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リアル『白夜行』
うーむ、数年前にある精神科医が「女性には珍しいサ○コパス」と呟いたのがきっかけで、その目線でウォッチしていましたが。
芦屋から南女の辺りに土地勘があるので、あの狭い山から海への、富裕層から下に降りていく住民間のなんとも言えない感情がリアルすぎる「芦屋令嬢」
『ゼロの焦点』を思い出させる「カイロ大学への留学」
ここまではノスタルジックな小説のよう。
帰国してからは資料も増え、一気にドキュメンタリーに。
『平気で嘘をつく人々』か。
しかし、自分の生活に直結するノンフィクションは初めてかも。
あぁ、これがフィクションであってくれたらいいのに…
都民は読みましょう。
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綿密な取材を通して小池百合子の真実を暴いた本ですが、初めから彼女の「嘘」ありきのスタンスで書かれていることにやや疑問を感じました。
学歴詐称の件も分かるけど、今の地位までのし上がったのは、やはり風を読むセンスもあったのだと思いますが。
生い立ちからの政治史も面白かった物語みたいな人生を生きている人がいるんだと感心?しました。やはり一読の本だと思います。
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1.都知事として、よくテレビに出ているなーという印象なのですが、特にどんな人なのかを知らなかったので、読むことにしました。
2.芦屋の令嬢として兵庫に生まれた小池は難関カイロ大学卒業を武器にして、日本で目覚ましい活躍をします。しかし、その証拠はどこにもなく、詐称されているとの噂があります。また、ニュースキャスターを卒業後、政界のチアリーダーとして、名を挙げていくのですが、ここでのやり方はかつて見てきた父親と同じやり方をしているのです。自分がのし上がるためには権力者にすり寄り、興味がなくなれば即座に捨てたり、自分にスポットライトを当てるためにはメディアを狡猾に利用したりします。
こうまでして小池百合子は何になりたいのか、彼女が求めているものは何なのか、在学時代、政界での立ち回りについて記している1冊です。
3.この話をまるっきり信じたと仮定して、なぜそこまでして目立ちたいのか、プライド?過去の払拭?おそらく両方だと思います。そのようなところは父親譲りになったのだと思われます。さらに、常に自分がトップに立ち、注目の的でありたいという事故承認欲求が強すぎるがゆえに出た弊害といえます。
この本を読んで言葉のすごさと恐怖を知りました。選挙演説を見返してみると、具体的な政策など言わずとも、大衆を魅了するような物語をしっかりと構成していれば当選してしまうということが言えます。なんとも残念な世の中になってしまいました。
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コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。
「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、
三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。
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小池さんの生い立ちから今までの姿がよく取材されて、詳しく書かれており、どんな人かがよくわか
りました。傍から見たら厳しい局面でも、小池さんは凄まじい向上心、人脈をうまく使って乗り切り、男社会と言われる政治の中でどんどん上り詰めていく強さがある。
女性初の東京都知事として活躍されてますが、今後はどこに向かっていくのかが楽しみです。
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綿密な取材に基づき、小池百合子という人物の内面を探求した作品。一つの本になるくらいの傑物がゆえに批判も多い人物。もう少し何を達成してきたのかも語ってあげて欲しいと思った。ただこの本の批判には丁寧に答えていかないとその先はないと思う。
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小池百合子の生い立ちから、エジプト留学時代を含む学生時代、タレントからキャスターへ、そして政治家、都知事になるまでの半生を丹念な取材で解き明かした力作。
特にエジプト留学時代のルームメイトの証言は貴重。今まで明かされることのなかった小池の留学時代の行動が克明に明かされていて、これを読む限りでは小池のカイロ大首席卒業という公表履歴は、首席はおろか卒業さえも限りなく怪しい。
もっともこれについては、本書の中でもカイロ大が卒業したことをを認める発言をしていることが書かれているが、著者はこれについても何らかの裏取引があり、本当には卒業はしていないのでは、という強い疑問を呈している。
さらに本書は学歴詐称疑惑でだけではなく、本人の強い上昇志向を実現するための数々の虚言を含む言動や、政党を渡り歩く行動も細かく紹介されていて、読んでいてかなりゾッとした。
もしかしたら、我々はとんでもない人を都知事に選んでしまったのかも・・・。
あと、本書を読んで驚いたのは影の大物フィクサーとして一部では名高い朝堂院大覚が小池家に深いかかわりがある人物として登場するところと、石原慎太郎との浅からぬ因縁のところ。プロインタビュアーの吉田豪に深く掘り下げてほしいところである。
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家柄のバックグランドもなく、友達もなく、派閥もなく、人望もなく、それなのに大臣を経て都知事になっているという現実。なぜなのか。それは結局は周囲がそんな小池百合子を選んだから。小池百合子を異常というなら周りも異常。彼女を通して日本の脆弱な民主主義、無責任なマスコミなどが浮かび上がってくる。
しかし嘘つきだろうが異常だろうが、とにかく女性都知事という前例を作った功績は大きいと思う。ちょっと前までは、女性の都知事なんて想像できただろうか。日本において、いわゆるガラスの天井をぶち破るにはとんでもないパワーが必要。尋常な女性ではできないのかもしれない。女性進出という観点から見れば日本はまだ過渡期。小池百合子に全てを求めなくてもいい。優秀で人格的にも整った後進の女性達が、これを機にどんどん政財界に進出していくための足がかりになればいいのではないか。
