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あまりに暗すぎて、笑ってしまう。他人の憂鬱をこれだけ集めると、ひとは爽快な気分になれるのかも。憂さ晴らしにちょうど良い一冊。
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タイトルの通り、有名な文豪たちの憂鬱語録。ただここに出てくる文豪はいわゆるクズ的な人たちばかり。憂鬱と言うよりクズじゃないかと思うこと多々あり。
でもご本人は真剣だろうから笑っていいのかわからないがやっぱり笑ってしまった。先に謝っておきます。ごめんなさい。やっぱり太宰さんはキングオブ卑下だな。「ちかごろの僕の生活には、悲劇さえない」だの「故郷の者は、ひとりも私の作品を読まぬ」だの有名な「生まれて、すみません」などここまで自分を卑下してしまうとそれはそれで無敵な気がするが。コロナ禍でうつになりかけている人には余計に毒になるかも知れないがわりとこういう人もいた、有名な文豪でもクズはいるという良薬?にもなりそうな気がする。やっぱり踏み台にしてごめんなさい。
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癖のある文豪たち、太宰治、石川啄木、島崎藤村
夏目漱石、芥川龍之介、坂口安吾、谷崎潤一郎
宮沢賢治、佐藤春夫、有島武郎を取り上げ、
簡単な作者紹介とともに、彼らの作品のことばを
取り上げている。
しかし、憂鬱な文豪の中には「えっクズ?
クズなの?」という方がちらほら…。
遊女を漁りまくる啄木、姪を妊娠させて
その体験を小説「新生」として書く藤村
(しかも開き直りとしか言えない内容)
個人的には「若い時の写真、今ならジャニーズでは。」
という顔立ちの有島武郎に興味がわきました。
「或る女」読もうかな。
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文学をある程度読む人にとっては、この本はへぬるいというか、寄せ集めの感が否めないのではないか。
特に島崎藤村の章に関しては「新生」という小説のダイジェストでしかないので相当酷い。
谷崎潤一郎の妻を佐藤春夫に譲った話は気持ち悪くて面白かった
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すさんだ心に憂鬱語録はもってこいと思ったが、やはり小説の中で読まないと心に響かないなぁ。
マイナス部分があってこその文豪なのだ。
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図書館の企画展示コーナーで目に留まったので読んでみた。
カフカの絶望名人もだけど卑屈すぎてかえって滑稽で笑えてくる。
自らのプライベートをあけすけに文章にしてしまう文豪を反面教師にしてか、今の作家さんはペンネームの方が多いし、表舞台に姿を見せない方が多いなという印象。まぁ、そういう時代ではなくなってしまったからというのもあるだろうけど。
有島武郎が愛人と自殺したのは知っていたけど、発見時腐乱した状態であったのと遺言書がその通りであったというのは初めて知った。
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いわゆる"文豪"と言われる作家たちの、作品の一部を抜き出してまとめたもの。どんな人でも憂鬱な気分になることがあると思うが、それを言葉(文章)にして読者に伝えられるのは、さすが"文豪"!だと思った。芥川『侏儒の言葉』と藤村『新生』を読んでみたい。
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好きだった作家が嫌いになるかもしれない本。
著者の悪意かとすら思ってしまう。
と言っても、ネガティブな文章を集めたとされつつ、美しい表現だと感じるものも多数あり、どう言う視点で読むか迷う。
「クソ」という表現は好きではないが、石川啄木と島崎藤村の部分はあまりにひどすぎて、こんなにクソ人間だったんだとガッカリの三乗くらい。
そんな自分を曝け出して文字として残してる部分が作家なのかもしれない。あー、しかし石川啄木と島崎藤村はがっかりすぎる。
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「坊ちゃんの時代」で読んだ記憶はあるが、石川啄木のダメっぷりがすごい。
はたらけどはたらけど‥って働いてねーし。
島崎藤村もそうとうゲスい。
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910
「人間、憂鬱くらいでちょうどいい」厭世と狂気に満ちた文壇の肉声。漱石、太宰、中也、芥川……日本中を絶望させた先生方の独白!
文豪が人生をはかなみ、社会に唾を吐き、
人間関係をぶち壊して、それらを全部まわりのせいにするという、
読み手を鬱々とさせるものばかりを集めました。
憂鬱、絶望、厭世、そして狂気感たっぷりの本書を読めば、
文豪がますます好きになることは間違いありません。
彼らは「言いたいこと」を素直に、極端に、
鋭利に言ってくれるので、爽快感の切れ味が違います。
そして、これまでにないほどたっぷりマイナスイメージに浸った後は、
もうきっとプラスの感情しか湧いてこないでしょう。
一味違った名言本の良さを、ぜひ体感してみてください!
【目次】
第1章 絶望しなければ仕事じゃない
第2章 人間、憂鬱くらいでちょうどいい
第3章 この世には女神か悪女しかいないのか
第4章 狂気的な文章、凶器となる言葉
第5章 夢破れてからの一生は長すぎる
第6章 俺以外は全員阿保だ
第7章 死んでも地獄はない。人生こそ地獄である
第8章 俺は日本と日本人に失望した