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寂れた神社の奥にある巨大なクスノキ。
そのクスノキに”念じる"と"願いが叶う”という。
突然、現れた伯母から「クスノキの番人」を命じられた甥にあたる青年。
クスノキの力も、どのようにして願いが叶えられていくのかも、何も教えられていない。
クスノキの力の謎は、読者も、番人の経験を積みながら知っていく青年とともに、わかってくるストーリーになっているので、
先が知りたくて知りたくて、一気に読んだ。
東野圭吾さんの文章力、ストーリー構成力は、いつも、読者を引き込み、手放さないなぁーーー。
クスノキの力でもって、3組の家族が、想いを繋げ、家族の絆を強めていく。
1組目の家族は
兄から弟、その弟の娘も介して、その母へ。
認知症となってしまった母に、兄の想いが伝わった時、とても感動して、涙溢れた。
2組目は、父から息子へ。この家族は、ちょっとイレギュラーではあるけれど、こういう形での想いの繋げ方もあるのだなーと、東野圭吾さんのストーリー創造力に感服。
そして、3組目の家族。
「クスノキの番人」として、代々、クスノキを守りつづけてきた一族の、伯母と甥。
人生、自分はどう生きていくのか、その生き様や信念をどう後世に伝え遺していくのか。
そんなことも考えさせられつつ、心に温かい"モノ"が灯る。
良いお話でした。
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東野圭吾らしい作品。
祈念とは何か分かってくるまでかなりじらされたけれど、それが早く知りたくて1日で一気に読んでしまった。
預念すると、クスノキはその人のいいことばかりではなく悪いことも全てを記憶し伝えてしまう。きっとこうして受け継がれる人たちは、使命感を持って真っ当な人生を送ろうとする。それが一番大切なことなのかもしれない。
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恐れながら東野圭吾さんを初めて読みました。クスノキの番人なんて思いもつかない設定で日本的ファンタジーを感じました。その番人という仕事は何なのか、謎解きと、その番人になった青年の成長と、それによって救われる人々が描かれてとても心温まる小説です。読みだしたら止まらない、優れたエンターテイメントを感じました。騙したり欺いたりしない安心して心より楽しめるお話です。
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不思議なクスノキと祈念の存在の謎、千舟と玲斗の過去と現在、玲斗の成長…展開から結末まで面白く、ページを捲る手が止まらなかった。
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大切な人からの想いを絆ぐ物語。導入部分や前半はモタモタ感があったけれど、最後は爽やかな、そして主人公の成長を感じさせるエンディングで面白かった。3.8
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祈願じゃなくて祈念、その理由は?
確かに、もちろん読み進めていくと、その理由もわかります。なるほどね。
所々に?ありながら、最後に種明かし。
何かあるとは思っても、正解ではありませんでした、、、。
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忙しくてなかなか読み終わらなかった。
ミステリーではなくファンタジーで
クスノキの番人となった主人公の成長記でもある。
東野圭吾さんの作品は8割は読んでるけど
この作品はいまいちはまらなかった。
同じようなファンタジー系?でも
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の方が好きかな。
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クスノキに言葉を念じると親族に伝えることができるとしたらどんな言葉を残したいですか?
但し、言葉を受け取るのは親族のみ、クスノキがある以上永遠に聞けるご先祖様のお言葉
「クスノキの番人」の後継者を命名された主人公「玲斗」、元番人千舟との関係は腹違いの母親の姉
母親を早くに亡くしニート生活を送っていた玲斗にとって突然現れた千舟の存在をどのように思うのか
やる気のなかった玲斗は「クスノキ」のすごさを知りそれにかかわっているお客さんの
暖かさに惹かれ番人として成長するお話
心温まる物語でした。。
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途中までは「念」の内容について
玲斗が千舟に尋ねるも何回もはぐらかされるので
いい加減うんざりしていた。
だが、玲斗がその内容を自ら探り当てていくことで
物語が加速度を増して面白くなる。
そして、後半の怒涛の展開!
うーん、さすがの東野圭吾!
亡くなった人はもちろん
生きてる人の「念」も実際には分からない。
この世にクスノキが実在して
亡き父や母の「祈念」を受念したいなあ。
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いつも通りの東野圭吾の安定感。それなりに楽しめる。今回描かれる人間関係は恋愛じゃないので、そう言う意味では清々しい部分があった。渾身の力作ってわけではないが、好きな東野圭吾ということで、星4つ。
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コイントスで大事なことを決めるような主人公が、会議で提言するまでになる、クスノキの番人という仕事を通して、主人公が大きな成長を遂げる物語。
物語の中に引き込まれ、すらすら読めた。
人は一筋縄でいかず、この人は良い人でこの人は悪い人などと決めることはできない。人は、良いところと悪いところが混ざり合っている。これが自分だけでないことを改めて認識でき、少しほっとした。
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突飛な設定に少々戸惑ってしまったが、最後には心が柔らかくなった。
念か、確かにあるのだろう。
人と人との繋がりは目には見えず、不確かなものだけど、ただ一人で生きていける人はいない、それは確かなこと。命のリレーとはそういうもの。クスノキは静かにそのリレーを見守る存在。とても大きな存在なのだろうと思う。
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願いや思いを宿らせる事が出来るクスノキ。しかしそれは預念した人の事を考えるきっかけにもなり得る。たとえ受念出来なくとも預念した人がどんな思いを残したかったのかを真剣に考えれば意思を継ぐことは出来る。そんな魔法がクスノキにはあるのだろう。
全体的に読み進めやすい作品であった。
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上手いよなぁと毎回思う。
読者を誰も傷つけない本。
クスノキの祈念とは何か...未知のことを知りたくてどんどん読み進めるうちにクリアになる爽快さ
後半からほのぼの盛り上がったところで「え?これで終わり?」
とピークで終わる読後感だった。
自分で自炊して読むから、読んでいる中に、今どのくらい読み終えたのか、とか、あと数ページ...という紙の本を読む時には発生する無意識の予断がないのもあったかも
次も東野圭吾をもう一冊
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玲斗と千舟の関係が素敵でした。異母姉妹の玲斗の母への罪滅ぼしもあったんだと思うんだけど、最後は本当に肉親としての愛情を持って接してたのがわかって、ホロってきちゃいました。兄の引いていた曲をクスノキの念で譜面にするところもいいエピソードだった。読み終わってしあわせな気持ちになりました。