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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
話の中に、2012年版と2021年版のマイブックが出てきます。けれども、巻末の参考文献には2012年版しか出てきません。(そもそもマイブックは参考文献なのか?)
発売された今読んでいる人にとっては当たり前の話ですが、何年か後に初めてこの本を手に取った人にしたらちょっとした謎だろうな。(SFぽいのはここだけです)
古書をネタにしたミステリーのシリーズものです。
ミステリーの種本にミステリーを使うのはちょっと反則かなとも思ったのですが、横溝の作品みたいに殺人は起きないし、そもそも「雪割草」は推理小説では無いとのこと。
シリーズの最初の方は、本好きのあまり事件を起こしてしまっても、なんとなく愛されるキャラが多かったのですが、最近は、自分の欲望を満たすためなら他人がどうなってもいいくそ野郎ばかりで、やるせないです。
「雪割草」より「獄門島」のエピソードの方がほのぼのしているというのが、ちょっと受ける。
電子書籍
いきなり
2022/08/09 04:45
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
扉子が、成長してるので、もう少しその間のお話が読みたかったですね。それと、二人目は生まれないのかな……。栞子さんも妹がいるのだし、性格と容姿は、父親似の弟か妹がいたら良いのになと思いました。今回は横溝正史。個人的に大好き作家ですが……
紙の本
面白かったです
2020/08/05 19:25
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
北鎌倉にある古書店を舞台としたミステリー新シリーズ第二弾にして、計九冊目です。毎度、古今東西の文豪がテーマとなっていますが、今作は金田一耕助シリーズなどのミステリー作家横溝正史がそのテーマでした。双子のトリックや9年目の謎の解決などなど相変わらず本筋の内容をテーマに絡めるが巧みな著者だなと思いました。横溝正史は未読ですが、何冊か読んでから本作に取り掛かるほうが断然面白いでしょう。そして今回の顛末を終始陰から糸を引いて操っていたのは他でもないあのお方…ちょっとホラーです。
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今回のテーマは横溝正史。この前まで、人形佐七は再放送をやってて、おもしろかった。
横溝って色々書いてるんだな。『雪割草』も実在するようだし。
扉子ちゃん、よかったね。
孤独から救われたね。
扉子の洞察力は末恐ろしい。
さすが、栞子さんの娘だけのことはある。かっこいいね。
思いやる気持ちも持っているようだし。いい子だね。
あの、語られた事件は、本当に後味が悪いものだけれど、、、
犯人の精神構造が、、、
そして、やはり影を落とす栞子さんの母智恵子。
この、新シリーズでも暗躍するのか。
次は、どう関わってくるのか。
新作が楽しみ。
しかし、栞子・大祐夫婦のラブラブっぷりったらw
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お久しぶりのビブリア古書堂。
今度は栞子の娘さんが主人公。
次巻も祖母がどうやって関わってくるのかも楽しみなところ。
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扉子は2021年に9歳なので、今、高校生ということは、この物語の設定は、おそらく2027年から2029年あたりと思われます。
扉子はすくすくと本好きの栞子さんの影響を受けて育ち、栞子よりも先が楽しみなくらいです。
友だちのブックカフェ兼古書店の娘の戸山圭との交流がとてもよかったです。
さて、扉子はこの先どんな本を読んで大人になるのか楽しみです。
第二話はビブリア堂には珍しく、あたたかないい話でした。こういう話を私はもっと読みたいと思いました。
プロローグ
扉子は高校生になりました。
扉子は祖母である篠川智恵子に頼まれて大輔の書いた新潮文庫の『マイブックー2012年の記録』と『マイブックー2021年の記録』を持ち出しました。
智恵子は「2012年と2021年に起こった横溝正史の『雪割草』事件について確認したい」と言っていました。
第一話 横溝正史『雪割草』Ⅰ
井浦清美という女性かが「盗まれた本を取り返して欲しい」という依頼を栞子にします。
その本は依頼主の亡くなった一番上の伯母の持ち物だった幻の作品、横溝正史の『雪割草』で、昔、新潟の地方新聞にf連載されていたものを持ち主の上島秋世の夫が生前に装丁した自装本でした。
清美は犯人は自分の身内で、双子の姉妹である自分の母親か伯母であると主張しますが、栞子があることづけを提案して、二人に伝えると『雪割草』は戻ってきました。
ただし、その中にひとつ消えていたのもがありました。
第二話 横溝正史『獄門島』
2021年の10月、扉子は小学3年生。読書感想文のコンクールに出す、序文に読者への挑戦状のある横溝正史の3千円の古書の『獄門島』を買いに鎌倉のもぐら堂に大輔と来ています。
しかし、取り置きされていたはずの『獄門島』がなくなっていました。扉子の推理で『獄門島』を持っている人物がわかります。
担任教師が子どもが読むべき本じゃないと心配していた『獄門島』も子供向けにリライトされていたものだとわかります。
最後には扉子には読書好きの話の合う同い年の友だちができます。
第三話 横溝正史『雪割草』Ⅱ
2021年、11月。栞子と大輔は入籍して10年になります。
井浦清美から栞子にメールが入ります。
母の井浦初子が亡くなり、蔵書をビブリア堂に買いとって欲しいという遺言書があったということでした。
栞子と大輔は井浦家に足を運ぶと、9年前に井浦清美の伯母の持っていたもので消えたと思われていたものらしきものを大輔が発見しますが…。
エピローグ
扉子が二冊目のマイブックを読み終えると、智恵子がやってきます。
「今日、私にここへその本を持ってこさせたのは、わたしに読ませるためだったんでしょう?」
「その二冊に書かれている以上のことを読み取れるか、わたしを試そうとしている。隠された事実に、どこまで私が気づけるか」と祖母に食らいつく扉子。
見事に二冊の本からの謎の答えを祖母に答えます。
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祝・シリーズ再始動
年次は進めど、変わらず楽しめる古書ミステリー
年を重ねた栞子さん、年端もゆかぬ扉子
今後の二人の関係性も、見もの
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横溝正史さんの作品を軸にしたストーリー
お子さんは、友だちのブックカフェ兼古書店の娘さんと交流出来てよかったです。
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今回から娘の扉子ちゃんが主役ですね(^^)
本を読む親からは本を読む子ができるのは、私自身もそうなので、苦笑。
横溝正史の謎と言うことで、金田一ものの少年少女レーベル版が朝日ソノラマから出でいたとはビックリ!
