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竜歌の巫女と二度目の誓い 1 みんなのレビュー
- アマサカ ナタ (著)
- 税込価格:737円(6pt)
- 出版社:SBクリエイティブ
- 発売日:2020/12/11
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紙の本
竜と誓いと呪いの物語。
2022/03/23 04:28
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何もかもが私好みだったのでぼろぼろに泣いた。
悪徳領主の娘として生まれ、何も知らされずに育ち、淡い気持ちを抱いていた自分を守ると誓ってくれた少年騎士の裏切りが起こした革命で家族の罪を購うために処刑され全ての不義を呪った少女は何故か再び呪われた生を受けていた。
大枠の設定は「狼領主のお嬢様」にそっくりで、それに竜をプラスした感じだったのだけど、そっちも好きだけどこっちのが好きだ。
なんてったって竜が好きだし、あっちの主人公のように全てを許したりしない辺りがもう、めちゃめちゃに好みだった。
家族に生贄のように竜達に差し出されて竜達に育てられたために、何も罪を犯していないのに家族と同じ血を引いているからと処刑された。
その理不尽と、守ると誓ってくれた少年騎士に裏切られた絶望からの怒りで全てを呪って死んだ少女。
再び受けた生で両親の圧政や民の怒りを知り、革命は仕方のないことだと受け入れる気持ちとそれでも許せない憎しみを抱えたまま、そのどちらの感情も自分だとした主人公の人間らしさがすごく好きだ。
それに、ずっと彼女を裏切らされたことで己を憎み続けて、彼女が最後にかけた呪いのために生きて死ぬことだけを拠り所にしていたヒーローの苦しみと葛藤もご褒美だった。
「彼女を裏切って多くの人を救ったことに意味を見出したいが、彼女のいない世界に意味があると思えない」っていう矛盾した彼の気持ちが、ほんっとうに良かった。
私の急所を的確に抉っていった感じがやばい。
好きだ。すごく良かった。
唯一残念なのは、心の変化がわかりにくかった点かなぁ。
どこの時点で憎しみよりも慈しみが勝ったんだろう。
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