小池百合子が男性だったらこの本はまったく面白くないし、嫌悪感しか湧かないだろう。しかし、女性だからこそ意味がある。
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取材力に脱帽しました。小池百合子について知るための参考にはなるが、全てが事実かというのがまた疑う余地がある気がしました。これから彼女がどんな動きをするか見守ります。
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トーキョーミストレスユリ子、略して「トミ子」読了。
彼女に目的は無い。
彼女はただ敵を欲している。
彼女は戦場でのみヒロインになり得るのだ。
まあトミ子の人物造形の真偽はともかく、本書は80年代以降の政治史・マスコミ史を、一人の人物を軸に、おさらいできるテキストでもあるゾ
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コロナよりもオリンピックを第一に考えていたのに、中止が決まったら手のひらを返して国と対決するかのように、コロナ第一のようなパフォーマンスを見せつけられると胡散臭さを感じていた。
この本を読んでこの胡散臭さの原因が理解出来た。
これだけの影響力を発揮出来る能力は評価するが、「政界のペテン師」が東京のトップとは…。
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参考資料や取材量は多く、地道な調査の元に書かれていると思います。
ただ、いくつかの部分は小池都知事に対する一方的な批判感情を感じました。すみません、、これは私自身があまりノンフィクション作品に触れたことがないからというのもあると思います、あくまでも個人的な感想です…。
小池都知事のこと以外にも、平成の国内政治について良い勉強にもなりました。
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なんともいえぬ読後感であった。
小池百合子氏に好感を持ったことはないが、この著者は常に前のめりになってしまっているというか、筆が滑っているというか、彼女の確固たる「小池百合子」像をフィルターにしていて、予想以上にこの書籍における小池百合子像が肥大化してしまっているというか。
発言を追い、事実を積み重ねるのとはまた違った予断がこの本には入っている。小池百合子という人については、大変に毀誉褒貶のある人と理解している。私は正直、防衛大臣になった以降の彼女しか認知していないので、その発言の変わりように関しては改めて驚くところもあった。
ただ彼女の大学卒業に至るまでの前半生の描写については...なんというのか、予断と感情が過多に読める。
芦屋令嬢、従姉妹の件、英語の件、彼女がどういう人間だったかは、正直あまり見えない。そこをものすごく拡張した想像、が迸っている気がした。
ああこの人、小池百合子さんのこと嫌いなんだな。というか哀れんでいる。
特に顔のあざの描写にそれが顕著だ(実のところ子宮筋腫に関する記述でも同じことは感じた)。何かを見つけ出したいと思うあまりに、想像という土足で人の人生に踏み込んでいく感覚。
このように読者に受けとめさせるノンフィクション...何が真実なのか読み取れない。多分石井妙子氏にはこれが真実だ。それが嘘だとは思わないし、実際小池百合子という人には訳のわからないところ、首肯できない部分はたくさんある。
しかし...これを読んで「小池百合子ってこんな人だったんだ!怖い!」と一刀両断できない。私は「複雑な人だな」と思った。
たとえ著者と小池百合子氏が相対したとして、そこで著者の知らぬ事実が出たとして、著者は自分の真実を曲げないのではないか。穿ち過ぎだろうか。
結局、小池百合子というひとが何者なのか本書では分からない、人を分かったと感じるのは難しい、というのが読んだ後の率直な感想である。
また結局カイロ大学の件、アラビア語の件、舛添要一の件などは公的機関、他の研究者、当事者から異論も出ているところではあるので、正直なところ全部この本の通りに受け止めるのは難しいと考えている。
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面白かった、と言うと語弊があるが、なかなか読ませる本だった。
小池百合子には、これまで取り立てて興味があったわけでもなく、良くも悪くも思っていなかった。
最近の(選挙前の)コロナ対応なんかを見ていて、政府とかよりしっかりやっているんだろうな、という程度の印象だった。
ところが、とても説得力のあるこの本を読んでわかったこと。
・常に自分がポジションを得ることしか考えていない
・行動するのは、すべてその目的を達成するため
・政治家としてやりたいことはべつにない。筋が通った主義主張もない
・すらすらと平気でウソをつく(虚言癖)
と、こういう人だったのだ。
まったく呆れる。
選挙前にはコロナ対策で露出しまくり、積極的に対応をアピールしていたのに、いまはほぼ見かけず、対策どころか大したメッセージも出てこないのも、上に列挙したことから考えれば、まったく納得のこと。
あれはまさしく選挙が目的だっただけで、コロナをやっつけるために頑張っていたわけではなかったのだ。
こういう人がリーダーの地位にいるのは、たいへん大きな損出だ。
願わくば次の衆院選で、総理を目指してくら替え出馬し、落選して消えてくれることを願うばかり。
一刻も早く姿を消すべきだ。
それを期待して、そのためにより多くの人がこの本を読み、この人の真の姿を知ることを祈る!
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嘘は良くないのは当然だけど、小池さんの自己プロデュース力が凄い… 自分の経験(←虚構も含む、としておきます)を最大限魅力的な武器にするその力は凄い、と思いました。そして自分のために賭けに出ていく姿勢も。そのぶん大きく欠けているところも存分に描かれてはいたけれど、自分を最大限魅力的にみせながら、使えるものは何でも使ってとにかく上へ上へとのし上がっていく姿は、凄いです。
これまで自分は、小池さんが都知事になるまで、小池さん個人に着目しては来なかったけど、この本で、小池さんを軸として細川政権ぐらいから最近までの政治の流れを復習できます。
とはいえ、この本のハイライトは「カイロ大学への留学」でしょうか。小池さん自身の発言や著書の記載相互の矛盾等客観的資料に加え、「早川玲子さん(仮名)」の話・日記・当時こまめに日本へ書き送っていた手紙の記録から、「『カイロ大学卒業』は虚偽である」と論証しようとしています。全体通じて、私は相当説得的のように感じたけれど、小池さんの反論が聞きたい。