竹村優希氏による面白いオカルトお仕事物語です。
2021/01/07 10:23
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん」シリーズ、「神様のいる診療所」シリーズ、「神様たちのお伊勢参り」シリーズなどの人気作品で知られる竹村優希氏の傑作です。同書は、主人公の新垣澪が一流企業吉原不動産の子会社「第六リサーチ」の若手社員として活躍する物語です。ただし、仕事内容は幽霊物件の調査で、憧れの丸の内OLとは程遠いのですが、気の合う仲間とそれなりに楽しく過ごしています。ある日、リゾート開発を進めている本社からの依頼で、茨城県の海辺にある民宿に向かった一行は、泊まり込みで調査をすることになります。チーム唯一の女子として一人部屋を与えられた澪を誰かが訪ねてきます。一体、この尋ね人は誰なのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
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鎮める為に建てたはずが。
居場所があると分かれば、どんな者でも寄ってくるのは生者も死者も同じなのだな。
事の発端であるインチキ霊能者さえ居なければ、変な気苦労もすること無く安心して逝けたのかもしれないな。
「東海林が犯した罪」
冷静に考えれば分かる事。
一つ一つの出来事を丁寧に紐解いていけば、もっと早く答えを見つけれたかもな。
これだけの事が起こったら、全てを捨てて新しい人生を歩み始めても仕方ないかもしれないな。
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本当に何を遠慮してるんだと思うが、そこが可愛いってことになるのよね。全くセレブやらイケメンやらに囲まれてもう!なんて思ってしまうが、いい子なので仕方がない。それにしてもリゾート開発するようなとこってどこもかしこも怖いんじゃないだろうか。
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シリーズ初の長編は海関連の心霊現象でした。
広い建物とか以外のところで霊を調べるのも中々ないので、とても新鮮な気持ちで読めました。
舞台は茨城!事件が起こる前は「大洗の水族館行きたいなー」と呑気に思ってたり。
にしても海はやっぱり怖い!小学生の頃にたまたまテレビでついてたサメのパニック映画を少しだけ観てから、見る分には大丈夫なのですが入れないという。笑
なのでサーファーさんや海水浴に来ている方々は凄いなぁと毎年思っていました。
今回はそんなサーファーさんに関わる怪異です。
唯一の癒し要素のマメが滅多に出てこないので、ずっと怖いという。
なんだかんだまた澪が危ない目にあったのですが、マメがいないので不安で不安で…。間一髪で次郎さんが来てくれたけれど、やっぱり怖かったです。幽霊が怖いというより、澪が危なすぎて怖い。
でもサーファーのお兄さんが思った通り優しい人でよかったです。はやくマメ戻ってきてくれるといいな。不穏な空気の怪傑は次に持ち越されそうです。
東海林さんの過去はただただひたすらしんどかったです。短いのに心にずっしり重りが乗る感じ。澪ちゃんの言葉で少しでも救われたなら良かったな。
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今回の、霊はとても優しい人でホッとしました。
伊原さんの怖がりっぷりが、めちゃ面白いです。
気になるのはマメですね…戻ってきて欲しいです。
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長編、結果的には優しい人が多くて良かった。
けれど良かれと思って建てることにした慰霊碑が引き金だなんて切ない...。
東海林さんの過去が読んでいてとても辛かったです。