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図書館予約から半年。だいたいこんなペース。
シングルマザーと祖母に育てられた玲斗。就職先に失敗し、悪事をしているのを知っている前社に盗みに入り、あっけなく捕まった。
弁護士が現れ、釈放される。もちろん依頼した人物がいて、条件は「クスノキの番人」になること。母の異母姉だった千舟。
玲斗、でも礼儀正しいんだよね。言葉や振る舞いを知らなかったりするんだけど、でもまっすぐに育った印象。
わけもわからずクスノキの番人をし、たまに千舟に呼び出され、同じ年ごろの少女と絡み、だんだんクスノキの番人の意味を知っていく。
さすが、次が気になってどんどん読み進めちゃう。まだ、予約待ってる人いるから早く返した方が良いね。
アル中、認知症、会社のありかた、いろいろ詰め込んであり、いろんな読み方もできると思う。さすがである。
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自分の境遇から人生を悲観的に生きていた若者がクスノキの番人という役割でいろんな人達と関わるとこで成長していく話し
人にとって何が一番大切なのか価値観を考えさせられる話し
根底にあるのは、言葉に出来ない想いを念としてクスノキが媒体する仕組みを利用した親子、姉妹、家族愛を表現したところと思う
その中で、家族と言えど全てをさらけ出すという難しさや認知症といった難しい問題が深いテーマな気がした
人は生まれ時には何もないのになんで生きているといつの間につまらない意地やプライド、他者との関係に悩まされてしまうのか
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クスノキの番人とは、、知るとスピリチュアル的な話で亡くなった兄の想いや、代々伝わる会社経営の思いだったりそれがクスノキを通して残った家族に伝えられる。読み応えあり、ほぼ一気に読んだ。
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東野圭吾の最新作!
新なる新シリーズの予感を匂わせる作品です!
→出版社は疾風ロンドシリーズを出してる実業之日本社
帯には秘密 トキオ ナミヤ雑貨店の奇跡などの感動的で科学的な説明度返しの作品の名前が!
東野ファンであれば気になりますよね!
主人公は犯罪者になる一歩手前で謎の人物に助けられる?謎の人物からの要求は『クスノキの番人』をする事!?
とある神社にそびえ立つ大きなクスノキ 願いが叶うと言われているが・・・
クスノキの番人とは?
クスノキの力とは?
自分の運命とは?
感動必須のちょっと不思議なヒューマンドラマ!!!
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◆おすすめ度◆
・心あたたまる人間ドラマ度:★★★★
・クスノキの謎とは何?度:★★★★
・主人公の玲斗、ちょっと大人になる度:★★★
◆感想◆
職場を解雇され、やさぐれた気分で盗みを働いた主人公の玲斗。逮捕され、起訴を待つ身となった彼に、千舟と名乗る女性が現れて…
千舟と名乗る女性は玲斗の伯母で、彼に弁護士をつけ助けてくれる。が、その代わり「クスノキの番人」をするよう命じられる。
いったい「クスノキの番人」とは何なのか?
クスノキに祈念すると、何が起きるのか?
伯母の千舟は何者で、玲斗に「クスノキの番人」をさせる意図は?
といった展開。
玲斗の生まれ育ちや、千舟との関係、クスノキに祈念しにくる人たちの様子などが描かれるが、中盤まではなんだかとっちらかった感じ。
どこまでクスノキの謎を引っ張るんだろう、なんていう雰囲気も。
でもさすがは東野圭吾。
とっちらかったと思った展開が、スルスルときれいにまとまって、なんだかいい話に。
主人公の玲斗が、へなちょこの若者から大人の男性に変貌したり、クスノキに祈念する人たちのドラマチックな絆が描かれたり。
ファンタジーな設定の心温まる小説。
ミステリー要素は少なめです。
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一気に読んでしまうくらい入り込んでしまいました。
読み終わった時、何か生き方を考えさせられるような気持ちになりました。
東野圭吾さんの作品の中でベスト5には入ると思います。
おすすめです。
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連綿と継承されてきたクスノキの不思議な力にまつわるミステリーファンタジー。
警察の厄介になっていた玲斗を助け出してくれたのは、縁も何もなかった、母と異母姉妹の伯母・柳沢千舟だった。
助ける条件に、柳澤家が代々務めてきた月郷神社のクスノキの番人を引き受ける事だった。
昼間はパワースポットとして訪れる人もいるが、クスノキの力が本当に発揮されるのは、夜に行われる祈念だった。
何も聞かされないまま、番人となった玲斗は、少しずつ祈念の意味を知っていく。
祈念をする人たちの思い、苦悩、意味が分かった時、玲斗の人生が開けていく。
分かりやすく、とてもいい話でした。
映画なら玲斗は山崎賢人かな。
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自分が生きてきて後世に伝えたいことがあるか、それをぶつけられる人がいるのか…これからの生き方を考えさせられる作品でした。
大それたことは伝えられないかも知れないけれど、最期にそれを伝えたいと思う人、そして受け止めてくれる人ができるように丁寧に生きていきたいなと思いました。
