紙の本
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2021/04/07 08:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で平積みされていたのをきっかけに手に取った一冊。
航空業界や飛行機に興味がなくても楽しめます。
登場人物達の会話が楽しくて、クスッと笑いながら読めました。面白かったです。
紙の本
『校閲ガール』著者による『CAボーイ』
2020/09/15 00:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:2502 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の帯に「『校閲ガール』著者の最新お仕事エンタメ」とあったけど、本の話の中でも「校閲ガール」のスペシャルドラマ版を観たという話が出てきたり、「校閲ガール」の主人公が住んでた鯛焼き屋兼戸建て住宅の管理をしてる不動産屋の女の子が、しれっと出てきたりして笑った。著者のファンには嬉しい仕掛け。校閲の仕事や航空関係の仕事には縁がないけど、それでも想像力で細部まで分かった気になれるくらいの緻密な表現力と小気味良いストーリー展開に今回も脱帽です。
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ホテルマンの治真は子供の頃からパイロットになる夢があったが、諸事情でその夢を諦めた。そして中途採用枠で航空会社に転職する事ができた。ただし、その職種はCAで…
優秀なホテルマンだったし、元がエリートな治真は何なくCAの仕事をこなしているけど、それが嫌味にならないのが凄い。そして、父の薬物でパイロットをクビになった真相を探っていくうちに、どんどん大きな闇に取り込まれて行くかと思いきや、何だかコミカルに終了したのがちょっとガッカリでした。まぁ、元々コミカルな雰囲気もあったので違和感は無かったけど、何か呆気なく終了した気がしました。
誇りを持ってCAの仕事をしている唐木が好感持ててお気に入りでした。てっきりこっちとくっつくかと思ったら、マスコットな茅乃にいくのも意外でした。まぁ判らなくもないですが。
ラストはあまりにリアルでこれまた意外でした。ハッピーエンドだけで終わらせない、少しビターな感じも宮木さんらしいかな。
ちょいちょい校閲ガールドラマネタが入ったり、飛んで埼玉とかのネタも笑えました。
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初っ端から校閲ガールとかけてきて、ちょっと萎えた。仕方ないかもだけど。
菅田将暉の衣装全身グッチだったのか、すごーい。
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外資系ホテルマンの治真は、パイロットになる夢を諦めきれずNALのCA採用試験を受け見事合格。同期の女性たちと訓練に入るが、実は彼には秘密があった。
単純なお仕事小説かと思えば、然にあらず。
ミステリー要素もあり、真相は考えさせられる。
実際の航空会社などをもじった設定、業界の様子も面白かった。
(図書館)
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治真の完璧な笑顔で時々ポロッと出る関西弁にやられた。こういう人と付き合いたい。
内容は意外とヘビーなところもあり、読み応えがある。コロナ禍の世界もあり、今読んで良かった。
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宮木あや子のお仕事小説
フツーのCAを目指すオトコノコの話だと思っていたら、パイロットの父親の航空機事故の過去が縦軸となっていて、ミステリーとしても読ませる
「校閲ガール」や「憧憬☆カトマンズ」の小ネタもあってニヤニヤ
大学時代の悪友やCAの唐木紫絵、保安検査場の小野寺茅野などキャラも立っている
作者のあとがきにもあるように、最終章はコロナ禍の真っ只中を描いていて、これはこれで時代の生き証人となるであろう
お仕事小説の魅力も満載で面白かった
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宮木あや子さんの、ライトな文体ながら、しっかりとした内容のストーリーが凄く好き。
特に今回は、性別(LGBT)の事について触れられていて、自分自身ハッとする事もあった。
これもドラマ化しそうだなー
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タイトルからして「校閲ガール」の姉妹本ならぬ姉弟本?と思いながら読み始めたらいきなり「校閲ガール」のドラマネタが入って来た!
訳あってパイロットの夢を断念した治真は高級ホテルで五年間働いていたのだが、その訳の元である航空会社NALが男性優遇と思われるCAの中途採用募集をしていることを知り応募する。二年間CAとして経験を積めば、適正があれば希望の部署に異動出来るという条件にパイロット再挑戦への一縷の望みを掛けたのだ。
ファッション誌に行きたくてたまらなくても叶わず校閲部に配属された悦子の設定に似ているような。やはり姉弟本か?
