読みやすく世界の兆候がわかりました。
2021/04/26 19:24
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投稿者:さとたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
農業分野でも、アグリバイオやスマート農業が徐々に進み、世界的な人口増加や温暖化等グローバルな視点や技術が益々重要になっていることがよく分かりました。こういう視点を持って農業も食料産業として考える必要があるんだなと、つくづく
食糧と農業の未来はここまで来ている!
2020/09/04 19:47
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投稿者:ヒデ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の人口と経済発展と食糧需要、アグリテック、政策影響、食生活バリュー変化、参加プレーヤーと一気通貫コネクト、日本への適用と多様なアングルから、分析考察。表題通り「食と農の未来」を感じる事が出来る。農業関係者以外こそ読むと面白い!
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1.最近、日本の農業について考える機会が多く、討論する機会が増えてきたため、しっかりと自分の意見を持つために購入しました。
2.現代の農業は転換期を迎えており、日本の農業は外国と比べて出遅れている印象があります。その差を埋めるべく、マッキンゼーのコンサルタントが説いた日本の農業戦略が書かれています。
日本を取り巻く環境が目まぐるしく変化しています。特に、顕著なのは4つで、①食習慣の変化②技術革新③経済状況の変化④政策・規制の変化です。これらが劇的に変化しており、今の農業形態ではビジネスとして「成り立たないことを警鐘しています。この要因を踏まえ、日本の農業では、他業種参入の促進、環境保全型農業の普及、テクノロジーの活用という3つのキーワードをもとに展開していく必要があります。
ただ、これらを個人の農家や農協が独自にやっていくことは不可能なので、生産から消費まで一貫した戦略を立てることができる人を育成していかなくてはなりません。これを本書ではバリューチェーンの構築と呼んでいます。バリューチェーンの構築にはどうしたらいいのか、具体的な事例が記載されています。
3.日本の農業は縦割りになりすぎて、他産業との連携が弱い印象がありました。そのイメージはやはり事実であり、生産から消費までを一貫とした戦略を立てていかなくてはならないことを改めて感じました。
私は他業種との連携を強化することを重点的に行うことが必要だと考えています。従来のやり方では、市場に任せてその時の価格ですべてが決まるというやり方です。これではばくちと同じ考えになってしまいます。そうではなく、消費先まで確保されており、かつ生産者が価格を安定して供給できるシステムを構築していかなくてはなりません。そのためには、小売業や商社と連携したり、IT産業と連携したりしていく必要があります。販路の確保、ノウハウの可視化、情報共有の徹底というビジネスの発想を農業にも取り入れていかなくてはならないと思います。
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㊗︎イチゴ農家ご出身総理総裁誕生。外資コンサルの力で、規制だらけの日本農業の再生できるかは、ほぼほぼ無理だろうと。
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他国のさまざまな農業分野をしっかりと分析し解説している本。
なるほどと思うことやたしかにと共感できる部分が多かった。その一部を紹介すると
自動運転の課題
アメリカと日本の違い、コスト面
農業従事者はテクノロジーを使わなくても立派に農業を営んでこれた。
その為、ドローンなどの精密機器を導入するにはより高収益や省力化が確証されてないと導入には振り切れません。
これは本当にごもっともな意見。
農家の当たり前と企業の当たり前
労働時間の問題など
農業の当たり前と企業の当たり前ミックスすれば日本の農業は衰退していくのではなく発展していくと感じた。
農家は高齢化が進んでおり、IT関連に弱い人が多いから息子などの後継者がいる農家はどんどん世代交代し最新のITやネットを使って情報管理をできる環境を作っていくべきだと思う。
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日本と世界の農業市場について、ファクトをもとに考え得るシナリオ、リスク、および求められる対応が述べられている。一つ一つのトピックはいずれもどこかで聞いたことある話ではあり、理解に困難を要する部分はない。本書の魅力としては、グラフを多用しているため状況を定量的に理解することができる点、説得力のあるスライドの例を学べる点、各企業の最新の業界動向について具体的に記述されている点、業界を分析する際に有用なフレームワーク"Forces at Work"を農業という実例に応用された形で学べる点の4点である。
4点目のフレームワークについて補足する。これは、「2025年までに起こり得る日本農業を取り巻く変化」という問題に対し、考え得る外部要因として①マクロエコノミクスの変化、②技術革新、③政策・規制の変化、④食習慣・ソーシャルファクターの変化、の4つに分けて考え、それらが実際に農業に影響を与える因子として⑤上流プレイヤーの変化、⑥消費者ニーズの変化、⑦代替品・代替手法の登場、⑧新規参入プレイヤー、を考え、それらを総合して日本農業の意味を考えるというものである(本書序章より引用、一部改変)。各項目ごとに章を設け論じているため、このフレームワークに馴染みのない人にとっても理解しやすい構造となっている。
