紙の本
【絶望に沈むあなたを救い出す憧れのヒーローになる為に】
2023/04/18 23:09
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
帝国の組織の尻尾を掴んだチーム灯は、ミータリオに降り立ち、自信喪失したティアの脳裏に憧れのスパイの言葉がよぎる物語。
敵の策略にまんまとかかり、その甘さ故に失敗してきたティア。
本当に皆の命を預かる任務指揮をするべきか思い悩んで。
そんな葛藤に揺れる彼女を支えるあるスパイの言葉。
紅炉が遺してくれた教えを元に権謀術数が渦巻く闘いに身を投じる。
己の理想を認めてくれる人の為に自分自身を誇る。
紅炉の教えを胸に絶望から仲間を救う事で。
本当になりたかった自分になるのだ。
紙の本
少し苦手
2022/08/15 07:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
周囲の評価は高いけれど、僕にはあまり馴染むことが出来ませんでした。何か、群像劇の苦手verみたいな感じがしました。
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遂に『蛇』との本格的な闘争が始まった第4巻。
『蛇』に属するスパイの実力は如何程かと思っていたけど、想像以上にえげつない力を持った相手でしたね……
2巻、3巻では二手に分かれた『灯』の面々がクラウスの力に頼らない形で難敵を退ける事が求められた。対して『蛇』の紫蟻と熾烈な争いをする事になるこの4巻では全員の力を束ねて敵に対処する事に
癖の強いながらも特殊能力によって類稀な戦果を披露することも有るリリィ達。これまで彼女らを束ね導くのはクラウスの役目だったが、流石の事態に交渉が得意なティアにその役目が託されたのだけど……
『灯』の大半の少女達は2巻、3巻のエピソードにて成功体験を得ている。クラウスの力を借りなくても自分達の特徴を活かすことである程度行動できた自負を身に着けた。けれど、その中で唯一強い悔いを抱いたのがティアとなるわけだね
マティルダの悪意を見抜け無かったどころか阻止も出来なかった。だというのに指揮官を任せられ、その直後のクラウス襲撃に加担することすら出来ない
ティアは大役に任ぜられながらもその地位に自分は相応しいと自信を抱く隙間無く任務に向かうことになってしまった
だからティアは背負った重責に揺らぎ続ける。なにせ、目の前に自分より正確に状況判断を下すグレーテが居るんだもんなぁ……
人を引っ張る力は無く、勇敢さもなく。戦力としても、指揮官としても秀でている所を示せないティアの様子は哀れ
ここで敵としてなる紫蟻の能力がまるで指揮官として必要な能力を示せないティアを皮肉るようなものであるのは印象的
繰り返される痛みによって人を支配し優秀な『働き蟻』とする紫蟻。彼の有り様はまるでスパイの指揮官として求められる物を備えているかのよう
でも、そんな相手だからこそ、ティアには対抗する手段があるというのは面白い構図だね
3巻にて組んだチームは強いズレを生みながら、逆にそれぞれのエゴを活かす形でズレを活用したティア
4巻では更にその考えを進め、スパイでありながらヒーローを目指したティアの甘さにこそ強みが有るとしているね。スパイなら絶対にしないだろう敵スパイを信じるなんて行為。何人も殺してきた『働き蟻』をも許すという甘さ。
スパイチームとしては異質な『灯』の中でもとびきり異質な思想。それが紫蟻を打ち破るという展開は胸踊らせるもの
まあ、そんなティアの変化よりも強烈な印象を残してしまうのがクラウスなんですが
『将軍蟻』を容赦なくぶっ飛ばす様子にも驚きだけど、連続500日を超える労働って何なんですか……?しかもその状態での失敗が白蜘蛛を取り逃したくらいなの……
いやはや、世界最強の名は伊達じゃないね
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面白かった。今回のメインキャラクターはティア、灯火以前から焔と関わっている唯一のメンバー。クラウスの前ボスとのEPもちょっと言及される。国外実践活動となるが、卒業試験的な位置付け。これは本当にラノベと軽んじてはいけない、本格スパイ小説。キャラクターが萌え要素多く、ちょっとチート能力があるだけ。そして、個人的には無駄に強いというのは読んでいて非常に安心感があるのでよろしい。ラノベというのは”安心感”付きなのかもしれない。さらに、成人向き(その言い方もナニな感じだが)のスパイモノにありがちな、過激な性的表現もないのが好ましい。すこぶるつきに楽しく、そのままハリウッド映画になりそうな感じ。
小冊子はエルナのお話。これは非常に良い。
エルナとアネットは推します。
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誰かのためにいてくれたこと、
誰かのためにやってくれたこと、
誰かのために手のひらで踊らされている、
上手に踊る
自分で踊るのか、
踊らされるのか、
自分が生きるために、
誰かのてのひらの上でも
できることをできるように。
