電子書籍
頑張り過ぎているあなたに読んでほしい
2022/11/28 13:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年高校入試では東京、岐阜、大分、熊本で出題された。頑張り過ぎは良くない。大人も子どもも。苦しかったら逃げてもいいんだよという話。いじめをきっかけに不登校になってしまった娘のために、といいつつ半分は自分のために父親は突然仕事を辞め、田舎への移住を決行する。反対する妻もなんだかんだと言い争いながらも、夫への理解を示していく。この奥さん素敵!田舎の保守的な空気に苦労するも、味方につければ心強い人々。そして学校へ行けない雪乃のために世話を焼く大輝くん。絶対惚れてるよね?雪乃ちゃんは何で気づかないかなぁ。
紙の本
『居場所探しの物語』
2021/01/05 17:41
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本の虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪乃が曾祖父が住む地方へ移住して、成長していくお話し。
いじめがきっかけで学校に行けなくなってしまった主人公の両親が素敵です。
娘の事を考えて、登校出来なくなった事を否定せずに受け入れたのと、価値観を押しつけないスタンスが良かった。
曾祖父と曾祖母と一緒に農作業や日常生活を通して、周囲の優しさや気遣いに励まされて元気になってゆく姿が頼もしい。
電子書籍
雪乃の親がすごい
2024/03/19 20:51
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供がイジメをうけて、学校にいけなくなるというのは、たくさん聞きます。しかし、個人的事情もありそうだが、父親が仕事を辞めて、曾祖母たちの田舎へ、というのはそれなりの決心が必要です。いろいろと考えてしまいました
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農業のハウツー的なところとか 時に考え方がしっかりし過ぎてるように感じる 小学生の雪乃とか出来過ぎてる様に感じる家族とか…そんなに好きな話ではなかったけど 物語に引き込まれて 物語の中に自分もいる様な感じで読めました。
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いつもの村山由佳とは違う作品。
雪乃がいじめにより東京の学校に通えなくなり、父親の故郷にIターンする。
母親は都会での自分の編集者としての仕事を捨てきれず、東京に残り、雪乃と父親は故郷で農作業を始める。
田舎にありそうなリアルな現実、父親のひいじいちゃん、ひいばあちゃん、幼じみなどに助けられ、少しづつ前に進んでいく。
そんな中で、雪乃は、東京の学校とここの学校は違うのではないか、ということにやっと気づく。
雪乃は恵まれている。
故郷がない親も、子供のために仕事を辞める決心のできる親も、帰ってきた孫とその娘を受け入れてくれるひいじいちゃん、ひいばあちゃんがいる。
詩織ちゃんと心を許し会える友になりますように。
心の底から、祈ってます。
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いじめで学校に行けなくなった子が田舎暮らしを始める。
学校に行けなくなったからって他の場所に行ける人は稀だと思うけど本人よりも周りの人々の言葉や思いに心惹かれた。
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小学校五年生の雪乃。まだまだ子ども。でも今までとは違ういろんなことが見えてくる年ごろ。そんなときにいきなり襲い掛かる「いじめ」。
昨日まで一緒に遊んでいたクラスメイトに突然無視されはじめる。その混乱と衝撃と絶望たるや。
いじめをテーマにした小説はいくつも読んできたけれど、この小説がしみじみと心に響くのはいじめを受けた雪乃の問題だけでなく、父親と母親の、自分の人生との向き合い方を同時に描いているから。
常に前向きというか楽天的というか、深く考えていないように見える父親の提案。農業を営む祖父母をあてにして娘の「今、ここ」で起こっている現実からの逃避のような転居。そこに仕事を持つ母親の葛藤が絡み、不安が増す。都会で生まれ育った雪乃が排他的で言葉も違う田舎で暮らしていけるのか、学校に戻れるのか。なにもかもに嫌な想像が浮かぶ。
そんななかでの同級生大輝の存在。この大輝がいいんだ。素朴でまっすぐでぶれない強さと共に人の痛みを知る優しさも持っている。完璧じゃないか、大輝。
簡単には言えない心の傷。他人によって付けられた深い傷。でもそんな傷にそっと手を当ててなぜてくれるのもまた、他人の存在。人は一人じゃ生きていけない。そんな手あかのついた言葉さえ新鮮にするりと受け取ることができるのは、彼らが本当に人と共に生きているからだろう。
「逃げる勇気」を全力で抱きしめたい。
雪のなまえ、自分はいくつあげられるだろう。素敵なタイトル。今年の雪が待ち遠しい。
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久々の村山由香さん作品。
読みやすい文章で、すらすら読めるんだけど、ぐっときて涙がボロボロでちゃっいました。私弱ってるかも。
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主人公の少女やその母親と同じく、僕にもなかった。
何となく集まって、ほっと息抜きできるような居場所。
「また明日ね」の“明日”が早く来ないかなぁと思う感情。
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感動した。感動した。読んでいて「北の国から」を思い浮かべてしまった。随所に見られる方言のくだりは読んでいて心地よかった。雪乃の不登校が早く治って応援したくなりました。
