紙の本
3時間では読めませんでしたが、面白いトピックが多かったです。
2021/09/08 22:26
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いトピックが多く、身の回りの物理現象について理解を深めることができました。各トピックは独立しているので、興味がある箇所だけ読んでも面白いと思います。目次だけざっと眺めておいて、疑問に感じた時に「そういえばこの本に書いてあったな」と辞書的に活用するのも良いです。
ただ、どのトピックも内容の難しさに関わらず4ページ程度に統一されていることと、執筆者が6人いることもあり、わかりやすさには差があると感じました。例えば、6章と7章は経験したことがあるスポーツ関連の話が多くて読みやすかったです。一方、1章では蜃気楼や雷のように日常的でもなく遠方で起こる現象の話が多かったので、考えながらじっくり読みました。
スマホの人体への影響や虹が見える仕組みなど、子どもが疑問をもつような話も多いので、本書を参照しながら大人が教えてあげることもできると思います。
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流石、左巻先生の本、読みやすいです。
たまに説明の意味が分かりづらいところもありました。(読者の理解力によるものと思います)
身近なことに関わる(きちんと説明しようとすると難しい)物理の話を分かりやすく解説してくださっています。
一つひとつの項目が数分で読めてしまうので、通勤・通学のお供にオススメです。
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年を取ると高い音が聞こえなくなる。
短い波長=宇宙線、X線、紫外線、ここまでは危険なもの。
可視光線
長い波長=赤外線、マイクロ波、ラジオテレビ、音。
酸素が紫外線の働きでオゾンになった。紫外線のうち有害なものを吸収する。生物が陸上へ進出できた。
下位蜃気楼=だるま夕日、だるま太陽、オメガ型太陽など。
上位蜃気楼。水平方向蜃気楼もある。
砂漠で水のように光っている見えるものは青空。
角膜の屈折力は水晶体の2倍。角膜と水の屈折率はほぼ同じ。水中では角膜は働かないのでよく見えない。
空が青く見えるのはレイリー散乱のせい。太陽の光が窒素分子や酸素分子のゆらぎで、レイリー散乱がおこる。波長が短いほど散乱されやすいので、青や紫ほど散乱されやすい。その光が目に入る。
散乱光の半分は宇宙にも行くので、地球は青く見える。
雲が白く見えるのは、ミー散乱=雲粒はどの波長でも同じように散乱する。どの波長も目に入るので白く見える。
虹はもう一本外側に見えることがある。副虹という。
雷は+とーの電気が中和する現象。雷放電と落雷(対地放電)が9:1くらいで起きる。雷内のプラスから始まる正極性放電と地面のマイナスから始まる負極性放電がある。地面からは1%も満たない確率だが、日本海側の発電設備に被害をもたらす。
アコースティックギターの穴と箱は振動を大きくするため。音はボディーが震える音。
チェロは床を振動させる音。
ベートーベンは指揮棒を加えてピアノに押し付け振動から歯に伝わる振動で音を聞いた。骨伝導。
管楽器は、開管(フルートやリコーダー)と閉管(クラリネット、オーボエなど)。開管は2Lの長さの波長が低い音、閉管は4Lが低い音になる。
1Lの水が水蒸気になるときは600kCALの熱量が必要。
水蒸気は100度以上に加熱できる。加熱水蒸気。何万度というレベルでは原子の状態も維持できず、原子核と電子がバラバラになる=プラズマ。
人間が耐えられるのは6Gくらいまえ。超えると脳に血液が行きわたらなくなる。旅客機のGは0.3~0.5G程度。垂直は1.2~1.3G程度。戦闘機では3G~5G。訓練生は最初は3Gで気絶する。富士急ハイランドのローラーコースターは4.4Gだが、一瞬だけ。戦闘機のパイロットは9Gに耐える訓練をする。耐Gスーツで2G程度減らせる。
国際宇宙ステーションは、地上400キロ程度。地球の半径6400キロに比べると地表すれすれを飛んでいる。重力は働いているが、動いているため常に落ちながら地上には落ちない。
月には両極に近いクレーター内など氷が存在している可能性が高い。月では、ハンマーと紙が同じ速度でゆっくり落下する=真空で重力が弱いため。
体温は深部体温が37度くらい。直腸温、口腔温(舌下)が近い。腋はそれより0.8~0.9度低い。
皮膚は空気が4~8ミリ覆っている。風が当たると薄くなるため涼しく感じる。風速によって空気の厚さが変わるため、風速が早いと涼しく感じる。
エイトレインメント=周りの空気を巻き込む現象=羽のない扇風機の原理。
圧力なべは1.5~2気圧程度になる。高地では必需品。普通の鍋だと生煮えになる。水蒸気が不足すると圧力がかからない。煮物や蒸し物は得意、炒め物や揚げ物はできない。
揚力は迎え角があることから生まれる。着陸のときも機首を上げるのは、翼の迎え角を大きくするため。
光通信が早いのは、電気信号よりオンオフの切り替えが早いから。光と電気では速度は数倍程度しか変わらない。レーザー光が拡散しないで壁に全反射して進む。
電子レンジは波長12センチの波をぶつけている。3センチ間隔でムラができるため、台を回転させるか出口にプロペラをおいて波をかき回す。
フロンガスは圧力のが10気圧程度で液化するので使いやすかった。代わりに二酸化炭素を使う。100気圧で超臨界状態になる。
LEDはヒ素やガリウムなど有害物質を含む。廃棄方法の検討が必要。発熱が少ないため、信号機の雪が解けない。
有機ELは、自ら発光する。液晶のようなバックライトが不要。面光源の照明が作れるがコストが弱点。
ファラデーの籠=金属製の網で囲まれていると落雷にあっても中は安全=車、バス、列車、コンクリートの建物など。テレビアンテナから2m以上離れる。避雷針の保護範囲=45度線の中。木からは4m離れる。
筋肉は縮むが伸びない。
スタートのピストルは音なので、レーンが違うと音が同時に届かない。スターティングブロックのスピーカーから音が出る。
空気の抵抗は速度の二乗。水中では3乗になる=スタートの腕を回さない状態のほうが早い。
バレーボールは、ホールディングとの戦い。セッターは審判との騙しあい。どのくらいまでホールディングにならないかを前半で見極める。バトミントンでも、ガットを緩めておいて、打つときに打ち返す方向をコントロールしている。
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物理を履修していないので、何とも言えないのですが、結構科学やら化学が入っていたような?
エントレインメントとか使っていこうと思います。ビニール袋に空気入れるときとかに。アイススケートが滑る理由が未だにわかってないとかもなかなか面白いですね。こういった本を読んでほほぉっていつも思うのですが、結構な率で忘れてしまいます。
まぁ、また読んで楽しめるので良しとしたいと思います。