紙の本
凪の残響
2021/05/29 11:35
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
切断された二本の指の発見から始まる猟奇的な事件の予感がしますが、息もつかせぬノンストップミステリーでした。殺人分析班シリーズ第11弾です。如月塔子が気になりますね。鷹野とはどうなるのでしょうか。今後の展開が気になります。
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警視庁殺人分析班シリーズの11作目。WOWOWのドラマで「石の繭」、「蝶の力学」を見ていたが、本を読むのは初めて。木村文乃演じる如月塔子シリーズでもある。父の後を追って刑事になった塔子の成長ストーリでもある反面、猟奇的殺人犯を犯罪の筋を刑事達が読んでいと言うストーリとしても面白い。普段は原作を読んで映画を見るパターンの逆はあまりしないけれど、犯人の犯罪に至る心理描写が巧みなのでドラマ化されてない本作を読んでみた。後書きにシリーズのベスト3に入るとあるが、2作に比べてストーリに深みがなかったので肯けなかった。
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切断された二本の指がクランベリーソーダに沈められていた。
如月塔子は被害者救出に奔走するも、嘲笑うかのように犯人は遺体の在り処を告げる。
だが、なぜか遺体からは親指だけが見つからず、代わりに警察に対する異様な音声メッセージが残されていた。
犯人の恐ろしい狙いとは。
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序盤、神谷と塔子が話をするあたりで、今回こそは鷹野の元相棒・沢木、もしくは塔子の父絡みの事件を期待……と思っていたのですが、まさかの肩透かし。あの思わせぶりな場面はなんだったのだろう……
まぁ、そこは私が勝手に期待して落胆してるだけなので仕方ないのですが、今回の事件は「鷹の砦」での緊張感や変化に富んだ展開、派手なバトル場面に比べると、どうしても地味な印象を受けました。捜査の流れもスムーズに進みすぎた印象もあって、自分の感情の上下動(驚きとか)があまりなかったように思います。
ただ、シリーズが進んで登場人物の個性が確立されてきたからか、キャラ同士の掛け合いがちょっと面白い感じになってきたかも。そのうち事件性のないスピンオフ的な話なども読んでみたい気がします。
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警視庁捜査一課十一係(警視庁殺人分析班)シリーズ、11作目。
事件捜査の展開的にはいつも通りで、決して画期的ではないが、安心して読める。まぁ、被害者が生きているのか死んでいるのか分からないまま、もう少し事件が進行形で続いていれば、いつもと違った様相を見れたのかもだけど。筋道立った推理捜査もいつも通りだけど、いざ解決となるとちょっと唐突で足早になってしまうのもいつも通り。せっかくの派手なカーアクションの描写も、同じ著者の他シリーズで読んだのとあまり変わらなくて、既視感を覚えてしまった。あと、シリーズがすでに11作となるのに、あまり塔子の成長が見られないのもマンネリ化してしまっている要因のような。ずっと鷹野の後ろをついて回っているだけで、刑事としての成長がいまいちなんだよねぇ。最初の頃は新人刑事ならではの拙さも可愛げがあったけど、今となってはいつまで新人気分でいるの?と思っちゃう。後書きの最高傑作の評が逆にちょっと大袈裟に思えてしまったのが残念。
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今回は途中で犯人が分かってしまったが、動機や犯罪に至るまでの話はよく作られていた。面白かったが、予想が当たったので星3。
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3年半ぶりに読んだシリーズ11作目。さすがに10冊読んでるとメンバーは覚えてるし、ドラマで演じた人まで思い出せる。他の方も書かれてるが、途中で犯人は見えて来るので最高傑作ってことはないと思う。ただ、それぞれのメンバーがらしさは発揮している
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今回の動機も復讐で劇場型犯罪ではあるのだけれど、犯人が今までで一番自暴自棄というところにハラハラしました。
目的が果たせるなら自分はどうなってもいい、そんな無敵の人には捜査一課も手こずります。でも犯人の目星は着く…様子がおかしいから。これまでの傾向で、必ずどこかに出てきてる人だと思って読むようになりました(名前に恥じないようにがんばる)。
殺人分析班シリーズの犯人たちってわりと爆破しがちな気がするけどそういうもの??
カーチェイス、犯人のランドクルーザーに覆面パトカーぶつけるなんて如月さんやるなぁ。相手は頑丈なので接触したまま幅寄せされてたけど。そしてヘリコプターでトクさんや尾留川さんたち登場。大掛かりでした。
それにしても、鷹野vs河上気になる……如月さんの朴念仁!とツッコんだのも束の間、河上さんぐいぐいくるやん……如月さんそれ猫じゃないよ……えっ鷹野さん牽制しにいくんだ、しかも風景撮りまくりつつ写ってしまうものはしょうがない、って。。
トレンディドラマ脳じゃなくともこれはそうでしょう。如月さんが鷹野さんにドギマギするみたいな描写見なくなったなと思ってたらこっちかぁ。ドラマ完走済なので、バディの行く末薄っすら知ってるとちょっと切ない…
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ここまで読み進めてきたら、めちゃくちゃ登場人物に感情移入し始めてきた
鷹野、塔子、河上さんの関係が気になってくる笑
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青海のショッピングモールのカフェでクランベリーソーダを頼んだ男がいた。店員は男を不思議そうに観察していて、男が店を出たあと、片付けに近づくと、クランベリーソーダが入っていたグラスの中には人間の指が2本入れられていた。
同日、そのすぐ後、アクセサリーショップにも男は現れ、立ち去った後には同じように指が2本置かれていた。
始まりは唐突に。クリスマスも近い時期。
男による大胆な行動。その後見つかる指を切られた遺体に忍ばせていたメモリーカードに録音された謎のメッセージ。
犯人の意図がずっと分からず、手詰まり状態で、今回は鷹野主任も塔子へお前の筋読みはないか?と何度も尋ねる場面があった。
シリーズが始まった当初では考えられないが、鷹野や他のメンバーからも意見を求められるようになっている塔子の成長、その問に自分なりの考えを巡らせる考察力、本当に成長したなぁと感じながらシリーズの長さも感じられ嬉しく思った。
最後に行われる犯人への調書は、塔子の独壇場だった。トクさんの最後の〆も良い。
塔子の語る、犯人の行動の理由はこうだったんじゃないですか?というのを読んでいくと泣けてくる。犯人は残忍であるが残忍になろうとしてなりきれなかった人である。
地理を使った捜査はお見事、と思った。
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シリーズ11作目
3.5くらいかな
解説の人はシリーズベスト3に入ると評価してる。
クランベリーソーダの中から切断された二本の指、
立て続けに近くのアクセサリーショップでも二本の指が発見。
嘲笑うかのように犯人は遺体の在り処を告げる。
そして、再び四本の指が発見され、その後遺体も発見される。 殺人分析班が後手後手に翻弄される。
暴行を加え生きたまま指を切断する犯人、指を切断する目的とは?
トルクというキーワードは何を意味するのか?
今回もさくさくっと読みやすかった。
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あるショッピングモールで切断された指が発見された。
塔子たち十一係が事件の担当となったが。
今回は動機も指を切り落とした意図や犯人像もわからず捜査はは難航。
本作は、所々にヒントが散りばめられ、犯人探しができる推理小説としても面白く読める作品だと思います。
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心理的描写よりも淡々と物語が進んでいくパターン
でも それがより情景を想像でき楽しく読める。
人物たちも個々それぞれ特徴があって愛おしい。
今回も楽しく読みました!
河上と鷹野のやりとり、最高にジレるー。