老いへの「ケジメ」 モノとこころの整理術 みんなのレビュー

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投稿者：岩波文庫愛好家　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は年輩の方が読むべし、とも言えるし、そうではない中年期の人が読むべし、とも言えます。
　読んでいる人間に対して温かみのある言葉でお仕着せなく語り掛けてくれるのが本書です。
　以下引用です。
　『長く生きてこられた方は、もういつお迎えに来てもいいと思っているようである。古老が、座敷で静かにお茶をすする心境』には、思わず絵柄を想像してしまいました。
　『あの世はいいところに違いない。その証拠に死んだ人は誰も帰ってこない。』これにはちょっと吹き出してしまいましたが、確かにその通り。