と思っていたら、中盤まではCAに採用が決まるまでとCAとしての研修の日々の話。同時に治真がパイロットの夢を断念したその訳がだんだんクローズアップされてきて、それもシリアス路線になっていく。おまけに友人が逮捕されその護送フライトを担当することになってしまうという不穏な話になっていくし。
ただそこは宮木さんらしく、男友達やCA仲間、保安検査員らとの会話ややり取りは時にバカバカしく時に思いやりもありテンポも良い。
複雑な心理描写も共感や理解を感じる書き方でスルスルと入ってくる。主要人物には嫌な人がいないのに人間らしさや弱さも感じられてリアルなのが良い。
どこかで読んだ覚えがある鯛焼き屋のオンボロ一軒家も出てくるし、宮木さん好きにはニヤニヤしてしまう。
高級ホテルで鍛えられてきただけあって外面や接客は満点、パイロットになる夢を持っていただけあって飛行機に関する知識も満点、という治真は端正な顔立ちもあって通常なら嫌味な男になってしまうのに、なぜか憎めない。
お客様に対してはとことん外面よく振る舞うが、仲間内では思いっきり関西弁だし動揺もするし格好わるいところも見せるし。シューター訓練では自分でもドン引きするほど駄目だったし。
恋愛要素もちょこっと入ってくるけれど始まったばかりでサラッとしているし、これまた正直さがあって良い。いきなり恋に落ちて…なんて漫画みたいな展開じゃないのが宮木さんらしい。
パイロットを断念した訳については、この手の明るい方の宮木さん作品にしては珍しくかなり突っ込んだ内容で興味深く読んだ。
全く違う話だが、今村翔吾さんのぼろ鳶シリーズを思い出した。「一人を救うのか、千人を救うのか」という究極の選択をしなければならない時、人はどうするのか。ぼろ鳶の源吾なら「両方救う」と高らかに宣言し実行するのだが、そう出来ない場合もある。そしてどちらを選んでもそこには犠牲があり、その責を追わねばならない。
末端の人間はその皺寄せを幾ばくか受けることもある一方で無責任な批判をするが、その究極の選択をし続けなければならない立場の人もいるということを改めて知った。どちらの選択をしても批判を受け責任を負い続けねばならない。どちらの立場が良いのかは分からない。
ただこの顛末についても宮木さんらしくホッとする部分もあるしユーモアも交えている。あまりに社会派に走りすぎるのも宮木さんらしくないし、このくらいがちょうどよい着地点ではないかと思っ���いる。
ところどころに挟まれるLGBTについても押し付けがましくないのが良い。治真の前職場のホテルでは外資系ということもあって自由度が高いし、現職場のNALも男性CAが今後も増えていくだろう。それは保安要員ということも兼ねているわけで、それが男女平等とかではなくそれぞれの役割分担ということ。
最終話ではコロナ禍の彼らの話も書かれていた。あとがきによると最終話は3月~4月に書かれていたそうなので、正に感染が再拡大していた頃か。
航空業界は大打撃だろう。早く収まって治真たちが再び忙しく飛び回る日が戻りますように。
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お仕事絵巻、CA編。
この軽快さがたまらない。めっちゃ笑った。
CAさんてめちゃくちゃ体力勝負だと思うんだが、なぜ女性が多いのだろうか。(訓練からして過酷すぎる)
「CAは寧ろ保安要員」という台詞に深く納得してしまった。
ラムさんがとてもすき。
しれっと「校閲ガール」が出てきてふふってなった。
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大学の時の5人の友情が熱い.父親の薬物容疑の真相が物語の底にあるミステリー風で,ホテルのフロント業務やキャビンアテンダントのお仕事にも詳しくなれるお仕事小説.わかりにくい恋愛もあってこれ続きが読みたいです.
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宮木あや子さんの お仕事小説は面白い。治真、紫絵、茅乃3人のお話しで進む物語。独り言(心の声)の口の悪さがいい(笑)そして治真の友達…友達てやっぱりいいよね!!と軽く思わせてくれる素敵な作品だった。
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コミカル宮木さんはほんと根明っぷりがすごい。
みんな明るくてカワイイなあ。
オブライエンが、すきだああ。(案の定)
柄にもなく「ていうかあいつなんなんマジで!?」が語尾になっちゃうのかわいすぎ。笑
治真が社長に蜂の巣にされるところ、あほなのでその場では若干よくわからなかったんだけど
その後の父の「おそろしい子!」の辺りで、ああ、と認識が追い付いて
治真も社長も、なんか男のひとって、すごい、と思った。どっしりとした地続きの迫力。感服する。
自身が原作のドラマネタが入って来るの、取り入れ方、見逃さなさが、上手いなあと思った。
本じゃなくてあくまでドラマを見たひとたちなところがニクイ感じの距離感。
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楽しい!
キャラがめちゃくちゃ活き活きしてるのは、言葉遣いや会話のネタがいいからかな?
“予定通りの着地点”も読んでみたかったな。
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お仕事小説としてとても面白い。いいとこの出だけどボンボンとは違うとか、CAには2種類いるとか、ちょいちょい区別する場面があったけど、こんなスキルの高い人たちは引っくるめて「素敵」「憧れ」対象ってことも含めて書いてくれたのですっきり。ただ、あとがきを読んで、買わずに読んでごめんなさい…と落ち込んだ。