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少しずつ言葉の意味を
ずらしていき、
あるいは話をすり替え、
自分の意思を通そうと
する人たち。
でも、大概の人はその
思惑にすぐ気付きます。
当人としてはうまく事
を運んでいるつもりが、
この人は信用ならない
と警戒されてしまう。
一度抱かれた不信感は
容易に拭い去れません。
誠実であることが一番
です。
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小説家である織部妙は、新人小説家の橋本さなぎという綺麗な女性を紹介される。
織部は、橋本さなぎの本に夢中になるが、紹介された橋本本人が、本の印象とは違うことに違和感を抱く。この人がこの本を書くのか?という違和感、わかる気がする。
暗く不条理な、そんな小説を書いている女性がホステス風だと、なんかイメージ違ったなってなりそうだ。この本では、織部以外の人は橋本さなぎに違和感を抱いていない様子なのは、単に「美人だからいっか」と美人は許されるということなのか、橋本さなぎの文体を初芝祐のような太った女性が書いていることを笑うのが主流だからなのか…。私には分からない。
でも確かに、小説家について見た目と作風をからめて嘲笑する人々がいることは知ってる。私の家族がそうだったからだ(某氏の美女シリーズとか、中身読んだこともないのに色々言ってた)。
橋本さなぎを構成するふたりの女性の間で揺れ動く織部。
レズビアン女性の恋愛観についても、知らない世界を読ませるのがとても上手な近藤史恵さんだ。
織部が初芝と親しくしているときは、初芝が謎めいて見えたし、その後速水と親しくなりつつあるときは速水が謎めいて(ぬるりと生活に入り込んでくる感じが…)感じた。
でも実際には、本当はふたりともそんなにミステリアスな存在ではなかったのだろう。読み終わったあと、織部が、ふたりのことを思いたいようにフィルターをかけて思っただけだったような気がした。
難しく考えすぎてはいけないのだ、何事も。私自身にとっても、教訓のような、戒めのような。
でも恋愛となると、冷静になるの難しいよね。
好きな人が何を考えているのか?あれってれどういう意味だったのか?と、ついつい、深読みしてしまう。
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近藤史恵さん、たぶん初読みです。「夜の向こうの蛹たち」、2020.6発行。女性作家織部妙と女性作家たち(作家初芝祐と秘書速水咲子)のレズビアン(三角関係?)を扱った作品でしょうか・・・。読みやすかったですが、女性心理は難しかったです。
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誰もに勧めるものではないけれど、私は面白く引き込まれた。
レズの話だけれど、生々しさはなくサクッと読める。主人公に北川景子か菜々緒、主人公が好きになる赤ちゃんみたいな白いぷくぷくした初芝は富田望美、美人過ぎて薄幸な速水は今田美桜かなぁ。トリリオンゲームに引っ張られてるかなぁ。
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女性三人の心理サスペンス。客観的でそして平静、冷静にいたいと思う自制心。それが好きな人への思いのなかで揺れ動く。ヒリヒリとした駆け引きがリアルに感じた。登場人物には共感できるものが無かったけれど面白かった。