紙の本
カエルの楽園2020
2020/07/13 00:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:denndennmakimaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナで大騒動の楽園の。
コロナのぬるま湯に浸かりきり茹でかえった心優しきカエルの楽園。
シュールでブラックな寓話。
毀誉褒貶はげしい著者だが読みのもとしては面白い。
異例のオムニバス形式の結末。
どの結末を自分は選ぶのか、考えさせられる。
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ネットで読みましたが、書籍で保存したかったので購入しました。
ウシガエル病が流行り出した頃のワイドショーで、
「人から人へは感染しない」や、「普通の風邪と変わらない」などとホラを吹いていたコメンテーター達に対しては今でも憤りを感じております。
また、なんの対策案も出さずに邪魔ばかりする元老達。
この国には癌細胞がたくさん蔓延っている。
カエルの楽園含めて世間に広く知ってもらわなければならない物語です。
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「寓話」人間社会の営みを動物や虫を擬人化して描く。権力者や社会機構を、別のものに喩えて描く方法。
「カエルの楽園」の続編。新型コロナウイルスをテーマにした内容。すっと頭の中に入ってくる、すごく読みやすい。
ツーステップという名前には笑えた。地元の議員の名前を英語化したものだと分かった。こんなにバレバレでいいのかと不安にもなったり。
ハンドレッドは百田尚樹さんのことらしい。あー1百を英語にしたものか。ナルホド。
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今の日本を客観的に見るとこういう感じなんだ…と絶望するような、滑稽な今の日本を風刺した寓話。
決めるのも動くのも、ものすごく遅い
感染リスクと経済活動のバランスを取りながら、再生を目指す、その一員でありたい
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「なろう」にUPしていた時に読みましたが、終章が2つ追加されてます。
やはり、GW中の「これからどうなるの?」という緊迫感の中で読むのと、緊急事態宣言も解除されたいま読むのでは、物語への没入度が違いますね。
ただし、ブラジルとかでは、まだまだ感染者が増えているので、第二波とかも怖い…
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コロナ禍における政府、野党、マスコミ、一般市民の対応の杜撰さがカエルを通した寓話として描かれています。
野党やツーステップの言動、それに流されるプロメテウス。一体、日本の政治家はどこを向いて政治をしているのかということに憤りを感じるとともに、デイブレイクやマイクといったマスコミを信じる一般人の情弱さ、なにも行動しなかった自分への情けなさを痛感しました。
そうやって読み進めながら辿り着いたグッドエンディングを読んだときに、感動し、震えました。
それは、国を引っ張る強いリーダーの存在。そのリーダーのもとで、貧しくとも立ち上がったカエルたち。それぞれが一つの方向を目指して国を良くしようとする姿勢に心を打たれたからだと思います。
ナパージュではなく日本にも強いリーダーがでてきてほしいものです。
そのためにも、一人ひとりがもっと政治に関心を持ち、行動を起こすことが日本を良くする第一歩であると思います。
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今まさに。。。。
新型コロナウイルスでの政府等の対応を含めた話がカエルに置き換えられて描かれていますね。
この先見える未来は今ははっきりわかるものではないですが,このレビューが後々見た時にこんな思いや出来事あったなーなつかしい!といい意味での未来になるように期待したいです。
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コロナ禍の現状、現実に起きていることを寓話にした本。なぜ現代、現実を寓話にしたのか?
作者あとがきにあるとおり、現代社会をカエルの世界に置き換えることにより、見えてくるものがあるのではないかとの考えから、寓話にしたとのこと。
確かに寓話にすることにより、物事がシンプルになり分かりやすくなる。
自分がこの本の登場人物なら、ただ騒いで右往左往するたんなるカエルだが、きちんと情報を取捨選択して判断できるカエルになりたいと思った。
エンディングがバットエンディング、リアルエンディング、グッドエンディングと書かれているが、バットエンディングにだけはならないで欲しい。
この本、今読んでも面白いという本ではないかもしれないが、将来10年後20年後に読んでみたら面白いかもしれない。
追記
面白い本ではないというのは笑えない本という意味です。虚構ではなく現実ですのでね。
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カエルの楽園の続編!
