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前作と同じ世界観
2020/09/12 11:54
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「恋をし、恋ひば かんなり草子」の数年後、主人公を変えて…という、ある意味スピンオフというか…。
このまま「~草紙」シリーズとして進んで欲しいなぁ
実妹にのちにクズと判明する婚約者を結婚直前に奪われた主人公が、宮中に出仕し、そこで仕事の出来る女房として活躍していた頃、元婚約者と共に出会ったヒーローと少しずつ距離を詰めていく恋物語です。
深山さんの作品としては結構珍しいヒーローというか…。
堅物、真面目、武骨なヒーローが、気が強い、でも本当は優しい主人公のかわいらしさにぐ、っと来ている描写とか、とてもよかったです。
前作に続き、出演の叶った乾の衛士の活躍に笑いましたw
乾の衛士、前作では主人公の恋の影のサポートをし、今作では子猫ちゃんを見つけるというファインプレー。
末永く、元気に長生きしてほしい猫ちゃんですねw
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平安期、働く女性の仕事と恋愛
2020/09/11 11:18
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作、「恋をし、恋ひば かんなり草子」と地続きのシリーズもの。
主役を変えて前作から数年後の話になります。
妹に婚約者を奪われ、家にいるのが居た堪れずに働きに出た深窓の姫。
すっかり働く女性として自立していたところに
降って湧いたような結婚話であたふたといった内容でした。
実の妹に何故そこまで敵対視されているのか、元婚約者で妹の旦那のその後など
ふんわりしたまま終わったのが少しモヤっとしましたが
前作よりもこちらの方が好みの話でした。
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お仕事+恋愛
2020/09/11 08:49
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:(o´ω`o) - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回の「恋をひ恋ひば」は恋愛色強めでしたが、こちらはお仕事色が強めに感じました。仕事の役職が色々出てきて上下関係に混乱したし、帝を取り巻く女御達の勢力図は人物紹介や相関図が欲しかったです。
生真面目なヒーローが真っ直ぐにぶつかってきて面白かったです。見てる人はちゃんと見ててくれてる安心感。
ぜひこのままどんどんシリーズ化してほしいです。
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後宮で働く女性は強くならないとやっていけない。
東宮の嫡子は身も心も律しないといけない。
平安時代の恋はなんと厄介な事か…
誠明の一途な心が淑子に届いて良かった。
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皇位継承問題は命懸けとは言え、結局のところ、帝と外戚の権力闘争のとばっちり。
役職のためか、割と男性と距離が近いのも新鮮です。
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これはよき平安恋物語だった。
淑子も誠明様も種類は違えどややこしい立場の人たち。
淑子は結婚はこりごりと思っているし、誠明様もお立場がお立場だから心休まる場も少なく、結婚に対しても慎重さを求められるという。
そんな二人の本気の恋。
特に誠明様が「この恋が成就しなければ世捨て人になっても構わない」という思いがたまらなかった。
早く報われてくれと願うほど。
普段堅物な人の本気の恋愛に自分はとことん弱い。
誠明様が急かさないこともあって(内心はさておき)話は非常に丁寧にゆったり進んでいく。
前半は特に問題もなかったので、このまま終わるのでは?と思った矢先にピンチが。
そりゃそうなるよなという。
事件の伏線が非常にさり気ない日常描写にあったので、後になって非常に驚いた。
慌てて読み返すほど。
あの描写は本当に見事。
ありのままの自分を受け止めて、それでも愛してくれる人と出会えた柊の典侍こと淑子は幸せ者だ。
あんな嫁がいるのに今でも元婚約者の尻を追いかけてくるような奴は放っておいて、誠明様と幸せになってくれ。
なお、この元婚約者、クライマックスで非常に情けない姿をさらす羽目に。
ざまあである。
平安時代に純愛を貫き通した話で心洗われる話。
ささくれだった時こそ読んで癒されて欲しい。
働く女性には嬉しい話ではなかろうかと思う。
(汚れ役にまで徹して働く女性が幸せな結婚相手を見つける話のため)
