投稿元:
レビューを見る
少し難しくて理解できない内容も多かったが、
当たり前に受け入れていたことに鋭いツッコミがはいりはっとさせられた。
アドラー心理学はマッチョイズムで弱っている人にはしんどい内容だとか、
電通女性社員の自殺については、
長時間労働ばかりが論点になるけど、あれくらいの労働時間は昭和的な会社だとそこまで珍しくなく、それよりも働いた甲斐を与えられていなかったことの方が問題として大きいのでは?
ダイバーシティといっても女性やLGBTなど平均的な機能を持つ人にフォーカスして、アルコール中毒者やホームレスなどについてはその枠から外している、
など。
投稿元:
レビューを見る
タイトル詐欺だ…
心を病んだ人がどうするかというよりも、心を病んだ人がいる社会がどうあるべきか?という本です。
面白い考え方はたしかに得られたけど、読み終わって自分のなかに落とし込めるような理論にはならなかったな。
とにかくタイトルと内容がミスマッチすぎて、商品としては失敗です…内容は悪くないのですが…
投稿元:
レビューを見る
精神科医・斎藤環 氏と、歴史学者・與那覇潤 氏の対談本。
個人的には間違った本を選んでしまった感が強い一冊。
精神科医と、双極性障害を患ったことのある(元患者)人の対談本ということで、タイトルの「心を病んだらいけないの?」という言葉に引っ張られて選び、そもそも本を選ぶ時点で間違っていたのだなと思います。
この本は精神疾患で苦しんだことのある人と、それを治療したことのある人が対談している内容であって、うつ病の人が生きるための処方箋(アドバイス)ではありません。
社会の方に歪みがあるということを前提として、うつ病「社会」について、各人が思うところをつぎつぎに話していった内容がまとまっている本です。
精神科医としての斎藤さんは素晴らしい方なのかもしれません。その道では有名かもしれません。
けれど、パワハラやセクハラをヨコ軸で裁いてしまったら、派閥から遠い者はどうなるでしょうか。「ジョーカー」(映画)の話から、コミュ障の男性は不利と話していますが、女性にだってコミュ障はいますし、そもそもの男性像、女性像が歪んでいる気がしました。
お二人には、セクハラ対策が「やりすぎて失敗した」と言う前に、関連書籍を熟読していただきたいです。当事者に当たり、人として捉えてみても同じ考えなのだとしたら、「オンナって怖えよな」と居酒屋で愚痴っている有象無象の男性たちと同種と感じました。
この本の内容に関しては、この点が非常に不愉快でしたので、七章以降は読んでいません。
著者二人の関連書籍をある程度読んだうえで、二人が語っている社会についての話が読みたいというならお勧めします。が、うつ病についてはあんまり関係ないので、その辺りを求めておられるのでしたら、違う本を読むことをお勧めします。