前作は、カエルの楽園ナパージュ=日本の遠くない未来を寓話化して描いた作品であるのに対し、本作はコロナウィルスが発生し感染が拡大していく様を描いた作品となっています。
プロメテウス、バードテイク、ハンドレッドは誰の事を言っているのか考えながら読むのは楽しいです。
若干、ウシガエルの国に対して圧力が強めの作品となってはおりますが、それは作者の意見であって作品の質を下げる要素ではありません!
これは個人的な意見ではありますが、ハンドレッドは広場で意見を言ってる時は最低だなぁと思う時が多々ありますが、洞窟の中で執筆して作品を世に出す時は素晴らしいなぁと思います。
一人のファンとしては執筆活動にのみ力を入れてほしいなぁと思います。
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2016年のカエルの楽園を読んだときは、日本という国を上手に皮肉った寓話だと大変感心しました。その設定やキャラクターの遊びを知っていたため、前回ほどの感動はありませんでしたが、寓話にすることでコロナ危機に起こっていたことがスッキリ見えました。カエルの物語にすることで、政府のコロナへの対応や世間の反応が滑稽に見える。しかしおそらく、マスメディアに踊らされず冷静に世間を見ていた人は、リアルタイムでこの滑稽さを感じていたり、憤りを感じていたりしたであろう。
異例の事態でパニックになった国の動きを、このような形で記録しておくのは有りだと思います。
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前作同様、国難を前にしたカエルたちが滑稽で笑えるのだが、まんま我々と我々の国の姿なので笑えないのである。コロナ禍で、国がどのようにパニックになっていたか、コミカルかつシニカルな記録である。この記録を今後の国難や対中戦略に活かせるか、それとも同じことを繰り返すのか。残念ながら、どうも後者だとは思う。
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「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。」
と、誰の目にも留まるように、見開き2ページにこの1行だけ書かれている。
この文言は、本ではあまり見かけない。
暗にノンフィクションですよ!と主張しているようにしか読めない。
この寓話が5月に書かれてから半年経ち現在11月だが、これからが最も要注意の冬に突入する。
1年間を経験しないとこの病にどう対処するのがベターなのか判断しずらいだろう。
よく聞く言葉「危機的な状況の時こそ、指導者の本当の能力がわかる。」が本書にも出てきた。
既に、プロメテウスは自ら退いたが、危機的な状況がぶり返してきた今、ツーステップに背中を押された後任の指導者も何ら打つ手を繰り出せないでいる。
西の国のカエルたちや、ナパージュと時期を同じくしてトップ交代のスチームボートも再び大きな危機を迎えている。
この時期がチャンスと元気なウシガエルは好き勝手な行動に出ている。
ハンドレッドが言っているとおり、この物語はまだ序章なのでしょうが、序章で終わり、続きは現実が引き継ぎます。
根拠なき思いつきの言動も困りますが、信頼感に乏しい指導者の元、ナパージュはなるようにしかならないのでしょうか。
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新型コロナが発見されてから、日本に発症者が現れ、広まっていく中、日本政府や世論がどのような対応をしてきたのかをカエルの世界で客観的に理解することができる。現状で自分が抱いている不安が、間違ってなかったんだと思うことができた。
今後どうすべきなのか、自分の頭で考える必要があり、自分の行動にも責任を持っていかなければならないと感じた。
とりあえず中国とアメリカにべったりな状況を打開し、自らの力で進んでいく力と皆を引っ張るリーダーが日本には必要である。
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前作でも感じたのですが、カエルの絵がかわいい。著者の自作なんですね。先入観なく読むと既視感があった。世相なので当然である。今回の2020は、まさにコロナ禍の過程なので、親近感が増す。
ストーリーとしては、コロナの収束まで長い話になりそうだ。だけど、今読むのが良いかもしれません。
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現代日本・世界を寓話として描いている作品。この事態を通してワタシが感じたことは、未曾有の事態のあるべき対応はどんなものかということだ。前例がないことから100点の対応はできないが、対応の方向性を明確に示すことこそ大事だったのではないかと思い知らされた。まさしく大阪モデルがそうであったと私は感じている。このカエルの世界だからこそ見えてくること・大切なことが浮き彫りになったと思うし、私たちの混乱が客観的に見えた。かつてない世の中だからこそ、各人が何を学ぶかがとても大事だと感じた。そんな一冊だった。