紙の本
読み応えある内容&親切な配慮
2020/12/31 11:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ゲノム編集」とはなんぞや、という疑問に、ゲノム編集研究の第一人者である著者が噛み砕いて説明している1冊です。難しい用語が多く登場します。ゆっくり読み進めれば、内容が理解できると思います。
前のページで紹介した図を改めて用いて文章で説明する際、わざわざそのページの図まで戻らなくても、そのページに全く同じ図が再掲される、という配慮が所々に施されています。実に親切に思えました。
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ゲノム編集の本なのにこれでいいのか、と思えるところが基礎の説明のところで幾つかあった(特に図のところ。DNAが左巻きという特定条件下でしか生じない状態になっていたり、エキソン部位のみが「遺伝子」と呼ばれるような誤解を生む図があったり。)ので、そこは初学者には良くないかなと思う。初学者が遺伝子とは、DNAとは、というところを学ぶのであれば、本書から入ることはおすすめしない。
しかし、後半のゲノム編集の本筋のところは非常に良くまとまっており、大変勉強になる内容になっている。最新のゲノム編集事情についてざっくり把握ができるようになっている。他の書を用いてDNA、遺伝子、セントラルドグマの基礎を学んだ上で、本書を読むことをおすすめする。(ただし、専門用語が多めで説明の勢いもかなりあるので、本当の初学者には多分難しい。そこそこ生物学を学んだ人がざっくり俯瞰するには良さそう。)
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ゲノム編集と遺伝子組換えの違い、ゲノム編集のメカニズム、可能性が紹介されている。さすがブルーバックスで、今後の可能性とか倫理上の課題にはついていけるけど、メカニズムに関してはさっぱり分からない。
どうしても『遺伝子をノックダウン方式で〜』などと記述されると頭にボクシングの映像しか出てこない。いけませんな。
講談社では現代新書にも同じタイトルのものがある(著者は違うけど)。そっちも読んでみて「クリスパー・キャス9」を少しでも理解したいな。
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ゲノム編集に関する入門書としては、技術面の解説は最も詳しい部類と思われる。一方、専門用語が多いので、分子生物学の知識がない人がゲノム編集の概略を知りたい場合には、別の本をすすめる。逆に、大学で生物を専門に学ぼうとする人など、技術の基本的な仕組みを詳しく知りたい人には良いと思う。
ブルーバックスってそういうシリーズだっけ。
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遺伝子導入についての研究を行うことになり、調べているうちにゲノム編集と出会った。非常に魅力的な技術だと感じました。この技術を私の研究にも役立てれたら良いなと考えています。
ただ、倫理的な問題や実用化に至るまでには解決しなければならない問題も多々ありました。
この本は初学者にもなるべく伝わりやすい様に書かれていると感じました。図もたくさんあるので、イメージがしやすかったです。興味がある人はぜひ読んでみて!
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いろいろな専門用語が出てきて、ある程度の基礎知識を持っていないと読み進めるのは難しいと感じた。しかし、今までの遺伝子組み換え技術とゲノム編集の技術の違いやゲノム編集の応用への動きはかなり詳しく述べられていている。これらをもとに未来絵図を思い浮かべるのも面白い。
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大学卒業後一気に普及したので、いまいちピンときておらず読んでみた
ゲノム編集のあまりの自由度の高さに、大腸菌に制限酵素でちまちま変異を導入していた時には感じなかった怖さを覚える
汎用性が高く簡便で、技術に対する制限が追いつかないだろうな
どこまで実用していいかは急務でないかと思う
どうでもいいが、表紙の二重螺旋は右巻きだけど本文中は左巻きになってたり、グリホサートがグリオホサートになってたりと、ちょいちょい誤字が目立った
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ゲノム編集:ゲノム情報をもとにDNAを切るハサミとなる分子を設計・作製 可能性は応用分野ではアイディア次第で無限大 生物を構成する細胞:必要な全ての遺伝子の情報が含まる 遺伝子としてのタンパク質の情報をコードする塩基配列部分(コード領域・遺伝子以外の塩基配列部分(非コード領域)⇒塩基配列情報の全休をゲノム ヒトゲノムは約31憶塩基対 ゲノム編集:自然突然変異と同じレベルの変異・狙って遺伝子組換えを実行 デジタルXバイオ ゲノム編集は賭刃の剣:技術の安全性の問題・デザイナーベイビーを含む倫理問題・環境問題