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「世の中には、たくさんの<人を表す言葉>があります。背の高い女の人、足の速い男の子、おひげの長いおじいさん、、、。その中でも『○○ちゃんのお母さん』ほど、尊い呼び方はないと思います。家族が笑顔で過ごせるよう、あらゆる思考と手段を駆使して当たり前の日常運営するのがどんなに大変なことか。洗濯、掃除、栄養バランスを考えた食事。子供の頃は目をつぶっていれば魔法のようにくるくると日常が進んでいったけど、大人になった今、それは魔法ではなかったとよく分かります。そして、私の母が『直子ちゃんのお母さん』と呼ばれていたように、私もいつか『○○ちゃんのお母さん』と呼ばれたいです。それは世界で一番強くて優しい肩書きだと思うからです」
「過去の自分のあらゆる経験は、『○○ちゃんのお母さん』で居続けられるための必要な経験だったんだと今思うのです」
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かねてから好きだった、浜島さんのエッセイ。
世界不思議発見の元気はつらつのイメージとは、また違うやや暗い影まで、言葉を選びながら淡々と綴っている。
自分の成長期、旅立ち、結婚、妊娠、育児と綴っていて共感できる。これから、またどんな文章を書いてくれるか、楽しみです。
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はまじのストレートで優しく温かくコミカルな人柄が文章に出ている。
普段のちょっとした幸せや家族のありがたさに気づける。
すごく共感できて、泣けた。
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20年ほど前大学生の頃からなんとなく好きなモデルさんで、最近のブログやインスタで存在を近く感じるようになって、数年前には、読書会のイベントで会ってますます好きになった人
そして、この本を読んで人間味を感じて、ますます好きになった。彼女の人生の色んな時の色んな感情が、そうなんだと思うこともあれば、すごくよく分かると近く感じることもあり、どちらにせよ、人間くさい、人間っていいなという気持ちになる。
流産、祖母(私は祖父)の死、出産のくだりは、状況が似ていて、私もこういうことがあって‥と直接話して聞いてもらいたくなった。
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『蝶の粉』(著:浜島直子)
付箋部分を抜粋します
・子供は大人が思っている以上に感じ、消化し、血肉にしている。まだそれらを変換する言葉を持っていないだけで
確かに微熱を感じている(p17)
・「浜島、人生は出会いによって決まるんだぞ」(p90)
・そもそも、人見知りじゃない人なんているのだろうか。皆何かしらの不器用さや不得意を抱えていて、それをどうにかして
補おうとあれこれ悩みながら、自分なりのコミュニケーションの取り方を習得していくのではないだろうか(p97)
・生きることは、他人と関わることなのだと思う(p102)
・人が人らしく生活することは、相手に対してきちんとコミュニケーションが取れるか、ということではないだろうか。
「ありがとう」や「ごめんなさい」をなくした日常は、きっと寒くて無気力だろう(p102)
・一見関係ないような事柄でも、すべては川の流れのように大きな海原へと繋がっている。私はやっと刀以外の武器を
手に入れた(p122)
・自分の弱さを素直に見せられる、弱さを人のせいにしない、負けられる人になりたい(p123)
・生き様が顔に出る、体型に出る、仕草に出る。細やかな所作一つ一つから、その人がどんなものを選んで、どんなものに
囲まれて暮らしているのか、目には見えない色となり、その人をじんわりと染めていく(p128)
・ルールは大切だけど、もっと大切なのは守った時でも破った時でも、白と黒のその先の、七色に光る貝殻の音に耳を澄ませて
みることだ(p142)
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飾りすぎず、紅茶のファーストフラッシュのような味わい。
イメージよりもより芯を持っていて、バランス感覚がとてもいいんだろうなと思った。
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表紙の女の子が着ているタートルネックのセーター、、ドゥファミリィだったかー!私も憧れたな。(似合わなかった…)
はまじ世代にはあるある話てんこもりのエッセイ集。はまじの話を目の前で聞いているみたい。
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同じ北海道出身で年齢も近くて、勝手に親近感を抱いているはまじ。
はまじの人となりも垣間見えて、共感できるところもあるし、文章も読みやすくてぐんぐん一気読みしてしまった。
