ精神は衰えていません。
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キャラメル・ママ~ティン・パン・アレーのドラマーであり、細野晴臣の『HOSONO HOUSE』、荒井由実の『ひこうき雲』、大瀧詠一の『LONG VACATION』など、数々の70年代の名作で名を馳せ、現在も一流のミュージシャンとして活躍する林立夫が、自身の半生について語った自伝。
ドラマー・ミュージシャンとしての思想については、もう頷く箇所ばかりで、良いと思った発言のあるページを折っていたら、本が折り目だらけになってしまった。さらに、上記のような名作のレコーディングの裏話、そして舞台として出てくる東京のライブハウスやカフェ、レコーディングスタジオなど、東京という場所を巡るドキュメンタリーとしても一級に面白い。
交流の深い高橋幸宏や沼澤尚、伊藤大地という3人のドラマーとの対談も読みごたえがあり、本当にあっという間に読んでしまった。
当時の音楽シーンに興味がある人であれば、ドラマーでなくても絶対に読んでほしい一冊。
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やはり「事業」については、このような空白としてしか語られないのだな。その「事業」の中では、大成功のポジションまで達した人としても有名なのだが。
とはいえ、p169のオムニバスアルバムの曲目を見ていると、日本のポピュラーミュージックのメインストリームにいたことも明らかだし。
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yet another 偉大なドラマーの自伝。おもしろい。しかし、1960〜70年代の音楽って、青学とか立教とかの市立大学生のごく狭いコミュニティーから生まれててなんか階層とかそういうのを感じてしまう。松本零士先生的世界の敵だわ。市立図書館にリクエストしていれてもらった。こういうのはそういうのがいい。
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高橋幸宏のコンサートを映画館で見て、林立夫というドラマーの存在を知った。偶然にも私が好んで聴いてきた曲(ユーミン、摩天楼のヒロイン、吉田美奈子、大貫妙子、ハイファイセットetc)のスタジオミュージシャンとしてドラムを弾いていた人がこの人だった。その驚きと言ったら…‼︎ 昔から歌詞を聴くよりはリズムとか音の重なりなどに、痺れることが多かったけどそれってグルーヴのことで、そういう「カッコいい響き」「なんとなく洒落てる」感にこだわってる人たちが影にいたんだ…ってことに気づきました。TOTOがスタジオミュージシャンの集まりだというのを思い出しました。
この人の文章から、人柄が窺えるのだけど、とても余裕のある優しさや粋な大人であることがびしびしと伝わってくる。80年代をもっと深掘りしたいと思いました。