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疫病と世界史(中公文庫)セット みんなのレビュー
- ウィリアム・H.マクニール (著), 佐々木 昭夫 (訳)
- 税込価格:2,640円(24pt)
- 出版社:中央公論新社
- 発行年月:2007/12
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- 商品タイプ:セット商品
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紙の本
カナダ生まれの歴史学者マクニール氏の一大ベストセラーです!
2020/07/17 10:12
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、カナダの歴史学者で、シカゴ大学名誉教授であるウィリアム・マクニール氏の一大ベストセラーの書です。同書では、古代の人類は、食料は豊富であるが、病気や寄生虫がいる熱帯で生きるか、それとも食料は少なめで寒いけど健康でいられる寒帯とその中間くらいの温帯で生きるかの選択を迫られたと言います。そして文明が発達してからも、病気はすさまじい影響を与え、スペイン人がアメリカに侵攻したときは、天然痘が現地人を一掃しましたし、現代では一万人に一人死ぬような病気でも天下の一大事です。でも昔は、ペストやコレラや天然痘が広まれば、住民の半分か下手をすれば全員が死ぬのも日常茶飯事だったのです。そして世界のあらゆる場所で、かつて原因不明だった病気は神意と同一視されたと言います。元気なスペイン人と、次々に病気で死んでいく現地人という図式になったとき、それは人々の思想にも大きな影響を与えたことでしょう。神はスペイン人たちを選んでおり、神意はかれらの方にある、と思うのは当然だったのではないでしょうか。西洋文明の猛威は、この点でも大きかったと著者は言います。ぜひ、この一大ベストセラーをこの機会に読んでみてください。
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