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学校でいじめに遭い登校できなくなってしまった雪乃が、
父親と共に東京を離れて曾祖父の住む長野に移り住む。
農業をしながら新生活を始めるが、
そこでも思いがけない困難なことが次々と起こっていくと
いう家族の再生と成長を綴ったものです。
雪乃が学校でいじめられている時に抱いた心の不安、
それが両親に悟られないようにと必死に我慢している様子などが
とても繊細に描かれていて子供の葛藤がよく伝わり心が痛みました。
雪乃がいじめられいるのを知らなかった両親ではなく、
むしろその点ではもしかしたら普通の家族よりも
分かりやすかったかもしれないと思い、
そんな事から母親がこの作品のような行動を取ったのかとも思いました。
本格的ないじめを経験したことはないですが、
幼少の頃に転校した経験があるので雪乃のような
不安な心が痛いほど分かり、
苦い記憶が少し蘇った思いがしました。
けれど曾祖父の住む所へ移住したことによって、
曾祖父と曾祖母の温かく優しい触れ合い、
そして恵み豊かな自然と地元の人達とふれあいで
徐々にその土地にも慣れ親しみ日々成長していく
雪乃をみていると思わず応援をしたくなってきたりしました。
けれど人生はそんなに生易しいものではなくて、
雪乃だけでなく父親も地元の人達との接し方、
仕事のやり方などで壁にぶつかり合ったりしますが、
そこには必ず誰かが手助けをしてくれて
窮地から抜けることが出来て持つものはやはり友達だと
教えられます。
地元の人達や祖父母の存在も重要ですが、
雪乃の同級生の大輝は少し口は悪いですが、
子供らしくあっけらかんとして、
大人が心が傷つかないようにと包み込んで話していても
大輝の場合は敢えてストレートに話しているところが
また雪乃の刺激になって良い効果になっているのだと
この作品ではよく表れていました。
大輝も大変な辛い思いをしていても、
こんな事が出来るなんて大人より立派なのかもしれないと
思ってしまいました。
雪乃という名前の由来の一つとも思えるような
雪っていうのはいつもずーっと雪なわけじゃない。
凍みりゃ氷。溶けりゃ雨。集まれば川になって
いつか海へだって出ていく。
人間だって無理してずっと同じ顔でいることはない。
自分の好きなようにやりたいように
いっくらだってわがままなって良いという
祖父の言葉が方言交じりで話しているのが印象的でした。
いつも優しい祖父母ですが、
時にはここぞという時にはしっかりと切り込んでいっている
様子もなかなか良かったです。
雪乃はもちろんのこと、
父親も母親も今までの自分と家族での自分の位置や
自分を受けていれてくれる場所を見つけられて
良かったかと思います。
もしいじめに遭っている人がいたり、
自分の居場所が心地悪いと思ったらならば、
時にゆっくりと立ち止まり心の休息をして、
またそこから再スタートをするのも必要だと
思わされる作品でした。
田舎の四季折々の自然の風景が細かく描写されていて
とても読んでいて心地良くて癒されました。
今まで何冊か村山さんの作品を読んだことがありますが、
全然作風が違うのでたまにはこのような作品も良いなと
思いまた違った作品も読んでみたくなりました。
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いじめにあって不登校になった小学生の雪乃。半ば強引に会社を辞めて、曽祖父が住む田舎で暮らすと決めた父。母はそんな父に呆れるも、編集の仕事を辞めたくないので、東京に残ることに。そんな家族が、様々な人に出会い、田舎暮らしをしていくことで、雪乃は徐々に成長していきます。
村山さんといえば、恋愛小説を主に描いているイメージでしたが、今回は登場人物の心理描写をメインにしています。特に雪乃の氷のように凍った心が、段々と溶けていく描写が丁寧に描かれています。そういった点では、村山さんが描く女性の心理描写は得意としているかと思います。
他にも、この作品では、色んな「初めて」に対する心の揺れ動きが楽しめました。
初めての田舎暮らし、移り住んで初めての交流などそれぞれの立場での「初めて」が描かれています。環境が違うと、どうしても緊張や戸惑い、そこで起きる諍いなどが生じてしまいます。なかなか意見が合致することは難しいですが、それをどう解決していくのか。そういった描写が辛くもありましたが、向き合わなければいけない問題であり、考えさせられましたし、世界観に引き込まれました。
今いる場所が辛い時、自分だったらどうするか?どの選択が正しいのか分かりませんが、どれも正解なのかなと思いました。ただ大事なのは、その対象者・物とどう打ち解けていくことが大切なのではと思いました。
ちょっと前向きにさせてくれる作品でした。
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学校に行けなくなった雪乃と、農業がやりたいと田舎に行くことにした航介。
田舎特有の様々なしがらみや自然相手の農業に惑いつつ精いっぱい生きている2人と、離れて暮らす英理子や同居のしげ爺、ヨシばぁば。広志や大輝親子を始めとする周りの人達。登場人物たち全員が好意的というわけではないけれど、みんなそれぞれの愛情を感じて、雪乃は幸せだよな、と思った。
自然なども村山由佳らしく読んでいて美しい景色が目に浮かぶ描写で、久しぶりにちゃんとした良い小説を読んだな、と思った。
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久しぶりにボロボロ泣きました。
私も経験あるけどやはり中々心を開くことはできない、きっといい人だってわかってるけど心を開けない、そのときの気持ちと重なりました。
図書館で借りて読んだけど読破後書店へ走り、購入しました。人間関係に悩むこどもと何度も大切に読みたいです。
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いじめにあい不登校となった小学五年生の雪乃が
父と共に曾祖父母が住む長野で暮らし始める。
ただただ優しい物語。
[図書館·初読·1月13日読了]