著者の両親に激しい怒りを覚えました
2020/10/27 15:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分たちが望む学歴をつけてほしいと、著者に無理やり勉強を強要する両親。その度の過ぎた「教育虐待」の数々が、しっかりと著者によって書かれています。
著者の両親に激しい怒りを覚えました。こんなのが私の親だったら、著者同様、絶縁します。
とにかく両親がクズすぎます。巻頭から巻末まで、卑怯極まりない2人です。人間の仮面を被った悪魔、鬼畜です。
壮絶な教育虐待の内容が書かれています。本当に凄まじい。読むと気分が悪くなる人も出るでしょう。そうした方は、無理に読まないことをお勧めします。
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想像以上に生々しい教育虐待の体験。
パニック障害の恐怖。
これほど衝撃的な半生もなかなかない。
親として、子供に対しての期待や依存や支配欲は少なからずあるものだと思うけれど、教育という名のもとに、度を越して行われるネグレクトや虐待は読んでいて吐き気がするほどだった。
強度のストレスによりパニック障害を発症し苦しんできた著者だけれど、それでもよくぞ生きる道を選んでくれたものだ。
親として考えることも多々。子供の幸せを願わない日はないのだから。それが間違った方向へ進ぬよう、エゴを捨て見つめ直すきっかけともなる一冊です。
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自分よりも10歳年下の作者さんの体験本。私の配偶者も、この作者さんと似たような体験をしているので理解できますが(それでも、この作者さんの環境はひどすぎます)、子どもが大人になっても生きづらさを抱えていることが気の毒でなりません。
この作者さんも結婚を通して自分の親と向き合う決意をしたそうですが、そのあたりの経過やきょうだいとのことが全く触れられていないので、私としてはその点が物足りませんでした。
ただ、作者さんも最後に触れていますが、親からの心の傷は、忘れようと努力するよりも向き合った方が、修復は早いと私も思っています。ただ、それは、当人にとってとても辛すぎる作業だとも思いますが。
絶縁意思の公正証書にも触れていましたが(私も、そこまでやろうとは思いつきませんでしたが)、法的な効力はないのが残念ですよね。親と心の底から絶縁したいと思っている子どももいるということを心から理解できる人たちが、少しずつ増えてきている(そういう意味では良い世の中になってきている)と思いたいです。
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絶縁する?
どんな方法で、と疑問に思い購入しようとしたら、在庫切れで他店より取り寄せるとのこと。
親との縁が切れる時、どちらかがこの世から消える時、天命を全う。殺すか殺される。絶縁の具体的手段はお読みいただくとして。
私は消極的な縁切りを選んだ、親の老衰による自然死まで待つ。
読み始めると著者の父親は私と同い年、そのワタシが「長男だから」の枕詞。
土地も資産もない「下級」公務員が親の価値観を私は押し付けられた。
「長男だから、長女だから」を口にしなくなった親世代はいつ頃なのか。
教育現場では、学力で高校進学を割り振られ、大学受験も本人の意思とは無関係に国立一期校、二期校、公立医学校......。有名私学校より国立、公立。
本書では、教育現場の教師の姿勢の説明が殆ど無く (それだけ重症者)物足りなさを感じた。
中学生の頃、鶏を飼ったことがある。すると必ず一羽がイジメに会い、頭を突かれ骨が見えるまでになる。人も、似たようなモンかな、と。
その一羽を別の小屋に移すと、代わりにイジメに会う一羽が出現する。
教育とはある意味、鶏の「餌」と考えれば似たようなもの。餌に群がりイジメが出現する。
虐待した父親の教育現場を知らなすぎる。復員した教師は軍隊でやられたそのマンマ学生に暴力を振るった。
革靴を切ったスリッパもどきのその靴底でビンタ。
石炭ストーブのジュウノウで叩く。
今でも、教育現場では軍隊の訓練に名を借りた、イジメ、暴力を振るった伝統が続いている。
学生も卒業式まで我慢して式の終了後、目には目を。で、暴力沙汰になったもの。警察官の要請までになった学校もあったのだから。
筆者の第二第三に期待したい。
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親の教育虐待にあった著者。てっきり、現在の自分にたどり着くまでの過程や、支援、治療、自らの思考の変遷など、被虐待や精神疾患について、より知ってよりうまく対処していくための有益な記述や考察があるものとばかり思っていた。それがゼロだったとは言わないが、正直がっかり。
本書の3分の1は、親に対する罵詈雑言で占められている。それほどの壮絶な虐待を受けていた所以といえばそうなのかもしれないが。
後半では、どのように著者がその地獄から抜け出したかが書かれていて、それなりに面白くは読んだ。しかし、著者の得意とする歴史学について延々と書かれている箇所もあったりして、精神疾患と毒親との関係や、それと向き合う中での葛藤や苦労など、虐待被害者及びパニック障害当事者だからこそ書ける病態や治療過程などを期待していた私には、親への罵倒ばかりで当てが外れてしまった部分が大きい。
実際、著者のような被虐待体験をしていながら、このように自らの力でそれを乗り越えて、自分の人生を取り戻すことができる人はごく少数のような気がする。おそらく、そんな力すらも奪ってしまうのが児童虐待だからだ。
また、著者のくどく大仰な文章は、面白おかしくもあるにはあるが、そのうちにウンザリしてくる。もっとスッキリ書いて欲しかった。