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(2021-08-31 3.5h)
エンタメ小説として安定して面白かった。つぎ読むとしたらカラスと白鳥かな…。
東野圭吾さんの本って出るたび大人気で、なかなか手元に回ってきません。図書館で3月に予約して、ようやく貸し出せたのがほとんど9月に入ろうとするころ。半年ほど待ちました。次の人を待たせるのも忍びないので、借りてきてすぐ読みました。
あらすじをまったく知らずに読み始めたので、思っていた内容と少し違った。ミステリーだと思っていたら、ファンタジーでした。クスノキについてはそんなに掘り下げられず、クスノキの番人をしている柳澤家の話、とくに千舟さんと主人公の家族関係についての話が中心。軸が家族について、な感じ。
この話には3組の家族が絡んでくる。柳澤、大場、佐治。
いずれも、複雑な家庭の事情ってやつを持っている。
大場家の話、好きだなぁ。自分と血がつながっていないかもしれない子どもを、大きな愛でもって見守る父親。
ちゃきちゃきと働くかっこいい女性って素敵だ。
千舟さんが、ホテルの開業に際して、なぜ中二階を設けたか、という話(p.228)は、千舟さんの柳澤グループのリーダーとしての有能さを物語っている場面でとても好きです。二十年後、三十年後の未来まで見据えて、ホテルに泊まる現役世代が、常連になり、年老いていくまで利用したくなるサービス。読んでいてハッとさせられました。
主人公はどうしようもない奴のように思えますが、憎めないキャラだなぁと思います。
「はっきりいって、将来について思い描いていることなんて何もないです」
「機械いじりが少しできる程度で、学はないし、取り柄もないし、戦う武器は何も持ってません。だけど、それは今までもそうでした。生まれたときから何もありません。物心ついた時には父はおらず、母親もすぐに死にました。何もない中で生きてきたんです。自分の身は自分で守らなきゃいけませんでした。今日までがそうだったから、きっと明日からもそうだと思います。でも覚悟はできています。失うものが何もないので、怖くありません。一瞬一瞬を大切にして、前から石が転がってきたら素早くよけ、川があれば跳び越し、越せないときは跳び込んで泳いで、場合によっては流れに身を任せる。そんなふうに生きていこうと思っています。そうして死ぬ時、何か一つでも自分のものがあればいいです。それはお金じゃなくていいし、家や土地みたいな大層な財産じゃなくていいです。ぼろぼろの洋服一着でも、壊れた時計でもかまいません。だって生まれた時には、この手には何もなかったんですから。だから死ぬ時に何か一つでも持っていたら俺の勝ちです」(p.164)
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クスノキの番人をすることにより、いろんな人の気持ちに触れて成長していく主人公が興味深く、面白く読めた。
もっと続きがあればいいのに。
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終盤まで、相当のつまらない。
ただ、最後の数ページで今までの鬱憤を晴らすかのような展開。ジグソーパズルのピースひとつひとつが自らの意思ではまり込んでいく感じ。千舟の想いの全てが悲しくも温かく泣きそうになる
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ミステリーも、もちろん最高に楽しめるけれど、ミステリーばかりではないのが、東野圭吾さんの魅力の1つだと思う。それを、存分に感じさせてくれる作品だった。
あるクスノキをめぐる、ファンタジーなのだが、そこには確かに、関わる人それぞれに、人間ドラマがあり、それぞれの想いがある。
願いを叶えてくれるというクスノキ。自分なら、何を祈念するか。まだまだ人生が薄すぎて、ピンとこないけれど、すでに、いいことだらけではない人生だけれど、だからこそ、自分の人生を、関わる人たちを、大切にしたいと思った。
家族のかたちって、何だろう。血の繋がり?過ごした時間?関わりの密度?それとも。。。
きっと、それぞれ、答えは違うはずだ。でも、それぞれの答えが、人を思いやるあたたかさに満ちていれば、それで十分なのだと思う。
東野作品らしく、後半になるにつれて、一気に話が進んでいくおもしろさがある。是非、いろんな人に一読してほしい。
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夜の神社には、なかなか行けないもの、受け継げられものだけの宿命。
念ずるとは少し怖い
ほのぼの系と感じ良い読書になりました。
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肉親間の複雑な人間関係、感情を芯に据えた心温まる作品。他の多くの作品と同様に超常現象がバックにあるが、非現実感をあまり感じさせないのは、テーマが人間で、日常が普通の日常として描かれているからか。東野圭吾は温かい作品が増えてきた。
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10年ぶりぐらいに東野圭吾さんの作品を読みました。
白夜行の印象が鮮烈で、ぐいぐいと話が進み展開していく印象があったのだけれど、こちらは前半ゆったりペースで、後半に展開がある感じでした。
千舟さんの温かさを宿した凜とした佇まいに、素敵だなぁとしみじみ。
終わりの方で、玲斗の言葉と姿にほろりと涙。
胸の詰まる切ない内容もあるのだけれど、救いがあって心が温かくなりました。