紙の本
ポストコロナ
2020/11/04 18:59
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナ後の世界について、わかりやすく解説されていて、よかったです。どういう道がいいのか、考えるきっかけになりそうです。
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過去の事例から現状を認識する.歴史を学ぶ意義とはまさに現在を過去とのアナロジーとして見つめることにあり,その王道の書.
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過去に起きたことのアナロジー類比によって、現在のでき語を考えるセンスが重要
五賢帝最後のマルクス・アウレリウス 後継者の選択に間違う
6世紀のユスティニアヌス帝のコンスタンティノープルを襲ったペストがその後のビザンチン帝国衰退の大きな要因となった
ペストい襲われた地中海諸国 人口が1/4になる イスラム勢力に塗り替えられる
黒死病の流行によって中世を支配していたローマカトリック教会の権威が低下した
アメリカ大陸の先住民 免疫なし 天然痘、麻疹、インフルエンザ、チフスなどで命を失う
テレワークの副作用 極端な成果主義が会社側の評価基準として導入されていく
スペイン風 アメリカのカンザス州ハスケルが発祥地であることが通説
大戦参加国は情報統制されていたが、スペインは中立国で情報統制がなく、大々的に報道された
スペイン風邪は3回に渡って繰り返され、第2波が最も致死率が高かった
ジョンソン大統領は国民の感情を刺激し、「パイロットがどの滑走路に着陸するかを乗客に投票させるような」手法をとったので、政治的に勝利した
ナチスドイツはユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)に閉じ込めた さまざまな感染症で多くのユダヤ人が死んだ イスラエルのスマートホンによる監視はやむを得ないと考えた
ロックフェラー3代目 デビッドロックフェラー
祖父の言葉 誰でも億万長者になれるが、その富を3代維持するのは難しい。なぜなら、大衆のやっかみによって反発にあうか、国家権力に潰される、あるいは両方によって潰される
富の維持のためのポイント2つ チャリティをすること 国家の役に立つこと
アメリカ、イギリス、イタリア コロナの危機を予見可能なリスクと見積もってしまった
ドイツ、韓国、中国、台湾、イスラエル コロナの危機をリスク以上、クライシス未満と適切に捉えた
知識人 ロコナをリスクと捉える エマニュエル・トッド クライシスと捉える ユヴァル・ノア・ハラリ
コロナ禍のあとに起こる3つの変化
ヒトモノカネが国境を超えて移動するグローバリゼーションに歯止めがかかる
格差拡大
行政権力の強化
全体主義化が進む3つの理由
自由民主主義の代表であるアメリカや英国は、深刻な分断によって、民主主義が危機的状況になっている
情報技術の進展によって、統治の効率性が高まっている
専門至上主義への傾倒
悪を追体験しておく
悪から距離をとる練習をしておく
オンラインでもオフラインでもいいので読書会をする
山本多津也 読書会入門 猫町倶楽部
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筆者は、このコロナ危機は『本当の幸せとは何か』『人生の意味は何なのか』を問うよい機会だという。そして、その考察は人間の内面に向かうものであり、そのよりどころは哲学、宗教、歴史であろうとも言う。本書は問題提起とともに、哲学、宗教、歴史のエッセンスを盛り込んだものであり、1冊で学べることが非常に多い貴重な1冊である。
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☆☆☆2020年9月☆☆☆
世界史の大きな流れから、コロナ禍に陥った現代の問題を指摘する。リスク以上、クライシス未満の状態をどう捉えるのか?
このような状態では「行政力」が肥大化しやすいと筆者は指摘。政府が強くなりすぎるという事か。そして政府は「力」を手にすると、平時に戻ってもなかなか手放しはしない。
私もそれを危惧している。
「敵基地攻撃能力」「沖縄に対する差別」など、恥ずかしながら自分の理解がこれまで足りなかったことにこの本を読んで気づいた。
「薄い人間関係」を大切にという話も頷ける。
佐藤氏の「資本主義」に関する著作でも、直接の人間関係を大切にすることがと説かれていた。
少しでも実践したいと思う。
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資本家には時間賃金より出来高賃金を採用するインセンティブがある。
当たり前のようにして、めから鱗の言葉です。
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博覧強記な著者の手になるコロナ論。リスクとクライシスの間ってのは言いえて妙。各章末の関連図書紹介も参考になる。
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読書メモ
感染症が世界史に及ぼす影響をアナロジー的な思考で、政治や国家のあり方という文脈から解釈や気づきを与えてくれる。
全体主義と民主主義の対立
全体主義と情報化社会の親和性
感染症により浮き彫りになる新帝国主義
内面性の爆発
個を深堀りしたところに、地下水脈のように皆がつながっているのか
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC01981415
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大変為になる鋭い考察が書かれていた。
最近のニュースは、”自己の心を覗きこみ過ぎると魂がインフレーションを起こし、ロマン主義的なナルシシズムや暴力が生まれてしまう”という記述の通りだと思う。
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元外交官の佐藤優が、文字通りポスト・コロナをどう生き抜くかについて分析した一冊。
過去の歴史に照らし合わせて分析してるのは、今までの本と違って腑に落ちた。