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高い評価の役に立ったレビュー
6人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/06/20 20:05
必読の第58巻
投稿者:クリッパー - この投稿者のレビュー一覧を見る
これレビューをするたびに書いておこう。
これから読んでみようと思ってる人は、既刊している全巻をまとめて買ったほうが良いです。
続きが気になってすぐ次の巻を買うことになるので。
58巻と冊数も多いですし、デジタル版でもよいのでは?
58巻は神ゲーTHE LAST OF US PART IIを中断させてでも読ませる力がった。
まさに神巻。
低い評価の役に立ったレビュー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2021/10/07 23:23
イヤイヤ、この展開はイカンでしょ?
投稿者:ファルセット・北村 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはダメだ!完全に「キングダム」の世界線から外れてしまっている。ホウケンと同士討ちになった信を、姜カイが生き返らせるなんていう手法は、「キングダム」としては禁じ手のはず。「死んだ人間が生き返る」という手法は、いくら歴史フィクション漫画とはいえ、これほど高いクオリティを誇る本作品では絶対に持ち込んではいけない世界観でしょ?では、なぜ、そんな禁じ手を使わなくてはホウケンとの決着を描けなかったか?それは、信自身に武術の積み上げを全くさせて来なかったからです。少なくとも、読者には、信が戦場でのし上がっていく姿しか見せられていなかった。原先生は「個で武の結晶となったホウケンに対して、信は集の力という対極にある力がある」というくくりで読者を納得させようとなさっていますが、それでは、近所に格闘センスがあって、しかもとても根性のある高校空手部部員が、親や友人、恋人なんかに応援される中で試合を行えば、ピーター・アーツやヒクソン・グレイシーにだって、致命傷を与えてノックアウト勝利できる…という理屈になってしまうではありませんか?私は、皆に応援されて力が増すこと自体を否定しているのではありません。そうではなくて、武術というのは、きちんとして基礎訓練と実力があって、その上に一つの調味料的な役目を果たすのが周囲の応援や、集の力だと思います。武術の基礎を何も築いてもいないのに、実際に手にして戦い始めて10日かそこらしか経っていないのに、いきなり王騎将軍の矛を振り回して、ホウケンに挑んだかと思えば、途中から死人と化しても動き回り、「集の応援を糧にして」なんていう李牧の解説を挿入させてはいますが、それでも結局その死んだ状態のまま必殺に一撃を浴びせてホウケンと同士討ちに持ち込むなど、こんなラスボス級のキャラともいえるホウケンとの対決シーンでは、絶対にとってはいけない手法だと思います。原先生としては、ここでホウケンと対決すること大分以前から計画されていたのでしょうから、それまでに読者に信がホウケンを超えることのできる根拠(武芸の積み重ね。ジャッキーチェンの酔拳や笑拳の修行のような…)を見せてもらいたかった。でないと、王騎将軍やヒョウコウ将軍でも命を奪われた相手に、何故王騎将軍の矛を使い始めて10日程しか経ていない未熟な信ごときが必殺の一撃を入れられたのかの納得が全く得られません。その辺のバランスがしっかりと取れなかったからこそ、勝負の中で一度死んで、後で姜カイに禁術で蘇らせてもらうなんていう無茶なストーリー展開を挿入せざるを得なかったのでは?私としては、きっちりと成長し、確固たる武術を身にまとった信が正攻法でホウケンと対決する展開を期待していたので、この一戦だけはなんとも残念です。本当に…。