本当によき平安恋物語だった。
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前作から数年後。前作の主人公より強くたくましい印象。大臣たちと後宮の女御たちの関係が覚えきれなくて、シリーズ化で次作あるなら相関図が欲しい。東宮問題片付いてないのでまだ何作出来ると期待してます。恋の話より後宮の争いに振り回されて主人公大変だなぁ。
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図書館本、シリーズ?2冊目。前巻に比べ、ちょっとコミカル気味に進む話に、小気味良さを楽しめた。不器用な二人が心を通わせるための、不器用なやり取りがとても甘酸っぱく、もどかしくもあり、面白かった。慣れたせいもあるのか、こういうもんかな?と思えば違和感もなく読める。でも、せめて和歌を詠んだりする場面は、小道具としてほしいかな?とは思う。宮中の女御同士の争いは、なかなかにドロドロしていて面白かった。意外にも?猫の存在がキーワードになっている2作。良い味を出している猫に賛辞を贈りたい。笑
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お互い事情があって結婚していなかった二人の不器用というか、一筋縄では行かない恋物語。身分の設定とか、二人の仕事や障害の作り込みがいつもながら楽しすぎた。やっぱり深山くのえ大好きだぁぁ。
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前作のかんなり草紙よりも断然好み
堅物な男性と刺々しい女性の恋絵巻
働く女性の感じがとても好ましい
噂好きの女性たちに囲まれて揉まれながらも芯を通す淑子さんのこと、本当に尊敬してしまう!
仕事のできる女性は本当に素敵でカッコイイと思う
今巻は2人とも不器用で、不器用ながらも思いあっていて……つい頬がニヤついてしまう
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良かった。
主人公の素直さや気に入らないことがあっても受け入れて頑張ろうとするところにとても好感が持てた。
やっぱり一筋縄ではいかずに波乱がありますがそれが関係を進める後押しとなって、にやにやしました。
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すごく好みな平安恋物語。
ちょっと大人な落ち着きと諦観、からの真面目な男女同士のまっすぐな恋愛がよい!
淑子は婚約者を妹に取られ、家に居づらくなって典侍となる。そこでは周りに頼られ喧嘩の仲裁をしつつも「柊の典侍」などという不名誉なあだ名をつけられている。
そんな折、新しく任官された蔵人がかつて自分を裏切った元婚約者と知り憂鬱になるが、もう一人の新任蔵人から突然のプロポーズ! 彼は淑子が女儒たちをいつも気遣っている姿をちゃんと見ていて……。
二人の距離とか淑子の心の揺れを一緒に味わううちに、ああもうこの二人早く幸せになって! と思わずにはいられない。そしてお仕事小説としても楽しい。女御達の争い、先輩のサボりの尻拭い、根回しと観察と状況把握。
ちゃんと真面目に周りを気遣いながら仕事をしていた淑子が報われてよかったです。
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2021年の読み納め。今年の100冊目でした!
前回に引き続きトレンディ!!
そうか、宮仕え典侍さん、今で言うところのOLさんだわな…そして女だらけで愛憎がダイレクトに目眩く後宮で、これだけ気高く強い淑子ちゃん可愛いなぁと思いました。
平安テイストと働く女子の大変さと王道男子のど直球告白と盛りだくさんで、しかも読みやすい。
最後の最後にちょっと幸せ気分になれた良き読書でしたー。2022年も良い本とたくさん出会えますように!
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更衣も可哀想なんだよね。脳天気な帝に腹が立つよね。若い時思い出して浮かれてるってことでしょ?
元婚約者ももっとギャフンと言わせて欲しかった。
でも、気を張って生きてきた二人が力を抜けるお互いと出会えて幸せになってください、なれるよと良い読後感。
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平安時代の恋愛のいいとこ取りをしている話でした。真面目で損な役回りをしているをしている主人公ですが、ちゃんと見てる人は見てる。それが同じく真面目で誠実なヒーローでした。という鉄板の恋愛です。平安時代の女の人は男の人のもとへほいほい会いにいきにくい時代ですので、そのへんのもどかしさと話が進む時はサクッと結婚に至ってしまう社会の上手いところをついた話でした。
良い恋愛を摂取いたしました。