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図書館で半年待ちくらい。1時間強で読み終わる短編エッセイ。期待して読んだけど私には最初から最後までハマらなかった。感性の違いなのか。
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「○○ちゃんのお母さん」それは世界で一番、強くて優しい肩書きだと思うからです。
理屈ではない。絶対にこの人たちを泣かせるようなことはしないと、私は強く心に誓った。
些細な日常の中で、こんなふうにに家族や自分のことを感じることが確かにある。
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とても読みやすかったです。
美しい表現が多く、それに惹かれて、ぐんぐん文章を追いかけていました。
家族愛に溢れていて、愛されていて愛していて……自分とは違うなあ、と感じました。疑いなく愛のやり取りができるなんて、羨ましいです。
(以下、読みながら綴った感想)
2022/11/05 p.8-9
p.9
“もし読んでくれた方が、あるある(、、、、)と感じてくれたならば、たった一つの小さな星は、いつしかきらめく星座になるかもしれない。”
美しい表現……。小さな星が星座に……。
良いですね。
似ているエピソードでも、自分のものと他者のものを“ひとくくりにまとめて欲しくないと感じていた(p.8)”ため、「あるある」という表現が苦手だった著者さん。自分のエピソードは自分の星なのだから、と。
それが「あるある」でつながって“星座になるかも(p.9)”と考えるようになった、その心境の変化が気になります。
2022/11/07 p.12-18
p.13
“転校初日に仲よくなり、その日のうちにMちゃんの家に遊びに行った。”
行動力が凄いです。
p.15
“私は学校から帰った時に大人がいないことが不思議で、”
そう感じる子どももいるのですか……。いないことが当たり前でした。羨ましいです。
p.18
“真実は蝶の羽に乗って粉となり消えた”
わぁ……。鳥肌が立つくらい、美しい表現……。
これが、本のタイトルになったのでしょうか。『蝶の粉』。
2022/11/11 p.20-58
p.48
“上でもない、下でもない。ただ認め合いたい。”
ただの生き物として、向き合いたいです。人とも、動物とも。
p.51
“四・七キロの重さとあたたかさが、痛みをぐんぐん吸い取ってくれた。”
生き物のあたたかさは、落ち着きますよね……。落ち込んでいる時と、なおさら。
2022/11/12 p.58-188
p.111
“やっぱり嘘はいかんね。”
(中略)
p.112
“もちろん私は強がって大きく息を吸い、お腹を凹ませる。”
言っていることとやっていることが違うのでは……。
ところで、お腹を凹ませる時って、息を吐いたほうが良いのでは……? 腹式呼吸のイメージしかないからそう思うだけでしょうか?
p.120
“この人の前ではカッコつけなくてもいいんだと思えた”
格好つけなくていいです。どうせ、バレるのですから。
バレないほど巧く擬態できるのなら、それは本物の能力です。ご自分では擬態と思っていても。
p.123
“自分の弱さを素直に見せられる、弱さを人のせいにしない、負けられる(、、、、、)人になりたい。”
わたしも、素直な人間でいたいです。喜怒哀楽を大切にしたいです。弱さでさえも。
だって、すべて揃っているから、自分なのです。ひとつでも欠けたら、自分ではなくなってしまいます。
p.159〜
“もしおとなしい子だったら、ナオみたいな強烈なパワーのお母さんに物怖じして、自分の本音が言えなくなるから。”
そうですね。物言いが強い親だと、こわいです……���
家庭が安心できる場ではないと、つらいです。
p.169
“私を(、、)救えるのは、私しかいない。”
それに10代のうちから気づいていたのは素晴らしいです。わたしはもっともっと時間がかかりました……。
p.178
“パパとママは一人じゃないけど、空港からの帰り道、ナオは一人になっちゃう。絶対寂しくなるから、ここまででいいから。”
経験者なのでしょうか。お優しい……。
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まったく期待せずに読み始めたのですが、とても良いエッセイでした。笑える話も、泣ける話もあり、オススメです。
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浜島さんは面白くて、強い女性だなぁ。親元を離れるのととか子育てのこととか、すごく頷ける。
負けている人に、私もなりたい。
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モデルという肩書がなくても『読みもの』として面白かったです。
『土に還れ!』『呪ってやる』が最高に面白かった。