私自身が朝日ソノラマの辻真先さんのノベライズなど持っているので(^◇^;)
古書の世界は奥深い。私はレアリティより、今、発行されていない読みたい本が手に入れば、それ以上は何もいらなぁ。
本が読めれば満足だわσ^_^;
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前作では扉子ちゃんが幼くて、生意気な感じがしましたが、本作では成長して話の内容と違和感なくなってきました。推理の内容も栞子さんと大輔さんが中心となって、ビブリア古書堂の事件手帖シリーズが戻ってきた感じがして、嬉しい。
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扉子がプロローグで高校生になっていたのに驚きましたが、智恵子が扉子に接近したのがどう転ぶか心配ですね…
横溝正史が家庭小説を書いていたのは知りませんでした。金田一みたいな本格ミステリーのイメージが強かったので。
相変わらずラブラブの篠川夫婦にニンマリでした。栞子以上の閃きがありそうな扉子の今後が楽しみです。
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やっぱり面白い!
昔の日本の作家の作品は、ほとんど読んだことないけど、読んでみようかな~と思うくらい。
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今回も母の智恵子さんの不気味な存在が意味深だった。そして、サブタイトルにある娘の扉子のと掛け合い。何故か読んでいるだけのこちらが緊張する。そういえば、古書を取り巻く事件の解決には随所に緊張がある。また、次の緊張を期待する楽しみが残るのが嬉しくもある。
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ビブリアシリーズ。扉子が過去の事件帳を読むと言う呈になっている。
この世に存在しない横溝正史の幻の作品が盗まれたという相談事が舞い込み、栞子と大輔が依頼を受ける。
扉子が取り置きを頼んでいた本が見つからない、その行方を扉子が推理する。
横溝の幻の作品盗難事件から時が経ち、当時の関係者から改めて依頼が来る。
本好きがいきすぎて生まれる闇、それによって引き起こされる事件にはいたたまれない気持ちになる。ただ扉子が本好きの友達が出来たことだけが救いだと感じた。
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存在しないはずの横溝正史の、幻の本の行方を捜す。
依頼されて訪れた旧家にはいがみ合う親族の姿が。そして謎は。
・プロローグ・・・祖母から頼まれたモノ。高校生の扉子は、
祖母を待つ間にその中身を読み始める。
第一話 横溝正史『雪割草』I・・・扉子が産まれる前の事件。
トリックを暴き解明したかと思われたが、新たな事件が!
第二話 横溝正史『獄門島』・・・扉子が小学三年生の頃の事件。
扉子が取り置きを頼んだ『獄門島』の行方は?
第三話 横溝正史『雪割草』II・・・そして現在、高校生の扉子。
改めて、あの『雪割草』の事件を探る栞子と大輔。
やがて縺れる糸が解きほぐされ、真実が明かされるが・・・。
・エピローグ・・・『マイブック』を読み終えた扉子は、祖母の
智恵子に気づきを話す・・・書かれていなかった真実を。
参考文献有り。
前作では幼子だった扉子は、高校生になりました。
大輔が記録した『雪割草』の事件を、
彼女と共に読者は読むといった内容です。
第一話から横溝作品を彷彿とさせるシチュエーションに
ゾクッとさせられます。旧家、双子、険悪な親族たち・・・。
『雪割草』を巡る事件のねちっこさ。
解けなかった栞子さんも再挑戦するくらいだ。
うあぁ『病院坂の首縊りの家』が例えかぁ、なるほど。
第二話で登場した『獄門島』も事件の一端に連なってきて、
解明にも関わってきています。
家族って・・・遠くて近きもの。
居場所は近くても、心は遠い。遠くに居ても、想う心は近い。
だからこそ『雪割草』の存在が活きていたのかと、感じました。
仲良く読めれば良かったのに・・・。
そして扉子と智恵子の関係。会うのは恐ろしく、楽しい・・・か。
聡い洞察力を持つ扉子がどう関わり、影響されていくのか。
楽しみであり、心配でもあります。