自分の力を発揮する。
誰かの力のおかげで自分の力に気づくことができる、
誰かの力が自分の力に気づかせてくれる。
時を経て感謝する時です。
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8人の少女とクラウスが一丸となって挑む任務。痛快な読み味はいつも通り。構成や練り込まれた伏線も素晴らしい。クラウスの「―このお遊びにはいつまで付き合えばいい?」って決め台詞がここぞ!という決めシーンに出るもんだから、読んでるとほんと鳥肌もんです。
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自信のなかったティアがヒーローに成長した巻だった。
スパイにとって大切な交渉ごとがきちんと武器として役に立っていた。
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死してなお影響を及ぼす紅炉の存在がカッコ良すぎる。ティアが成してくれることまで計算の上とか…。
モニカの器用さにも驚いたけど、サラの特技もかなりすごいと思う。命懸けの戦いで連絡役は欠かせないわけだし。
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今回、いろんな場面で泣かされた。
ローランドといい紅炉さんといい、まだまだ登場して欲しかった。
次も楽しみ。
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ティア回。
周りの少女たちが皆、成長していて自分だけが取り残されると感じるのは辛いだろうな。
確かに「相手の目を見つめると相手の欲望が分かる」という能力は、結構使いづらいだろう。
だが、ティアはその能力に加え、有り余る美貌も持っている訳で、スパイにはこういう誘惑キャラも必要だと思う。
前半はひたすらティアが悩んでおり、普段の奔放な言動に反して心は繊細なんだなと感じた。
それを補ってくれる仲間の少女たちの存在はもう心強いなんてもんじゃなく、ティアの一部と言っても良さそうだ。
特に今回、私の推しキャラであるモニカの活躍ぶりは凄く、惚れ直した。笑
何でもそつ無くこなせるというレベルではなく、プロ並にできてしまうモニカ。
なんとなくモニカの好きな人はリリィな気がする。
前回捕縛した「屍」が結構重要なポジションだった。再登場すると思わなかったので意外だったし、彼の最期は良かったな。
いくら心を入れ替えたと言え、罪のない人を殺め続けた過去までは清算できないし、彼の死に対しては特に悲しみはない。悪人は成敗されて然るべきなのだが、悪人までも救済しようというティアの姿勢は素敵だった。
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2023/4/24 読了
次男蔵書から
「紫蟻」に対峙するチーム「灯」。
物量の劣勢を覆す切り札は、あの「先生」しかいない!
政治の駆け引きやら、各国の情勢などの描写はほぼなく、「紫蟻」に支配されている「蟻」と呼称されている一般市民と対峙。物量で圧倒されている状況をどんなふうに覆したかの描写はなく、本筋は、7年前に殺害された元ボス「紅炉」の伏線回収しつつ、「先生」強え(つええ)で、「紫蟻」一蹴な感じでしたので、なんで争いが絶えないのかの描写があると、良かったです。
せっかく各国要人が集まる経済会議が開催されているのに、読み進めていくと単なる殺し合いになっているのが残念でした。
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【絶望に沈むあなたを救い出す憧れのヒーローになる為に】
帝国の組織の尻尾を掴んだチーム灯は、ミータリオに降り立ち、自信喪失したティアの脳裏に憧れのスパイの言葉がよぎる物語。
敵の策略にまんまとかかり、その甘さ故に失敗してきたティア。
本当に皆の命を預かる任務指揮をするべきか思い悩んで。そんな葛藤に揺れる彼女を支えるあるスパイの言葉。
紅炉が遺してくれた教えを元に権謀術数が渦巻く闘いに身を投じる。
己の理想を認めてくれる人の為に自分自身を誇る。
紅炉の教えを胸に絶望から仲間を救う事で。
本当になりたかった自分になるのだ。
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自信喪失したティアを中心とした物語。こういう話は個人的に好きです。同時期の話が短編集2で補足されているので、続けて読むのをおすすめします。
他国のスパイを次々と殺している強い敵と戦っているはずなのに、落ちこぼれの灯火メンバーが立ち向かえる。スパイ間の力関係の矛盾が生じているのは気のせい!?
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帝国が放つ正体不明の組織『蛇』を暴くために、ムザイア合衆国の大都市ミータリオで『灯』が戦う。
今回はティアがメインで、アニメの2nd seasonでも描かれていたお話でした。
特に紫蟻との戦いは圧巻でした!