私の期待値が大きすぎたことが要因とは思うが、いまひとつ、欲しいものは得られなかった残念な読書体験であった。
追記
多剤処方が問題視されている昨今、7剤処方というのはどうなんだろう。
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とても、恐ろしいお話でした。日本の歴史と並行しながら自分の実体験の説明が素晴らしく、日本の教育プロバガンダがいまだに消えていない状況なので、今後同じようなことのないように、子供を持つ親たちに読んでほしいです。モーニングクロスが終わってしまって、古谷さんが観れないのが残念です。
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こんなに理不尽で酷い親がいるなんて。
傷害罪で逮捕されてしかるべき。
よくも古谷さんは親を殺めずに済んだと思う
熾烈な環境から逃避できる、アニメや文学や映画などにのめり込むことができたことは救いだ
精神的なダメージは人を壊してしまう 虐待などを受けた子供がそれから逃げるために違う人格を作り出す、多重人格障害などもこれらの要因である
その場で傷つけるだけなく、後に何年にもわたって体に障害を受けてしまう虐待は本当にあってはならない
いい奥様に巡り会ったことでいいお医者さんに巡り会えて良かった
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教育虐待の被害者-加害者の関係を、植民地支配における被害国-加害国に置き換えて説明されていた所が印象的だった。
「子供の幸福は親の価値観によって決まるものではない」この言葉を胸に刻もうと思う。
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さらっと読める。
もっとおやとの葛藤を掘り下げて書かれてもいいかな。
壮絶な体験かもしれませんが、なんだかクスッとしてしまうのはなんででしょう。
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進路強要による虐待の構造。親のコンプレックスによる子どもの被害。 傍観してよいのか、他人の家庭に干渉すべきでないのか。 少なくとも学校歴を煽る側には成り下がらない。
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著者が自分を見つめ直すため、前に進むために書かざるを得なかった文章と受け止めた。本当に厳しいことは笑いを含めなければ表せない事を痛感し、子育ての重みを噛みしめる。
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幅広い世界観と教養としての知識の蓄積、色々体験することを勧めています。
自分は厳密に自己分析してないので、そもそも何かに混乱してるのかわからなくなりましたが、なにかしら頑張ろうと思えました。
タイトルが物騒で……星4にしましたが、内容は5です。
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購入済み
2023.02.25.読了
著者の苦悩は計り知れないものがある。
両親の毒親っぷりも伝わった。
ただ大きな疑問が2つ。
一つに、立命館時代、著者は結構な収入もあり、学歴にも執着がなかったにもかかわらず、7年もの間、蛇蝎の如く嫌う両親からの学費生活費の送金をどうして断わり、中退しなかったのか?
二つに、その後居住している千葉の一軒家が母親の名義だったことにさらに驚いた。どうしてそんなところに住んでいるのか?収入もあり経済的に自立しているのだから、毒親とは縁を切り居場所も伝えず自らの新しい家族でささやかに円満に暮らしていけばよかったではないか?
子供の立場からすれば両親は絶対的な存在。精神的肉体的に成長し、経済的に自立して、両親との関係を俯瞰することができた時こそ初めて我が親が毒親か否かが判断できるのだ。
著者もパニック障害を患いながら医師の診断を受けることも叶わず、両親の差別的思想にがんじがらめにされて苦しかったことは理解できるが、上記の2点については甚だ疑問
とはいえ毒親の元、不健全な育成をされた子供が神経症に悩まされる話はよく聞く。
たいていの毒親は自分の子供の精神疾患を認めたがらないだろう。(そもそもが自分勝手なので自分が望まないこと=なかったこと。であるため。)
しかしながら精神疾患も内臓疾患も同じ。医師の適正な診断を受けて、本人とその近親者がそれを受け入れ、理解することが快方への第一歩であることは間違いない
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政治評論家の古谷経衡が、文字通り毒親に悩まされ、最終的には絶縁するまでの本。
親の元にいるときからろくに通院さえできない状況下で、よく生きながらえたと感じた。
また、彼みたいな知識があれば対応できただろうが、普通の人であれば毒親に悩まされて潰れるか、あるいは一生毒親に悩まされ続けるかのどちらかと思う。
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著者と地元が同じということもあり、地名や学校も予想がつき(地元住民ならすぐにわかる)、より身近に感じられた。
虐待と言うと、思い浮かぶのは身体的虐待だろうと思う。精神的虐待、性的虐待くらいまでは知っていても、教育虐待は知らなかった。
虐待をしている側には共通して〝記憶にない〟と言う。まるで不出来な国会答弁のように同じ。
加害者はいつだって自分の犯罪行為を忘れてしまえるのだな、と思った。