本書で最も目新しかった概念を挙げるとすれば、「コストカーブ」の考え方であった。これは、各国の生産コストを比較し、その傾斜の大きさを用いて国際的な需要と供給を議論するものであり、コストの決定要因として生産者より地域の影響が大きいという農業の特性(生産技術が広く共有されており、気候・関税の影響が相対的に大きいため)をうまく取り込んでいる考え方であると感じた。
「未来」というよりはあくまで最新動向と課題、解決策の提案という内容であるが、農業市場についてファクトベースでざっと全体像をつかむことができる一冊である。
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農業を取り巻く世界的な情勢が、わかりやすく紹介された。経済、技術などの視点から網羅的に示されており面白い。
洋書のような読みにくさもなく、わかりやすい。
オーケストレーターという農業のサプライチェーンを統括する役割が必要、との提言であった。枠組みが大きくなるほどに、利害関係の調整の難易度が高まっていく、苦労の多そうな役回りだと感じた。
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REIMAGING AGRICULTURE: A Perspective by Mckinsey
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/35835
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アグリビジネスについて。どういう作物がどこで消費されているのか、という貿易データから、農業へのテックの導入といった最近のトレンドまで、広く・浅く論じられる。あまり偏った内容ではないので全体を俯瞰するのにはよいかも
・今後想定される世界の人口増に伴う需要増に対応するには、従来のタンパク源の増産に取り組むだけでなく、植物を原料にした代替品や藻類タンパク質、昆虫食、微生物や培養技術を用いた合成物質など、新たな代替タンパク源の開発が不可欠です。そのなかでも有力なのが、植物由来、昆虫由来、合成物質による代替タンパク源です。
・二〇一〇年代後半に、世界的大手化学会社のダウとデュポン、バイエルとモンサント、シンジェンタと中国化工集団(ChemChina)が合併して、三つの超巨大企業が誕生しました。ビッグ3と呼ばれるこれら超巨大企業は、農薬および種子事業を持ち、ビッグ3を合わせると業界全体の五〇%に及ぶシェアを握ることになったのです
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農業について知識がなくても、わかりやすく説明されている。図表が多用されており、うまくまとめられているのでわかりやすくてよい。
従来の農業の根本から変える農業テクノロジー(アグテック)について書かれている点では、世界の農業の発展に驚いた。ドローンを用いて播種や作物の状態を確認したり、AIを活用して温度や日照、CO2コントロールをしたり、無人トラクターをGPSで運転したりと、農業のやり方が大きく変わってきている。また、遺伝子組み換えとは異なるゲノム編集という内容があり、狙った遺伝子を潰すことで特性の有無を決めることができるという技術も出てきている。
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グラフやチャートでたくさんシンプルにまとめられていて非常に効率よく全体感をつかめて、学びの多い1冊だった。
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現在の農業のと食変容を描いた本。
大豆ミートや生産方法、、プロダクトアウトからマーケットインへ。など新たな手法や考えの必要性を謳っている。
内容としては既知な情報
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さすが、マッキンゼー&カンパニーと言うべきか、食・農分野ではすでに当たり前に進められている構造改革についてしっかりと伝えてくれている。世界でSDGs(Sastainable Development Goals)の取組が進められると食・農の構造が大きく変化するという。
これからは第一次産業が第二次産業化してくるというかすでに変革がはじまっているということだ。
ただ、日本の農林水産業がどこまで変革できるのか、生産のパラダイムシフトが必要であることを認識した。それがどこまで進んでいるのだろうか。
以下、覚書
①生産側で温室効果ガスの排出を抑制する、②需要側の変化(フードロスの低減、肉の消費量の低減)、③農地の用途変更(Land Use, Land-Use Change and Forestry)、④新技術の開発(食物等の遺伝子編集による機能的な食物の栽培等)
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あまり知識の無い分野を調べる為に読みましたが、図解やグラフで説明してくれるのでわかりやすいと感じた。
個人的には興味は深いが、身近な話題では無い為、新発見が多い書籍となった。
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なんでこの本を手に取ったのか忘れてしまったが、ざっと読んでみた。5Fとかのフレームワークを使って現状分析、その後、大量の事例、提言と流れていく感じ。
対象読者は
農林水産省の役人と政治家?あと、一部の投資家といったところかな??
その筋の人向けのレポートと言った仕立て。圧倒的なデータ量を料理している感じは、コンサル志望の学生とかも読むと良いのかな。
分析されている中で、より細かい数値まで落とし込んでいるのが凄いなと、総論だと提言とかありきたりになりがちだけど、具体的な議論に落とし込んだ時に細かい数字は力持つから。
とりあえず、ニュートラルな評価。